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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…で挑んできた姿です。もしかすると、こうした視点の積み重ねが、現代に生きる私たちにとっても、これからの住まいを考えるうえでのヒントとなるかもし…
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窓の格言学
窓研究所は2007年より国内外の大学・研究者と協働し「窓」について多面的に研究する活動「窓学」に取り組んでいます。 「窓の格言学」とは、20…
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ルイス・カーン 建築と影の力
…ている。こうした影の視点が、ダイナミックさや明るさを重視する現代建築の潮流に対する、穏やかな対比を生み出している。 参考文献 1. Butt…
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…、外との繋がりをつくる窓はやはり必要だと思うのです。 窓は近現代建築の歴史を通して一番発達した要素だと言えると思うのですが、スタルダーさん、…
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CCA-WRI Research Fellowship 2024
… a Damaged Planet」 生態系の危機が叫ばれる現代において、光が多様な意味を持つ建築的な媒介であるということは、カナダ建築セン…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
…ちを導いてくれました。 また、多くの素材が複層的に用いられる現代の建築工法の複雑さから離れるため、施工プロセスの簡略化をもうひとつの課題とし…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
今回は、自身が設計した《跑馬古道公園》について紹介してみたい。 台湾宜蘭県礁溪郷に2021年に完成したこの公園はかつて、台湾軍の訓練所(宿舎…
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葉祥栄の「光の建築」
…は延床面積が3000㎡を超えた日本初の大規模木造建築であり、現代木造建築のマイルストーンと呼ぶにふさわしい作品である。しかし、葉自身が考える…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
…014)である。僕は2015年にここに初めて来てから今まで、現代建築でこの大屋根を越える衝撃に出会ったことはない。それくらい、ちょっと理解の…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
…開、Unityで制作したバーチャル展示空間などを紹介。 「近現代建築アーカイブのDX」として、物理的な資料とデジタル技術を融合した取り組みが…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…どの文化圏で学んだかが影響している気がします。」(貝島) 「現代建築も伝統建築もあるスイスの多様性を思い返していました。住んでいるときはつい…
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インテリアから非建築へ
葉祥栄アーカイブを推進する建築家で建築史研究者の岩元真明氏が、葉祥栄の実質的なデビュー作である《コーヒーショップ・マシュマロ》から《光格子の…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
…る。この環境との関係性は、往々にして環境への配慮が求められる現代建築でより欠かすことのできない視点になりつつある。その意味でも、日本の文化や…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
…け、その後も低予算の住宅を数多く手掛けることとなった。翻って現代、若手の建築家が手掛ける建築プロジェクトは低予算が当然となっている。その状況…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
…12年でも、図面資料とともに論じられている。栗田勇(監修)『現代日本建築家全集2 村野藤吾』三一書房、1972年、131頁での、福田晴虔によ…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
2024年8月から文化庁国立近現代建築資料館で開催中の『建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌』。堀口捨己の代表作の一つであり…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
…は「植民地スタイル」、「D館」は「建築事務所の実習生による準現代風なもの」で、キャンパスプランはなく「でたらめに配置され」た「無秩序で弱気な…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
…からだ。しかしどうやら、世界はそう単純なものでもないらしい。現代の原住民の実際は、キリスト教と独自の宗教・文化を共存させた生活を送っている。…
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The Nordic Window Window Behaviorology in Nordic Architecture
…しい均衡を見出し創造のエネルギーとしたからこそ、彼らの作品は現代を生きる私たちにとっても味わい深い──スウェーデン、フィンランド、デンマーク…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
…いるのだ。 岩元真明氏が本連載の序文で述べているように、葉は現代的な木構造の先駆者でもあった。1980年代に小国町で木造立体トラス構造に取り…
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第6回 記憶をもった窓
私は幼少期から絵を描くのが好きで、以前はキャンバスやパネルを支持体に、油絵の具を用いて、自らの手と絵筆を介して絵画を描いていた。そこから現在…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
なぜ窓ではなかったのか。私が企画した展覧会「メディウムとディメンション:Liminal」のカタログに寄せた自身のテキストのタイトルは「Apa…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
「建築は芸術と科学の融合」を持論に、オフィスビル、美術館、行政庁舎、空港、地下鉄など、多数の作品を手がけ、20世紀後半以降の建築シーンを牽引…
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第1回 ブラジル建築へのイントロデュサォン
…そのイントロダクションとして、各建築家の紹介ともにブラジル近現代建築の歩みを概観する。 2024年の秋に同世代の仲間とともにブラジルを訪ね…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
…学)を取得。現在は低密度居住地域の社会空間史研究、ブラジル近現代建築研究に従事。共訳書にハリー・F・マルグレイブ『EXPERIENCE:生命…
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第4回 ジョアン・フィルゲイラス・リマ(レレ)の通気口:「クレープ紙と銀」の都市を超えて
… 光庭・ドーム・通気口 2024年の9月はじめ、ブラジルの近現代建築に関する調査の一環としてブラジリアを訪れた。到着したのは夜の8時ごろ、ク…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…カナダの研究者による全7回の連載。 自然現象としての光 現代的な木造表現とデジタルデザイン双方の先駆者として、建築家・葉祥栄を再評価する…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
原広司設計の「粟津邸」が、このたび継承への道を模索することとなった。世界的なグラフィックデザイナー・粟津潔の自宅兼アトリエで、ここから数々の…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…、窓と交通インフラとを結びつけています。機械のもつスピードは現代社会に新たな動きの感覚をもたらしました。オフィスや大学の入る《グライスアレー…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…境を所与のものとしてどのように意図し、計画できたのか。それは現代の我々のように抽象的な概念によって物事を理解するのではなく、感覚的な能力を切…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
戦後台湾建築家の第一世代といえば、ヴァルター・グロピウスに師事し、台北の《国父紀念館》など国家的プロジェクトも多く手がけた王大閎(Wang …
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
この連載では台湾の無名の建築の窓を主に紹介してきたが、やはりいくつか紹介したい近現代建築もある。僕の家のすぐ近くにある、象設計集団(以下、象…
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[文化活動助成]内藤誠人『Learning from ADAPTIVE REUSE in the Netherlands —文化財建造物を活用した都市デザインから学ぶオランダの建築文化—』が北海道大学ワイン教育研究センター棟にて開催
…一層既存の建築物を残し、文化的価値を継承しながら、どのように現代の社会や都市に適応する形で活用するかを考えていかなければなりません。アダプテ…
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[展示協力]「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」展にて「擁翠亭」おこし絵図の実寸大模型を展示
2024年8月9日より文化庁国立近現代建築資料館にて開催される「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」において、「擁翠亭(よ…
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[文化活動助成]ウィーン シェーンブルン宮殿 日本庭園にて「Learning from the Japanese Tea House」が開催
…いは、伝統的な茶室に基づきながらも、それを模倣することなく、現代の茶室をデザインすることでした。選出作品は、7月から8月までシェーンブルン宮…
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窓のない建物──その論理と病理
…p. 25ff.〔アンソニー・ヴィドラー『歪んだ建築空間──現代文化と不安の表象』中村敏男訳、青土社、2006年〕 16 :Ibid. p.…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
現在デンマークにて開催中の「Windowology: New Architectural Views from Japan」展に際し、会場で…
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ダブル・ビジョン
…できる。 そして製品開発にラピッド・プロトタイピングといった現代的な手法が用いられることが増えるにつれ、こうした窓とスクリーンの区別はさらに…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…は認められていないが、中国と共に近年盛り上がっているらしく、現代台湾を知るうえで無視できない存在であることも確かだ。ちなみに日本では、賞金の…
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第4回 窓に光はとどまるか:栗本百合子さんの窓
…側に向いた窓と廊下に面した窓をそのままに残したまま、ときおり現代美術の発表の場ともなっていた。いわゆるホワイトキューブとは違うものの、ほとん…
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窓から建築を考える
…及されている対象の幅は広く、建築の領域を超えて、絵画・写真・現代美術などの文化、そして技術の歴史に関する論考も含まれている。…
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ドナルド・ジャッドと窓 インテリア、そしてリノベーションをつうじて開口部を考える
…ったと考えることはできないだろうか。そんなジャッドの試みは、現代のわれわれがインテリアやリノベーションを含んだ空間を設計する際にも大きな示唆…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…して日光や外気を浴びられるつくりになっていたとわかりました。現代建築の事例にも調査を広げ、今回は医療施設の設計の取り組みについてお話を伺いた…
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その窓は、緩く開いている──マイケル・スノウの映画と建築映画館
…』に立ち戻りつつ新たに『WVLNT』をつくったわけですよね。現代的な技術を経てから、過去の自作を新たに再解釈しているわけですから、やはりここ…
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第2回 畠山さんと杉浦さんの合間に
…たくさん撮って、すぐに加工して、誰かに見せて、といった写真の現代的な振る舞いが多くの人のものとなった今もなお、やはり写されたものと当事者との…
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第7回 山を降りるスレートの村 屏東編
台湾原住民(原住民は中国語での呼称。日本では先住民と呼ぶことも多いらしい)は現在58万人ほどおり、台湾人口の2.5%を占める。政府が認定する…