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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
なぜ窓ではなかったのか。私が企画した展覧会「メディウムとディメンション:Liminal」のカタログに寄せた自身のテキストのタイトルは「Apa…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…カナダの研究者による全7回の連載。 自然現象としての光 現代的な木造表現とデジタルデザイン双方の先駆者として、建築家・葉祥栄を再評価する…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
原広司設計の「粟津邸」が、このたび継承への道を模索することとなった。世界的なグラフィックデザイナー・粟津潔の自宅兼アトリエで、ここから数々の…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…、窓と交通インフラとを結びつけています。機械のもつスピードは現代社会に新たな動きの感覚をもたらしました。オフィスや大学の入る《グライスアレー…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
解説記事
…境を所与のものとしてどのように意図し、計画できたのか。それは現代の我々のように抽象的な概念によって物事を理解するのではなく、感覚的な能力を切…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
戦後台湾建築家の第一世代といえば、ヴァルター・グロピウスに師事し、台北の《国父紀念館》など国家的プロジェクトも多く手がけた王大閎(Wang …
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
この連載では台湾の無名の建築の窓を主に紹介してきたが、やはりいくつか紹介したい近現代建築もある。僕の家のすぐ近くにある、象設計集団(以下、象…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…)とセバスティアン・スコブステッド(1982-)により設立。現代の建築プロセスや素材に普遍的な建築的価値を結びつけることでアイデア、技術、製…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…は認められていないが、中国と共に近年盛り上がっているらしく、現代台湾を知るうえで無視できない存在であることも確かだ。ちなみに日本では、賞金の…
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第4回 窓に光はとどまるか:栗本百合子さんの窓
…側に向いた窓と廊下に面した窓をそのままに残したまま、ときおり現代美術の発表の場ともなっていた。いわゆるホワイトキューブとは違うものの、ほとん…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…して日光や外気を浴びられるつくりになっていたとわかりました。現代建築の事例にも調査を広げ、今回は医療施設の設計の取り組みについてお話を伺いた…
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第2回 畠山さんと杉浦さんの合間に
…たくさん撮って、すぐに加工して、誰かに見せて、といった写真の現代的な振る舞いが多くの人のものとなった今もなお、やはり写されたものと当事者との…
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第7回 山を降りるスレートの村 屏東編
台湾原住民(原住民は中国語での呼称。日本では先住民と呼ぶことも多いらしい)は現在58万人ほどおり、台湾人口の2.5%を占める。政府が認定する…
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黒石いずみ(建築理論家)「窓をめぐる生活世界のコロナ考現学」
…部に行きたいという意欲を改めて抱くようになったタイプです。 現代の住環境は遮音性が向上し、個室化も進んでいます。多くの学生は感染を恐れて閉じ…
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金野千恵(建築家)「窓からみた健康へと向かう建築」
…言えますが、“健康”とは時代や環境に即して変化するものです。現代を生きる私たち自身の健康のあり方について再考すべきときを迎えているのではない…
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第6回 誘うチーロウ
台湾ではだいたいみんな、無数にある半屋外の食堂で同じようなものを食べている。学生たちは新しくできたチキン屋にこぞって並び、じいさんは退屈そう…
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奄美編 島口(徳之島母間方言)における「まど」
言語学者 植田康成が世界各国の「まど」の語源に迫る。窓という言葉の概念がどのように拡張されていったのか、その過程を探る。今回は奄美群島の一つ…
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第5回 辺境の小窓 馬祖・後編
辺境の地の民宿で、新年の朝を迎えた。友人たちが起きてくる前に、静かな民宿の実測をする。 外からは平屋のように見えたこの石積みの建物の中には屋…
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
…観光資源というのは悲しいような気もするが、これも台湾の歴史と現代の観光需要が生み出した、まぎれもない離島の姿である。 バイクで適当に島を巡…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
室内に光を導くため、あるいは風を通すため。窓には住環境を快適にするという大きな役割がある。また店舗の窓のように、あえて中の様子を外に見せるた…
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第1回 吉村順三《旧・園田高弘邸》(現・伊藤邸)庭へ誘う掃き出し窓と、 場所をつくる腰窓
「たまり」のある空間 「吉村順三建築展」(2005年、東京藝術大学大学美術館)の会期中、NHKの「新日曜美術館」で吉村順三(1908-199…
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三岸アトリエの窓、変化と継承
解説記事
…際建築』1934年11月号、443頁。引用にあたって、字体は現代のものに改めた。以下本稿における他の引用についても同様。 ここで述べられて…
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クリスト&ガンテンバイン
…アムもずいぶん進化してきましたが、お二人は前例にとらわれず、現代社会がミュージアムの建物に求めているものを、躊躇することなくダイレクトに表現…
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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
(前編より) 野銀集落をあとにして、島を一周してみる。 道中では岩山の上から人間を見下ろすヤギの群れに出くわしたり、岩場の窪みにあるタオ族の…
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
「台湾人」と一口にいっても、台湾には民族も宗教もバラバラな、色々な人が暮らしている。今回は台湾本島を飛び出し、離島について書いてみたい。 台…
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
…ヴェの先進性をいち早く紹介したケネス・フランプトンの著書(『現代建築史』)では「職人的技術者」(artisan/engineer: 英)とさ…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
…湾の「今」を追っていきます。 台湾で暮らして5年目になる。 現代の台湾は、基本的には快適な生活が送れる国である。紙を流せないトイレも多いが生…
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滝口悠生|第5回 外を眺める娘
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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最終回 窓からのぞいたアジア
…る特異点になる。東チベットのラルン・ガル・ゴンパはまさにその現代版である。僧侶たちのセルフビルドの丸太小屋の中に、大量のアルミサッシがギラギ…
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ペーター・メルクリ
…手前にロッジアがあるおかげでファサードがぐっと開放的になり、現代住宅のようでもあります。その隣のルネサンス様式のパラッツォ(邸宅)は、ペアコ…
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滝口悠生|第4回 アルメニアのアラム
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
…る。石は堅固であるがゆえに、動かしがたい。住むのは我々と同じ現代人であるから、その生活には不便も多いはずだ。 高いところから見下ろしてみると…
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70年代「Window」スナップからドイツ現代写真へ
ドイツ現代写真を代表する写真家であり、アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフらとともに、ベッヒャー派のひとりとして国際的に知られるカンディ…
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ジョン・A・カミナダ
…さんの工房があるので、いつも一緒に窓をつくります。もちろん、現代のガラスの取り付けには、昔に比べて多くの作業が必要です。この地域は寒暖の差が…
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第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
…て見たことのない空間になっているが、後のキリスト教会、そして現代にも通じる窓をもっていると考えると、3500年前の建築も、まったく縁遠いもの…
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マリオ・ボッタ
…す。表現の仕方はいろいろあると思いますが、私はこうした祖型を現代の文化のなかで守ってゆきたいですね。 ──手元の雑誌『a+u』臨時増刊号『マ…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…間の創造という枠を超えた大いなる力への賛辞を示すのである。 現代アメリカの市民生活を描いた画家といえば、まずエドワード・ホッパーがあげられる…
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滝口悠生|第3回 自宅
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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窓の短編映画 “柱都”
…基準として用いられるようになり、そのモジュールとしての痕跡を現代都市にまでとどめている様を描いたものである。 Text content ─…
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
ル・コルビュジエやマリオ・ボッタ、ピーター・ズントーなどの多くの建築家を輩出し、豊かな自然と文化的多様性のなかで独自の建築文化を発展させてき…
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滝口悠生|第2回 サジヤ(渋谷・神山町)
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
旅行中、いろいろな国でいくつも遺跡を見てきた。それらは我々の現代の生活からかけ離れたもののようではあるが、遺跡をつくった人もおそらく自分と大…
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Vol.5 移動する窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
…ったから、意外だった。正門の面した道は細く、園の建物も新しく現代的な、どちらかといえば素っ気ない意匠のものだった。向かいの敷地の庭の木が茂っ…
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Ch.2 フレーム―視覚的な装置、あるいはトロンプ・ルイユ(だまし絵)としての窓
…レビ画面、本のページ、写真、スマートフォンやタブレットなど、現代生活の大部分にそうした直線的な境界線の介在が増えていることもまた事実だ。こう…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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Vol.3 曇りガラスの窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…