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第5回 辺境の小窓 馬祖・後編
…つ立った柱は互いに「海老虹梁えびこうりょう」で繋がれている。日本でも中世から寺社建築で使われるようになった、高さの違う柱を繋ぐために用いられ…
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旧京都府茶業会館/宇治茶のための拝見窓
京都府宇治市にある茶業会館。公益法人京都府茶業会議所の建物として建設され、現在は宇治茶道場「匠の館」としてお茶の教室などで使われている。壁面…
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札幌農学校第2農場 穀物庫/コーン貯蔵のための窓
北海道札幌市の北海道大学内にある明治9年に建てられた穀物庫。クラーク博士の大農経営構想によって、乳牛の濃厚飼料となるコーンを貯蔵する倉庫がマ…
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大崎漆器店 通り土間/漆と高窓
大崎漆器店の通り土間。土間におかれた釜戸で完成した漆器を蒸すことで漆器の品質を確かめる。高窓から釜戸の熱や蒸気を逃がし、採光する。高窓は2階…
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
台湾の北西、中国大陸に限りなく近いところに、馬祖 マーツー列島がある。台湾の中心地があのサツマイモ型の本島とすれば、そこから一番遠い場所のひ…
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第0回 古今東西のマドソト建築 加藤耕一 × 大西麻貴+百田有希(o+h)× 伏見唯
…。 伏見 古代の寝殿造など、昔から吹き放ちで庭と接してきた日本とはずいぶん違いますよね。先ほどのルソーの例など、西洋でも庭を見るような建築…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
――――シリーズ「窓際の居場所」の開始にあたり、『都市住宅』や『GA HOUSES』で編集長を務められた植田実さんにお話をうかがいます。植田…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…とがうかがえた。実際に吉阪も、三澤邸に対して「私たちはどうも日本の四季を経験しながら、注文主とのやりとりを絵や模型にしながら対話することにな…
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第1回 吉村順三《旧・園田高弘邸》(現・伊藤邸)庭へ誘う掃き出し窓と、 場所をつくる腰窓
…ソファ ところで、こうした窓を背にソファを造り付けた設計は、日本では藤井厚二らを中心にして、1920年代以降に定着したようだ。したがって、こ…
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擁翠亭(十三窓)
擁翠亭 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代…
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三岸アトリエの窓、変化と継承
…建築家・山脇巌(1898-1987)が設計を行なったもので、日本における初期のモダニズムの貴重な現存例として知られている。とくにそのもっとも…
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藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。第…
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擁翠亭13 墨蹟窓
…を採り入れる目的で設けられたものである。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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擁翠亭11 床脇の下地窓、12 連子窓と倹飩襖
…茶室には一切見られない貴重な遺構である。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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擁翠亭06 / 07 下地窓と連子窓、08 躙口、09 / 10 下地窓と連子窓
…整することができ、光の演出が可能となる。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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擁翠亭03 風炉先窓
…たときは窓の半分くらいの引き余りとする。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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擁翠亭01 / 02 色紙窓
…地窓にして片引きの障子で構成されている。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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擁翠亭04 / 05 下地窓と連子窓
…ために低い位置に窓を配したと考えられる。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時…
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子規堂/勉学のための曇りガラス窓
愛媛県松山に再現された正岡子規が17歳までを過ごした生家。中学生の頃の子規は、3畳の勉強部屋で漢詩などの習作を重ねた。部屋の二面が小割りの曇…
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クリスト&ガンテンバイン
…りスイス連邦工科大学チューリッヒ校「建築のふるまい学」教授。日本女子大学卒業後、1992年に塚本由晴とアトリエ・ワンを設立し、2000年に東…
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林ぶどう研究所/マスカット温室の窓
岡山県北区津高にあるマスカットを栽培するための温室。マスカットの育成には約20℃の気温と、紫外線を多く取り入れることが好ましい。そのため温室…
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角海家/望楼の窓
石川県輪島市黒島門前町にある廻船問屋。明治4年(1871年)の大火により1度焼失したが、翌年に再建された。主屋の一角の望楼から日本海を望むこ…
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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
(前編より) 野銀集落をあとにして、島を一周してみる。 道中では岩山の上から人間を見下ろすヤギの群れに出くわしたり、岩場の窪みにあるタオ族の…
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。第…
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廻船問屋瀧田家/収納と窓
愛知県常滑市にある廻船業を営んでいた旧滝田家の住宅。収納の奥行き分の厚みが窓に深さをつくりだし、光がぼんやりと入り込む。開口部には障子、収納…
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
…を使って暮らしているので、やりとりに困ることもない。ちなみに日本の教育を受けた島内の老人はタオ語と日本語、大人はタオ語と中国語、子どもは中国…
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古書尚学堂/本の窓
京都市中京区にある古書店。通りに面して本棚が組みこまれた造り付けのショーケースと出入り口が設けられ、溢れんばかりの古書がショーケースや店先に…
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
…で切に求められている職能だ」と。プルーヴェのもとで働いていた日本人建築家・早間玲子氏が昨今執筆した著書(『構築の人、ジャン・プルーヴェ』)で…
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カクキュー八丁味噌/味噌蔵の窓
愛知県岡崎市にある八丁味噌の蔵。同社の明治40年築の味噌蔵「大蔵」は、現在史料館として使われている。2階はかつて、蒸した大豆をむしろの上に広…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
…きそうだが夜に出歩いても危険を感じない。神経質にならなければ日本と大差ない暮らしができてしまうから、外国にいることを忘れそうにもなる。それで…
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佐藤又六家/内蔵と窓
秋田県横手市増田にある約350年続く商家で、国の重要文化財に指定されている。豪雪地帯である増田町の建物は、雪害から蔵を保護するため、主屋の中…
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滝口悠生|第5回 外を眺める娘
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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藤原養蜂場/蜂のための窓
岩手県盛岡市にある明治34年創業の養蜂場。本来、養蜂の巣箱は野ざらしで置かれるが、寒さの厳しい地方では、越冬のため小屋の中に巣箱を設置してい…
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
…・プルーヴェによる「クリシー人民の家」の意匠的特徴について 日本建築学会技術報告集 2015年21巻48号 pp.853-858 日本建築学…
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旧杉原家住宅/養蚕農家の反復窓
石川県白山市にある民族資料館。嶋村(現在の白山市桑島)に1864年に建てられた旧豪農の民家を移築してつくられた。江戸時代までは主屋の2、3階…
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最終回 窓からのぞいたアジア
…う「半外部の幅広い空間」がセットでつくられていた。それはまた日本建築を思い起こさせるものでもあった。思えばトルファンの人々が冬はレンガの家に…
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復元塩田釜屋/茅葺き屋根と排気窓
兵庫県の赤穂市海洋科学館に復元された製塩所。瀬戸内海の穏やかな気候に恵まれた赤穂は、古くから塩づくりの町として知られている。現在は、工場内で…
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ペーター・メルクリ
…と伝えるだけでは、もはや不十分なようです。そして建築物理学(日本では建築環境工学)の専門家はといえば「断熱には、これと、それと、あれも……入…
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森林鉄道機関庫/機関車倉庫の窓
北海道開拓の村にある、木造平屋建ての森林鉄道機関庫。正面の両開きの板戸から機関車が出入りする。杭に取り付けられた金具に戸を固定して開けたまま…
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滝口悠生|第4回 アルメニアのアラム
…ときどき空調が壊れたりして文句を言う参加者もいたが、渡航前に日本のビジネスホテルのような狭い部屋を勝手に想像していた私には充分すぎるほど上等…
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ミネラル工房/塩づくりためのポリカ屋根
新潟県村上にある塩づくり工房。近くの日本海からポンプで海水を吸い上げて建物外部の平釜に送水している。海水を8倍に濃縮し、そのあとこの建物で湯…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
…の建物の開口部に格子が嵌められ、厳重に防犯対策がされていた。日本人からすると異常だが、都市というものは本来このようなものなのだろう。ユダヤ地…
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廊下/漁船とニシンの倉庫の窓
北海道開拓の村にある木造平屋建ての漁船倉庫。廊下とは、陸揚げしたニシンを一時収蔵するための施設のことをさす。漁期後は船・櫓・れいなどの大型の…
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横溝静|Today/Yesterday #2
ロンドン在住のアーティスト、横溝静さんによる連載。日常が大きく変わりゆくなか、窓辺にさりげなく広がる日々の景色を写真とテキストで綴ります。2…
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旧島歌郵便局/木造の窓口カウンター
北海道開拓の村にある明治35年に建てられた木造2階建ての郵便局。1960年に復元された。北海道では明治5年に近代郵便の取り扱いが始まった。こ…
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那須酒造場/焼酎と田んぼと窓
熊本県球磨郡にある大正6年創業の酒造。創業以来、もろぶた(麹作り用の小箱)による麹造り、カメ仕込みなど、手作業で焼酎「球磨の泉」を造り続けて…
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70年代「Window」スナップからドイツ現代写真へ
…ますか? ──最近は建築を撮られることが多いかと思いますが、日本でも写真を撮ることはありますか? ヘーファー 建物には興味がありますが、どち…
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ジョン・A・カミナダ
…Strickbau)は、独自の規則体系をもつログ構法の一種。日本語で「校倉造り」とも呼ばれるログ構法は、木材を水平方向に井桁に積み重ね、隅部…