WINDOW RESEARCH INSTITUTE

ディッフェンドルファー記念館の連窓は、アルミ鋳造によるもの。竣工図から各部材が一体となる現在の押出成形とは異なることが読み取れる。テーパーのかかったシーリングで止められた中桟は見付がわずか6mmと非常に薄い。その高さはバルコニーの手すりと上端で揃えられている。2021年の改修工事では、一部の窓が取り替えられたがオリジナルの意匠に合わせて窓が製作された。正門から正面に位置する礼拝堂は、ヴォーリズ建築事務所設計の1954年竣工の礼拝堂の躯体を利用し増築された。側廊の45度に振られた左右のスリットから入る光が祭壇を照らす。建物内の窓にはイラストが施され、その図案はノエミ・レーモンドが手がけたとされている。それぞれの窓は高価なステンドグラスではなく、ガラスにエッチングを施しペイントで着色したもので代用された。