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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
…清潔な印象にしていた。 リビングルームの後ろには半階下がった食堂があり、中国建築を思わせる大きな丸窓の向こうに、キャンパスの木々が見えた。近…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…て整備されたゴルフ場に対して清家の円弧案はゴルフコースに少し食い込んでいましたが、清家の設計案が優先されてコースが変更になったそうです。 不…
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
…あって、時々出勤前にこの建物のカフェに犬を連れて、朝ごはんを食べに行く。この県庁舎は人間だけでなく、動物にだって開かれているのだ。深い軒の下…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…金100万USドルにもなる規模の大会であり、この競技だけで「食っている」おじさんたちがたくさんいる。優秀な鳩は驚くほどの高値で取り引きされ、…
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「札幌の家・自邸」の試み
…と外戸の吊元が同じ側だと、開閉動作がしにくかったからなのか、食堂から見たときの壁の余白を重要視したからなのか、理由は定かではないがこれも実験…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…最もパブリックなエリアで、救急室、外来診察室、診断・治療室、食堂、セラピールームへのアクセス通路など、病院内で最も人通りの多い場所が集中して…
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第3回 杉浦邦恵 私の窓
…ファッション写真家のアシスタントに落ち着いた。当時はランチを食べるにも1ドル50セントぐらいないと入れなかったので、ぶらぶら散歩して時間を潰…
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藤森照信|第四回 旧グラバー住宅の〈フランス窓〉インドから日本へとたどり着いた窓
…ェランダが生まれる。暑い日中は風の通る広いヴェランダの日陰で食事をとったり、ゲームに興じたり、新聞を読んだり、とりわけ昼寝をして体力の消耗を…
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黒石いずみ(建築理論家)「窓をめぐる生活世界のコロナ考現学」
…、年老いた両親が会えないうちに亡くなってしまったり、学校の給食や学童の停止のせいで母親が就労できず生活が非常に困窮したり、家族の営みが弱体化…
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金野千恵(建築家)「窓からみた健康へと向かう建築」
…つ目の『健康日本21』にも、例えば適正体重を維持することや共食(共に食べること)、十分に運動すること、生活のリズムを身に付けることが書かれて…
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西川純司(社会学者)「近代日本における感染症と微気候をめぐる実践」
…もあるのですが、家族間の感染、泡沫(ほうまつ)による感染、衣食住などがあげられています。 この絵は当時の衛生に関する小冊子に掲載されたもので…
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土居義岳(建築史家)「19・20世紀フランスにおける初期環境工学的アプローチによる住宅計画」
…た時代ですから、部屋の隅にスリットのある棚を設けます。そこに食料を貯蔵する。あるいは結核患者がいる部屋なら、彼がまとった衣服などをここに置い…
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第6回 誘うチーロウ
台湾ではだいたいみんな、無数にある半屋外の食堂で同じようなものを食べている。学生たちは新しくできたチキン屋にこぞって並び、じいさんは退屈そう…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
…側に、家族の一員のように迎え入れられています。各家族の居間や食堂や寝室の窓から見える桜は同じでありながら、いかに違う表情にもなるかという点に…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…季を感じながら、建築家と住み手が対話し、ともに手を動かし、寝食をも分かち合った結果、この三澤邸という傑作は生まれた。 二方向にカーブする壁 …
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藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
…人の場があり、民家の場合、板敷に炉を切り、火を囲んで料理し、食べ、憩い、寝ていた。 利休が確立した茶室は、書院造からは畳敷、床の間、天井を、…
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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
…ために使われていたようで、涼亭は古くは敵を監視したり、ご飯を食べたり、夏の寝床として使われたりする多用途のスペースだったようだ。 この涼亭が…
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
…いる。ひとつは長崎出島のオランダ商館で、在留するオランダ人の食堂、といっても木造の伝統的建築に何枚ものガラスをはめたガラス戸が用いられていた…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
…多いが生活用品を揃えるのに苦労しないし、衛生面に疑問は残るが食べ物は安くおいしく、無数の看板が今にも落ちてきそうだが夜に出歩いても危険を感じ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
…で1階と2階を一体的に利用しつつ、サンルーフを開放することで食品類が発するにおいを拡散・換気する半屋外空間として利用される。午後になれば床を…
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ペーター・メルクリ
…場によって変化をつけると同時に、各区画・領域(幼稚園、学校、食堂、体育館)の間に区切りをつけています。むろん、ほかの構法であれば、区画ごとに…
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横溝静|Today/Yesterday #2
…言う前に、毎回いつも必ず1分間待たなくてはいけないこと。 朝食の後、山道を歩いて空き家へ向かう。着いたら部屋に機材を設置して動作を確認し、そ…
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ジョン・A・カミナダ
…の構法を基本として用い、故郷であるフリンを拠点に、村役場から食肉処理場、霊安所まで、多くの建築の設計を手掛けている。プロジェクトでは村の職人…
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横溝静|Today/Yesterday #1
…物は機能的で住みやすかった。住居のすぐ下がスタジオなので、朝食の後お茶を一杯淹れ、相方はお茶の入ったマグを抱えて地階のスタジオへ降りていき、…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…れた作品で、それぞれにアイの拘禁中の場面にもとづいて(i)夕食、(ii) 告発者、 (iii) 浄化、(iv) 儀式、 (v) エントロピー…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
…ていた。 こうしてあてもなくフラフラと、安くておいしい昼飯を食べつつ、ときどき水タバコ屋なんかを覗きながら街を歩いていると、通りの角に何やら…
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滝口悠生|第2回 サジヤ(渋谷・神山町)
…と説明するのがたぶんいちばん適当な呼び方だと思う。料理にも、食器にも、テーブルに置かれた紙ナプキンにも、料理やワインが提供される呼吸にも、き…
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
…つ家をまわって見て、いちばん好きなおかずの家を選んで晩ご飯を食べてたんですよ」 18人いるいとこのなかでいちばん年下だった中島さんが幼稚園に…
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Ch.2 フレーム―視覚的な装置、あるいはトロンプ・ルイユ(だまし絵)としての窓
…様式の静物画を思わせる。コタンは修道士でありながら、狩猟、飲食などの日常の営みを描くスペインの静物画、すなわちボデゴンの名手でもあった(スペ…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
…クガラスの窓にヤモリが来るようになった。台所の光に集まる虫を食べに来ているようだが、張り付いたヤモリ以外はモザイクガラスのため確認できない。…
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第5回 北イタリア・モデナの“伝統的な”バルサミコ酢
…らうため、アグリ・ツーリズモ(農泊)を取り入れ、製法の見学や食事にバルサミコ酢を提供している。さらに海外への輸出も積極的におこなっているそう…
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Ch.2 象徴と写実
…を使用した写真の先駆者たちは、5月29日の夜にタルボットと夕食を共にした後も、彼のスタジオに通っていたようだ。 フランス滞在の主な目的は、写…
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第4回 ボルミダ渓谷・段々畑の赤ワイン
…どうの生産が行われていたという。段々畑はこの土地で丘陵地の侵食を防ぎ農作物を育てるため、僧侶たちによってつくられたのだそうだ。こうして段々畑…
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第25回 イラン・タブリーズ編「都市はバザール」
…ルのなかを歩きまわることにした。 バザールには衣服から宝石、食物や雑貨などあらゆるものが売られていて、商品によってエリア分けされている。特に…
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Ch.1 アトリエから見るアーティストの内面
…品の主題や描き始めの衝迫がなんであろうと、まっさらな画面は侵食されるためにある。異なる世界を映す窓に生まれ変わるために。 矩形の絵画は窓に通…
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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
…んにお会いした。島村さんは『スローフードな人生!-イタリアの食卓から始まる』(新潮社、2000年)を著し、日本にスローフードを伝えた第一人者…
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アメリカ編 (下)
さまざまな様式の展開 アメリカ各地で、豊かになって来た人たちが、ジョージアン、フェデラル、グリーク・リバイバル、ゴシック・リバイバル、ヴィク…
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窓─「開口部」から「装置」へ
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)で建築理論の研究者を務めるロラン・シュトルダー教授。2018年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展…
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アメリカ編 (中)
フランス、ドイツの伝統 毛皮取引でケベックに入っていたフランス系の人たちは、ミシシッピー川沿に南下して、ニューオリンズまでのルイジアナに入植…
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第2回 トレンティーノの貴腐ワイン
…学。現地ではSlow Foodに登録されるイタリアの伝統的な食品を建築の視点から調査。2017年東京工業大学建築学専攻修士課程修了。2017…
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アメリカ編 (上)
…けた、ストーンエンダーと呼ばれる住居タイプが多くなり、台所、食堂、居間、寝室を兼ねた一室が新たな天地での勤勉な生活を支えた。ガラスが貴重であ…
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第1回 ヴェッサーリコ村のニンニクの窓
さんさんと降り注ぐ太陽の下で育てられるレモン、カビを生やすことで芳醇な風味に熟成される生ハム、風通しのよいパーゴラの下で育てられる葡萄からつ…
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第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
…快な木製建具が並んでいる。生活用品が置かれている他にコンロや食器棚も設置してあり、キッチンも兼ねている。 さらにこの張り出しは妻面(家の短手…
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建築の民族誌/後編
…常に貧しい国で、耕地が少なく、ほとんど雪に覆われているため、食べ物も限られており、多くの住民がフランスなど、色々な国に出稼ぎに出ていきました…
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第19回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(中編)
…ートの建物たちが空っぽの冬を越している間、人々は働かず、毎日食って、飲んで、踊って暮らしているのだそうだ。日本人は冬も変わらず働き続けるよと…
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第3回 華やいだ通りの情景
…くの観光客や学生が集まるカルティエ・ラタンやマレ地区にある飲食店では、ショーウィンドウへの工夫が見られる。賑わいのある路地の道を行くとクレー…
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第一回 トーベ・ヤンソンの窓
…、たしかめればいいの。」 – 牧場にて 7.食後にお皿を窓からほうりすてるなんて、じわじわと沈みつづけて、やがては滅んでゆく…
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ポルトヴェーネレ レストランの窓
…ドが貼られ、窓台には小さなテーブルがあり、店の外側から簡単な食事ができるようになっている。 Osteria Baracco Restaura…