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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
…の南斜面に建つ。敷地面積が約7000㎡、延床面積2000㎡の鉄骨造の大邸宅で、居間だけでも約280㎡ある。アクセス道路は北側にあり、そこから…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
…め、エンジニアの協力を仰ぎました。これは基礎のつくりから必要鉄筋量まで、あらゆる面に影響しました。二酸化炭素排出量という観点から見れば、通常…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
…の石切場からとられた大理石がふんだんに用いられ、手の込んだ鍛鉄の装飾が随所に見られる。そして、2階の食堂の窓外には彼が設計した華麗なベネシャ…
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動きの中の建築
…感じられた。積雪荷重に応答した結果としての三次元曲面の屋根は鉄骨トラスで形成され、その内部に生じる複雑な幾何学的空間を彼は「銀河」と呼んだ。…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
…なかに反映される。 屋根は大地の上に漂う雲か霧のようである。鉄筋コンクリートによる自由で変化に富んだ曲面でできたシェル構造である。伝統的なヴ…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
…る、まさに民主主義に不可欠な土台を提供している。大木のような鉄骨の構造体は一見過剰なデザインにも見えるが、行政が一度つくったものを簡単に壊す…
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インテリアから非建築へ
…ック)という会社の嘱託デザイナーとなり、浦辺鎮太郎設計の《西鉄グランドホテル》(1969)の内装デザインを任されたのである。葉を福岡に招聘し…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
…であり造園家のジョセフ・パクストン2自身の出自にあるが、この鉄とガラスからなる新しい建築は、それまで石の塊であったそれらを「ガラスの塊」へと…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
…碑いしぶみ」(1963)という文学碑がひっそりと建っている。鉄筋コンクリートの壁の中央からずれた部分に、縦に細いスリットが空けられ、当時はそ…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
旧赤星鉄馬邸(東京都武蔵野市)は、アントニン・レーモンド(1888~1976)が、明治生まれの実業家・赤星鉄馬のために1934年に設計した大…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
…は大きなフィックスガラスにするために、木の架構とは切り離して鉄骨で支えていますが、木枠との接合部には本来コーキングをしなくてはいけないところ…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
…視察から帰国した村野が取り組んでいた大阪そごう(1935)の鉄骨工事を宇部の建設業者が請け負っていたことにある。ここから、工業都市宇部の礎を…
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心の窓 ─《聴竹居》
…山の麓。京都からすれば、街中からははずれた山の中である。富岡鉄斎の絵のなかに描かれた、木の間に隠れるような粗末な隠者の草庵。藤井の心にはその…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
…まで明治大学建築学科にて教鞭をとり、同大学の一連の校舎を含む鉄筋コンクリート造建築の設計を行った。《常滑市立陶芸研究所》はこの時期の作品であ…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
…見えるものは、実際には内装の壁面をふかしたものである。天井は鉄骨のトラスが組まれており、折板に見える合板は鉄骨のトラスのなかで吊られている。…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
…周囲を各階床が巡り、閉鎖性を高めている(このビルのすぐ近くを鉄道が走っており、そのSLからの煤煙が内部に入らないようにするためでもあった)。…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…が、材質の違いによる構造材としてのポテンシャルである。例えば鉄はアルミニウムより約1.5倍の引張強度を有する。これは、過度に応力が発生した場…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
…形で、せいの大きな格子梁が力強い。左右(南北)は空色の華奢な鉄サッシに嵌めた乳白色のアクリル板建具が、柱の間を端正に埋めている。その開口部は…
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アジア「窓」紀行──上海からエルサレムまで
建築家・田熊隆樹氏が、2015年から2016年にかけて中国からイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅をした記録を書籍と…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
…ない。インテリアに表れる木構造は《ギャラクシー富山》における鉄骨材を用いたパラメトリック・デザインを予告しているようにも見える。この対極にあ…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
「建築は芸術と科学の融合」を持論に、オフィスビル、美術館、行政庁舎、空港、地下鉄など、多数の作品を手がけ、20世紀後半以降の建築シーンを牽引…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…ら始まり、1957 年春頃に竣工している。建設はパリにあった鉄骨施工を専門とするグゥミ社(Société Goumy: 仏)が受注し、全ての…
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藤森照信|第十回 旧正伝院書院の〈舞良戸〉書院造を成立させる
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。1…
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センス・オブ・スペース──写真家が語るリートフェルトの窓
…やライトブルー、ドアは柔らかい緑や黄色が多く、2つに分かれた鉄扉は、様々な色合いの赤や青、オリーブグリーンをしていた。《ヒルデブランド邸》(…
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鳴門市文化会館
Virtual Tour
鳴門市内に点在する増田友也の作品群。本建築は増田逝去後に完成した遺作にあたる。 モデュールに則り櫛比するルーバーが作り出す外観はコントラスト…
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常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
Virtual Tour
常滑駅前の大通りから逸れ、小高い丘の上に建つ本研究所を訪れると、外壁のモザイクタイルを用いた紫色のグラデーションの色彩に不意をつかれる。エン…
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宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念館)
Virtual Tour
6本の独立柱と中央の基壇とともに構成される対称性の正面ファサード。弧を描くことで、前庭空間に厳格さと大らかさを与える。随所に施されたレリーフ…
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赤星鉄馬邸
Virtual Tour
東西方向に約40mの長大な躯体をもった住宅。12階の掃き出し窓と腰高の窓の水平に連続する様は、のびやかな意匠を強調しつつ南側の広大な庭に接続…
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チキンハウス
Virtual Tour
…クチャウィンドウであった。大開口の実現のために、この部分だけ鉄骨でフレームが組まれている。その隣には大きさが対比されるように、設計者が「パタ…
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芹沢文学館(現・芹沢光治良記念館)
Virtual Tour
海沿いの松林に4本の塔状のコアを抱くメタボリズム運動最盛期の建物で、作家・芹沢光治良を記念して建設された。階段室がおさめられたコアの北側壁面…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館 / 大学礼拝堂
Virtual Tour
ディッフェンドルファー記念館の連窓は、アルミ鋳造によるもの。竣工図から各部材が一体となる現在の押出成形とは異なることが読み取れる。テーパーの…
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愛知県立芸術大学 講義棟
Virtual Tour
キャンパス中央に位置し、南北方向に110mに横たわるこの建物は強い軸線を生み出す。一方で、大小の講義室は2層分持ち上げられ、広場と一体となっ…
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ザ・プリンス 軽井沢
Virtual Tour
長さ126mの円弧状の客室棟とパブリック棟からなるホテルは池畔に立つ。各開口部において、池越しに浅間山を望む巨大なピクチャーウィンドウは、客…
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ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
…(ファンライト)を組み込んでいる。花弁状のロートアイアン(錬鉄打出し)飾りを入れた窓で本邸の特色を示している。そして玄関扉の脇に目線の高さに…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…中規模都市圏があり、もう一方は[線路やプラットホームなどの]鉄道専用地になっています。その両極性を強調するために、細く伸びる建物の側面それぞ…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…を考えてみたい。 なぜそこに灰皿と椅子があるのか? 愛知環状鉄道の駅を降りて西へ10分ほど。豊かな自然環境と接近した緩やかな歩道を登ると小高…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…台湾で一般的な人造石研ぎ出しとなっており、教会に並ぶベンチも鉄パイプと木の板でできたシンプルなものである。その親しみやすさは、陳仁和が「台湾…
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藤森照信|第六回 仁和寺金堂の〈蔀〉跳ね上がって消える窓
…猟採集の縄文時代が終わり、紀元前3世紀頃、大陸から水稲耕作と鉄器が伝わって弥生時代が始まったとき、新しい時代を容れる器として、高床式住宅が入…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…のユニットであると説明にはありますが、図面を見ると現場打ちの鉄筋コンクリートです。おそらく反復する客室は、同一の寸法のインテリアと設備になっ…
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窓のない建物──その論理と病理
20世紀初頭にあらわれてきた近代建築を特徴づけるひとつの要素に、「大きな窓」の存在がある。すなわち、石や煉瓦による伝統的な西洋建築における小…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…そこで設計のヒントを得ようと、伝統的な方法を用いてつくられた鉄塔や、その他の亜鉛メッキ鋼でできたさまざまな構造物を調査しました。そして山形鋼…
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札幌の家
Virtual Tour
鉄骨フレームのコールテン鋼、壁のレンガと地元で製造された建材を用い、札幌市郊外に建てられた平屋のモダニズム建築は、設計者自らが「実験住宅」と…
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ダブル・ビジョン
…事務所の『梅林の家』(2003)は、紙のように薄い16ミリの鉄板の壁に窓を穿つことで、枠の視認性を低下させている。隣接する部屋をつなぐ目で見…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
農地の中にポツンポツンと建つ家。その上に浮いている小さな小屋。台湾の地方で暮らしていると遅かれ早かれ気づく、少し変わった風景だ。 台湾では、…
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矢窓
城郭の塀や櫓、天守などの外壁に設けられた窓。城内から弓矢や鉄砲を用いて敵を迎え撃つために用いられた。孔の形態としては、三角形や四角形、円形と…
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アーチ窓
…上部の荷重を左右に分散させる役割を担っていた。現在では木造や鉄骨造、コンクリート造など、構造や素材を問わず、主に意匠的な目的で広く用いられて…
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「札幌の家・自邸」の試み
北海道を代表する建築家・上遠野徹(1924-2009)による「札幌の家・自邸」は、コールテン鋼の鉄骨フレームによるカーテンウォール、複層サッ…
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ドナルド・ジャッドと窓 インテリア、そしてリノベーションをつうじて開口部を考える
…ャッドはニューヨークの現・ソーホー地区にある地上5階建ての鋳鉄造のビル《スプリング通り101番地》に引っ越し、居住兼制作の場とする10。この…