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第6回 記憶をもった窓
私は幼少期から絵を描くのが好きで、以前はキャンバスやパネルを支持体に、油絵の具を用いて、自らの手と絵筆を介して絵画を描いていた。そこから現在…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…という点です。はめ殺しであることによって、窓は人間との一切の身体的な接触を断っています。建物内における窓の存在感が消えるようにしたかったので…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…軒下)を通して木板が張られる。フルハイトで両面を開口部とし、身体や視線は自然に外へ向かう。床は窓を通してツヤを抑えたモザイクタイルが光を受け…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…分の教室を番号ではなく、「端から2つ波を超えたところ」などと身体的に記憶しているのかもしれない。 欄干かと思っていたものはコンクリート製の…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…、これに対し「建物にこうした不完全さがあるのは、患者が自らの身体の不完全さを受け入れて生きていかなければならないという事実の反映でもあるのだ…
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聖なる侵入アルド・ロッシの窓
…抜けるところに建築の場があるというのは、ロッシの建築に独特の身体体験といえるかもしれない。彼の慣れ親しんだ北イタリアは、夏の強い日差し、ポー…
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西川純司(社会学者)「近代日本における感染症と微気候をめぐる実践」
…、日光に含まれる紫外線が殺菌作用をもつことや、その刺激作用が身体を丈夫にすると考えられていたからです。そのため室内でも日光浴ができるように、…
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EMIアーキテクテン
…ル感をもたらす上でとても重要です。しかしそれだけでなく、人の身体とどのように関係するのか、どれくらい重いのか、どう使われるのか、どんな素材で…
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
…想像していたよりずっと寒い。度数の高い高粱酒をちびりと飲み、身体を暖める。オフシーズンなので観光客はほとんどいないし、まるで自分たちだけが間…
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第0回 古今東西のマドソト建築 加藤耕一 × 大西麻貴+百田有希(o+h)× 伏見唯
…先、ずっと先には大阪城もありますから、外の風景を見ることで、身体は高台寺にあってもねねの想いは、たとえば豊臣家の行く末にまで及んでいたのでは…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
…体験できる。そして茶室とは何なのか、ひいては住宅とは何かを、身体で考えはじめる仕組みになっています。 ――――実際に見られていかがでしたか…
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クリスト&ガンテンバイン
…た先ほどの窓の問題と、窓とヒューマンスケールの扱い方、そして身体と空間の関係性の問題に帰結します。 ──設計のプロセスにおいて、異なる窓の…
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横溝静|Today/Yesterday #2
…いきり身を浸すと、そこにはただ淡々と過ぎていく時間と、自分の身体だけがある。…
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横溝静|Today/Yesterday #1
…がない気がした。しかし日々の作業と生活がルーティーンになり、身体が建物に馴染み、木の階段の踏むと大きく軋む部分を自然に避けたり、雨が降ると水…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…こうした作品を見る者は、作品の主人公としてガラスに映る自らの身体と、その先に立つ人々の姿を同時に目撃することになる。窓の建築的な側面、すなわ…
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滝口悠生|第3回 自宅
…窓の向こうのなにもない空間のことも、光景や出来事というよりは身体的な記憶として残っているのかもしれない。南側の窓からなにもない外を見る。その…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
…のとき遠い時代につくられた遺跡にほんの少し共感し、その感触が身体に染み入ってくるように思えた。 田熊隆樹/Ryuki Taguma 19…
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「FREESPACE」を窓から覗く PART 2
…の劇的な変化によって生まれる、空間構成や暮らしの状況、人間の身体という概念を新しく定義を模索する展示。 オランダには、労働について実験的な取…
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ス・ドホ 境界線というものがあいまいだった
…的および比喩的な方法における空間の順応性に関心を抱きながら、身体がどのように空間に関連し、居住し、相互作用するかについて模索してきた。 Ph…
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建築の民族誌/後編
…ーターだとデーターの複製で済ますこともできる。それだと建築が身体化されないまま自分の情報になってしまう危険性があります。自分の手で描くことで…
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空間を生かすも殺すも窓次第
…に仕立てられるので、たとえば私がHUGO BOSSで買っても身体に合わないんです。私の体はヨーロッパの標準ではないので。 ディアス・アロンソ…
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建築の民族誌/前編
…ているので、その時間のぶんだけ密度があり、そこに作家の思いや身体性が入っているのです。 ──窓がフレームとなり、建築を新たな角度から映し出し…
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第1回 フランス窓 ─パリの呼吸と眼─
…は屋根伝いにやってきて、この小さなドーマーウィンドウに大きな身体をねじ込ませ侵入してきたようである。泥棒も人がいて驚いたのか慌てて逃げ出した…
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第10回 トルファン「海より低い砂漠」(後編)
…方が断然快適に眠れたことが思い出される。そうしてまずは自分の身体で「ウイグルの空間」を感じたのである。 夏場は外で眠る彼らも、寒い冬場にはそ…
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Ⅳ 超高層マンションと窓─機能性から眺望性へ─
…ノラマ的な眺望は、人びとが道を歩くときの視覚経験からすれば、身体感覚的には通常の生活感覚とは異なる新鮮な、非日常的な経験といえます。その意味…
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第1回 自ら介入するデザイン・アクション:窓をつくることで見える世界
…意識がどのような形を生み出すのか、またどのような形が人の心や身体に作用しうるのかを、様々なプロジェクトの実践を通して理解しようと試みている。…
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Ⅰ メディアとしての窓─なぜ窓越しに眺めることは楽しいのか─
…るためのもので、内を覗くためのものではない」) 。また、扉は身体ごと通過するものであるのに対して、窓を通過するのは視線だけです (「目のため…
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VOL.1 日本語における窓
…おわりに 日本語では、「窓」を「目」に喩えている。居住空間を身体になぞらえていることから、認知的に言えば、人間の身体を基盤として外界を捉えて…
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VOL.6 最終回 まど文化論 言語学的考察のさらなる展開に向けて
…えを示唆してくれる。日本語の「窓」の語源は「目の戸」である。身体を基盤として窓を捉えていることが分かる。そして、その「展望」機能を共通項とし…
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VOL.5 まどの対照言語学 日独英伊のイディオム比較対照をもとに
…イディオム表現の比較対照 ある語の転義的用法は、まずは人間の身体を基盤として生まれる。そして、空間的な視点から時間的な視点へ、具体的なものか…
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VOL.0 対照語源学からみる諸言語におけるまど
…、そのような類型の根底に共通する事実、すなわち、人間が自身の身体を基盤として現実を認識し対象を名付けている点に注目する。認知的な観点から諸言…
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VOL.2 ドイツ語におけるFenster
…窓に差し込む) 。 これらの俗信では、家屋を生命や霊魂が宿る身体になぞらえている。窓は人間の目に喩えられ、死霊や悪霊が徘徊する外界との接点と…