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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…岸和郎氏の感想は、非常に印象的です。彼はそのガラスを「まるで石のように頑丈」と表現し、写真で見る以上に透明度が低く、意外だったと語っています…
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窓の格言学
窓研究所は2007年より国内外の大学・研究者と協働し「窓」について多面的に研究する活動「窓学」に取り組んでいます。 「窓の格言学」とは、20…
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ルイス・カーン 建築と影の力
…まれる暗い影の線や隙間が、重厚な壁に繊細な質感を与える。白い石と灰色のコンクリート壁が、影の戯れを映し出すモノトーンの三次元キャンバスとなり…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
…6枚が嵌められている。その下の階は裏まわりで、倉庫や機械室、石炭庫、洗濯室、毛皮乾燥室が並ぶ。ちなみに、この建物はヨーロッパではじめて空調を…
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…hurch、1966)には窓がなく、光が透過するほど薄い大理石で覆われています。直接光は射し込まず、建物全体がランタンのように淡く輝くのです…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
…から作られており、この国の大地から生まれた伝統的な素材です。石や粘土、白亜で建てられた中世の教会をデンマークで見かけたかもしれませんが、ある…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
…セロナ随一の富豪といわれただけあって、この建物には同家所有の石切場からとられた大理石がふんだんに用いられ、手の込んだ鍛鉄の装飾が随所に見られ…
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動きの中の建築
…動かないものだと考えられている。例えば室内の壁を塗装する際、石膏ボードを2枚貼りしてパテ処理し、目地の無いプレーンな壁面を作ることがある。こ…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
…た二分法は生きていた。 ヴィオレ=ル=デュクは建築を、個々の石と、石から石に伝えられる応力に還元した。構造力学は構造体に仮想のすなわち虚構の…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…aviorology)の講座を立ち上げた。 東日本大震災後に石巻市牡鹿半島の復興支援に関わった頃に前後して、農村や漁村などに通うことが増え、…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
…の出自にあるが、この鉄とガラスからなる新しい建築は、それまで石の塊であったそれらを「ガラスの塊」へと変えるきっかけとなり、その後の建築を新た…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
…一方、日本の冬は低温低湿であり、地下のボイラー室に設置された石炭式ボイラーから全館へ張り巡らされた当時最先端の鋼板放熱器(ラジエーター)へと…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
…トハウスの精神に迫る。 ローコストハウスの合理と非合理 石村大輔(以下:石村) 東京都足立区で職人と事務所をシェアしながら設計事務所を構…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
…となっているが、その性格は大きく異なる。 1階ロビーは白大理石で被覆された円柱列と有機的配色で市松に組まれたテラゾーの床面からなる。独立円柱…
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心の窓 ─《聴竹居》
1928年に建てられた藤井厚二(1888-1938)の自邸《聴竹居》。保存修理、整備が2023年に完了し、竣工当時の姿を取り戻した。クールチ…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
…この「自然」の意味するところである。夢窓国師の西芳寺(苔寺)石庭を引き合いに出して、増田は次のように説明している。西芳寺の滝石組は水の流れを…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…設けられている。これは、同時期に設計施工されていた《フランス石油協会(lnstitut franrcais du Petrole: 仏)》の…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
なぜ窓ではなかったのか。私が企画した展覧会「メディウムとディメンション:Liminal」のカタログに寄せた自身のテキストのタイトルは「Apa…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
…む光によって状況は逆転し、プラザの床そのものがクリスタルや宝石のような輝き」を放ち出す。日が沈むと、コンセプトが反転するのである。 1975…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
…よるフレームが採用された。フェロセメントは強化モルタルまたは石膏を細い鋼棒の骨組みの上に塗布する施工方法であり、船の船体、シェルルーフ、貯水…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…ブラジル都市の歴史:コロニアル時代からコーヒーの時代まで』明石書店、2020年、pp.129-130 3:Zeuler R. M. de A…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…ィテール』no.162、彰国社、2004 横尾真、小林俊雅、石田潤、岩岡竜夫「ジャン・プルーヴェ研究 その1 特許(パテント)と建築作品の関…
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
…るには土間に近い次の間のガラス引き戸が使われた。 山口文象は石本喜久治建築事務所の所員だった1928年に、作家の三宅やす子の家を担当し白いモ…
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藤森照信|第十回 旧正伝院書院の〈舞良戸〉書院造を成立させる
…中ではなんだかよく識別できなかったに違いない。室内から眺める石庭をはじめとする小さな庭も、明障子あっての視覚的体験だった。 日本建築史上、窓…
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藤森照信|第九回 掬⽉亭の〈雨戸〉 驚くべき戸廻しの術
…なぎ、かつ、室内から室外へと連続させることができるか。 重い石や煉瓦の厚い壁では不可能なこのテーマに、木造の鳳凰殿は易々と応えていた。規則正…
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉内外を連続させる部材
…床柱、付け書院を一組にして床の間が成り立つのは書院造からの定石だが、棚ににぎやかな螺鈿らでんなどは書院造では御法度だし、左手の付け書院もちゃ…
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聴竹居
Virtual Tour
京都郊外の山崎・天王山の麓、淀川への合流地点を望む高台に位置する。居室を中心とした空間は雁行した平面プランによって視線が斜め方向に抜けるのが…
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林芙美子邸
Virtual Tour
…ビスエリアの窓まわりも工夫を凝らしており、北側の台所には人造石研ぎ出しの流しの上部に300mm張り出した出窓を壁一面にわたって設け、北庭に反…
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ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
…べてみよう。 玄関・ホール 本邸を訪ねると、門から入り飛び石のアプローチの先に、赤煉瓦床の玄関ポーチと、愛らしいアーチ窓をもつ玄関が温かく…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…サードのデザインに関しては、詳細に詰めてはいませんが、重厚な石の塊のような本館と抽象性の結晶のような新館の対比を生み出しています。 より最近…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…廊下へ戻って、奏楽堂とは反対に西の方へ歩く。途中に立ち寄った石膏室からは「透き通し」と呼ぶキャンパスの軸がよく見える。このとき、渡り廊下のP…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…置を工夫したという感じが伝わってくる。床も台湾で一般的な人造石研ぎ出しとなっており、教会に並ぶベンチも鉄パイプと木の板でできたシンプルなもの…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…なしています。屋根からの雨落ち部分の犬走には浅間山からの溶岩石が敷き並べてあります。 次にパブリック棟にあるロビーとレストランについて見て…
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
…るが、これはよく見ると、ピンク色の研ぎ出し仕上げ(台湾では磨石子(モーシーズ)と言う)でつくられている。この左官技術は台湾建築を語る上では欠…
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[文化活動助成]石井香菜子『Project Re-Landscape』がドイツ文化会館にて開催
2024年3月19日(火)より公益財団法人 窓研究所2022年度文化活動助成で採択されました石井香菜子『Project Re-Landsca…
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窓のない建物──その論理と病理
20世紀初頭にあらわれてきた近代建築を特徴づけるひとつの要素に、「大きな窓」の存在がある。すなわち、石や煉瓦による伝統的な西洋建築における小…
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WindowScape 2 窓と街並の系譜学
東京工業大学 塚本由晴研究室による窓学「窓と街並の系譜学」(2011-2013)の研究成果をまとめた書籍。『WindowScape 窓のふる…
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車輪窓
ゴシック様式の教会堂の正面入り口上部などに設けられたバラ模様の丸窓。トレーサリーと呼ばれる薄い板石をくり抜いてつくられたバラの装飾に煌びやか…
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東障子/吾妻障子
一部または全体に、障子紙ではなく板ガラスをはめ込んだ障子。紙貼りの障子よりも耐久性と採光、眺望に優れることから、日本家屋の縁側に用いられるこ…
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アーチ窓
窓枠や開口部の上部がアーチ状(曲線)の窓。上部が半円形の半円アーチ窓や、上部がとがった尖頭窓(ランセット窓)など、さまざまな形状がある。もと…
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ブルータリズム建築の窓 『日本のブルータリズム建築』発売によせて
…撮っても、黒い影として写るだけである。蒲郡市民体育館(設計:石本建築事務所、1968年)のように、自然光を採り入れるための大きなガラス面が見…
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藤森照信|第五回旧閑谷学校講堂の〈火灯窓〉日本らしくない日本の窓
…や硬い板床に座しての瞑想こそ是とし、庭も、岩と砂を主役とする石庭と化す。 今は禅宗の器として新たに導入された建築のことを禅宗様建築、そして平…
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「札幌の家・自邸」の試み
北海道を代表する建築家・上遠野徹(1924-2009)による「札幌の家・自邸」は、コールテン鋼の鉄骨フレームによるカーテンウォール、複層サッ…
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ドナルド・ジャッドと窓 インテリア、そしてリノベーションをつうじて開口部を考える
…ャリとした軟かな物質が好んで用いられるアンチ・フォーム、土や石の集積、変位、散布等を手段とするアース・ワークの登場である。」峯村敏明『彫刻の…
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円花窓
主にゴシック様式の教会堂の正面入り口上部にみられるバラ模様の丸窓。トレーサリーと呼ばれる薄い板石をくり抜いてつくられたバラの装飾に煌びやかな…
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ばら窓
ゴシック様式の教会堂の正面入り口上部に多くみられる、バラ模様の丸窓。トレーサリーと呼ばれる薄い板石をくり抜いてつくられたバラの装飾に煌びやか…
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その窓は、緩く開いている──マイケル・スノウの映画と建築映画館
「建築映画館2023」という映画上映イベントが2023年2月23日から26日にかけてアンスティチュ・フランセ東京で開催され、全回・全席完売と…