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第6回 記憶をもった窓
私は幼少期から絵を描くのが好きで、以前はキャンバスやパネルを支持体に、油絵の具を用いて、自らの手と絵筆を介して絵画を描いていた。そこから現在…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
なぜ窓ではなかったのか。私が企画した展覧会「メディウムとディメンション:Liminal」のカタログに寄せた自身のテキストのタイトルは「Apa…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
原広司設計の「粟津邸」が、このたび継承への道を模索することとなった。世界的なグラフィックデザイナー・粟津潔の自宅兼アトリエで、ここから数々の…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…ごとに分割することも可能です。本館から続く地下通路はメディアアート用の流動的な展示室であり、常設展と企画展の境界域として機能します。新館は、…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
建築家 清家清によって1982年に建てられた《軽井沢プリンスホテル新館》(現 ザ・プリンス 軽井沢)。いくつかのプリンスホテルを手掛けた清家…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…でプロジェクトを担当。アメリカ・ミネアポリスの《ウォーカー・アート・センター増築》、同国マイアミの《ペレス美術館》、フランス・コルマールの《…
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第3回 杉浦邦恵 私の窓
…強くあり、希望や自由を味わっているように感じた。教科書で見たアート作品が目白押しに並んだニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館は、本物…
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第2回 畠山さんと杉浦さんの合間に
…トの杉浦邦恵さんだ。杉浦さんは、1963年に渡米してシカゴ・アート・インスティテュートで学んだ後、50年以上にわたってニューヨークを拠点に制…
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金野千恵(建築家)「窓からみた健康へと向かう建築」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2022年4月23日(土)に「WRI session 研究報告会2022」…
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第1回 畠山直哉 鏡なのか窓なのか
窓から外を眺めている。外の光景は動きを伴い明るく輝き、自分はただそれに見とれている。窓を挟んで、あちら側にはすべてがあり、こちら側には自分だ…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
…美術関係の仕事をされている方ですが、それぞれ1点限りの高価なアート作品が無料で手に入ったような気分だったのではないかと思いました。住宅という…
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クリスト&ガンテンバイン
…割を担っているからです。ギャラリー自体は閉ざされた箱であり、アートの体験は外の環境から完全に遮断されたものだというのが現代の考え方です。こう…
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ペーター・メルクリ
…のです。我ながらこの職業に就けたことに無上の喜びを覚えます。アートを起源にもちながらも、日常生活の生々しい現実にも直結した職業ですから。 ─…
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横溝静|Today/Yesterday #2
ロンドン在住のアーティスト、横溝静さんによる連載。日常が大きく変わりゆくなか、窓辺にさりげなく広がる日々の景色を写真とテキストで綴ります。2…
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70年代「Window」スナップからドイツ現代写真へ
…そヨーゼフ・ボイスも通っていましたよね。学校では、写真以外のアートからも影響を受けるようなことはありましたか? ヘーファー 今は写真科もアカ…
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ジョン・A・カミナダ
スイス東部グラウビュンデン州の豊かな渓谷に抱かれた小さな集落、フリン。この地域独特の風景をかたちづくるのが「シュトリックバウ」と呼ばれる伝統…
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横溝静|Today/Yesterday #1
… ロンドンに長く住んで制作をしてきたといっても、私はこの国のアート・シーンの中心からは少し距離を置いたところにいる。移民も多く、人種や文化が…
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地球ではないような窓辺の景色
…ックノベル作家。現在は東京を拠点とし、書籍やCDジャケットのアートワークを手掛けるなど、幅広く活動。2013年から毎年発表している作品集では…
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マリオ・ボッタ
スイス南部・ティチーノで生まれ、現在もその土地を拠点に建築設計を行う巨匠・マリオ・ボッタ。初期の代表的な住宅作品群から、東京・ワタリウム美術…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…《聖職者の肖像》(1516年、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ワシントン)を見ると、いずれの被写体の瞳にも窓の反射光が細かく描き込まれ…
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曇りガラスに滲み出す生活
…ックノベル作家。現在は東京を拠点とし、書籍やCDジャケットのアートワークを手掛けるなど、幅広く活動。2013年から毎年発表している作品集では…
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カーテンウォールのなかの自然
…かりのビルの前を通り過ぎた。ビルの一階には、大きな滝のようなアート作品が設置されていた。滝の周りには10メートルほどの植木が並び、都会に突如…
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
ル・コルビュジエやマリオ・ボッタ、ピーター・ズントーなどの多くの建築家を輩出し、豊かな自然と文化的多様性のなかで独自の建築文化を発展させてき…
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Ch.2 フレーム―視覚的な装置、あるいはトロンプ・ルイユ(だまし絵)としての窓
…、目に見える現実世界のわずかな片鱗のみを映し出している。窓やアート作品とは限りある画面であり、やむなく妥協した末の、断片に過ぎない出口あるい…
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Ch.2 象徴と写実
先駆者たち(2) タルボット 「大通りの眺め、パリにて」、1843年 1843年5月から6月にかけて、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タル…
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窓─ 建築と共生の境界
…2年竣工の典型的なロンドン郊外の物件で、長い歴史をもつ有名なアートギャラリーのために建てられたものです。ファサードを見ると、ほぼ一続きの横長…
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Ch.1 アトリエから見るアーティストの内面
…って、もはや過去のものになった。しかし、今でも変わらないのはアートの超越性を解き放つために、アーティストが自らの意識や限界の向こう側に向かお…
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6a architects トム・エマーソン 自然史の中の建築
…にノミネートされ、雑誌エル・クロッキーで特集が組まれるなど、アートや教育の分野を中心に活動の幅を広げている。 創立者のひとりで、スイス連邦工…
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小窓ブロックの生垣
…著『超芸術トマソン』の英訳、NNNNYのメンバーとして多岐にアート活動、iOSアプリ「EKIBO」の開発など、デザインと文学の共通性をあえて…
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Adobe ウィンドウズ
…著『超芸術トマソン』の英訳、NNNNYのメンバーとして多岐にアート活動、iOSアプリ「EKIBO」の開発など、デザインと文学の共通性をあえて…
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第6回 老子が残した窓の格言
…文化についての論考。 さきごろ、五十嵐太郎研究室はフィルムアート社から『窓と建築の格言学』という書籍を出版した。五十嵐研究室ではこれまで窓…
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塚本由晴 窓のふるまい学/後編
…した。 この建物《ムハラクのリサーチライブラリー》は、最初はアートと建築のリサーチライブラリーとして設計が始まったのですが、最終的には「CE…
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塚本由晴 窓のふるまい学/前編
…と思うようになりました。 その頃にちょうど熊本県で「くまもとアートポリス」という事業が始まって。住宅などを設計していた若手の建築家たちが、熊…
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ス・ドホ 境界線というものがあいまいだった
アジアのコンテンポラリーアートシーンを牽引する韓国人アーティストのス・ドホ氏。90年代初頭に渡米したことをきっかけに異国における自身のアイデ…
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第二回 ニューヨークのウォーター・タンク
…構造物を、図鑑のように撮影してグリットで展示しました。現在のアートとしての現代写真に大きな影響を与えた人たちです。僕は彼らの作品の中でとりわ…
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サンフランシスコの一つ残し
…著『超芸術トマソン』の英訳、NNNNYのメンバーとして多岐にアート活動、iOSアプリ「EKIBO」の開発など、デザインと文学の共通性をあえて…
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東京国立近代美術館企画展「窓と写真」からの考察
2016年5月24日~8月7日に開催された、東京国立近代美術館所蔵作品展において、「窓と写真」をテーマとする一室が設けられた。これまで窓と写…
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窓と記憶
窓学10周年記念窓学展では、新作「Window and Ladder」を発表したアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ氏。 窓をモチーフにした…
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第3回 マニアの目から見たグラスハウス
…a”からなる造語) と呼ばれるこのシダ植物への熱狂は、当時のアートやデザイン、文学など多様な分野に影響を及ぼした。1860年代のウェッジウッ…
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アレック・ソス × ホンマタカシ 現代写真から紐解く窓写真論
…ロード」系アメリカ現代写真を継承し、早くからコンテンポラリーアートの世界で注目を浴びる。2013年、グッゲンハイム奨励金受賞。サンフランシス…
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ミケーレ・デ・ルッキと窓学
以前にも窓研究所がインタビューをおこなった、イタリアを代表する建築家であり、現在雑誌『Domus』の編集長でもあるミケーレ・デ・ルッキ氏。 …
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第2回 奥行きがもたらす生活の深み
…ト、デイビッド・ホックニーは1980年代よりコピー機を使ったアートを試みるなど、常に新しいメディアに挑戦し続けてきた。近年ではiPadのアプ…
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橋本健史/403architecture [dajiba] 展覧会『現況 / Present State(ment)』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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増田信吾/増田信吾+大坪克亘 『躯体の窓』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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原広司 × レアンドロ・エルリッヒ 窓とものがたりをめぐる対話
…る対談映像。異分野の二人が、窓とものがたりをテーマに、建築とアート、窓と想像力の関係について語る。 [ 約15分] 原広司+アトリエ・ファイ…
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金野千恵/t e c o『向陽ロッジアハウス』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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写真から窓を考える
…職業のビデオとか、全体的にすごく面白い。いわゆる、確立されたアートとかデザインとかをただ見せるだけじゃなくて、面白いアイデアでやっている人が…
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第2回 風景のための開口部
…に沿った横長の窓。そこから突き出た飛び込み台(写真右)。現代アートとしての飛び込み台がなければ、まるでどこかの海沿いの邸宅のリビングルームに…