WINDOW RESEARCH INSTITUTE

連載 窓の仕事学

藤原養蜂場/蜂のための窓

塚本由晴研究室(東京工業大学)

20 Aug 2021

岩手県盛岡市にある明治34年創業の養蜂場。本来、養蜂の巣箱は野ざらしで置かれるが、寒さの厳しい地方では、越冬のため小屋の中に巣箱を設置している。小屋内には、熱を貯め温度を一定に保つため、籾殻が敷き詰められた上に巣箱が置かれる。真冬には巣箱がすっぽり埋まるまで籾殻を被せる。小屋の窓には網が貼られ、これは暖まった籾殻と冷たい外気により生じた結露の水蒸気を逃がすためのものである。蜂が巣箱に入るために、窓の下枠に穴が開けられている。

藤原養蜂場
(蜂蜜/岩手県盛岡市)

本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。

MORE FROM THE SERIES

RELATED ARTICLES

NEW ARTICLES