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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
…な形だ。《小国町交通センター》(1986)のファサードは全面ガラス張りであり、究極的な窓の集合体である。これらすべてのデザインにおいて、葉祥…
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第6回 記憶をもった窓
…そこに宿る記憶を見出して可視化できないかと思索するうちに、窓ガラスを支持体にして、窓越しに見えている風景を焼き付けるという制作方法に至った。…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
…ガの壁、内側は木の扉という作品だった。何よりもそこには透明なガラスがはめられていた。つまりそれは窓なのだ。 窓は光や風、そして眼差しをとお…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…りあげた。換言すれば、葉は光を物質として捉え、プラスチックやガラス、コンクリート、木や竹などの様々な素材を用いて、光自体の物質性を表現するこ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…の教室がひとつのエントランスを共有していた。 周囲360度のガラス窓 南面は室内側へ約10度傾けたガラスのカーテンウォールで、北面は垂直ガラ…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
…できる部分は日差しを遮るガラリ窓が一番外にあり、さらに網戸とガラス引き戸という三重の窓になっている。そのガラリ窓は外に開いて90度で固定する…
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
…だった。レーモンドもそのことをよく自覚していて、自伝の中で、ガラスの見えない横長の窓と、そうすることでもたらされた内外空間の一体性を楽しむレ…
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉
…内外を仕切って平気で暮らしていたもんだと外国人なら呆れるし、ガラスに慣れた今の日本人も呆れる。 窓の重要な機能の一つは採光で、ヨーロッパの教…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…合部は剛であるものの]構造全体としては弾性をもつので、それがガラスのインフィルに及ぼす影響を考慮する必要がありました。そのため、一部のガラス…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…ホワイエに入る。ホワイエは折板屋根とそれを支える柱・梁以外はガラスが嵌められ、ストライプパターンの丸モザイクタイルの床に三人掛けベンチが置か…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
戦後台湾建築家の第一世代といえば、ヴァルター・グロピウスに師事し、台北の《国父紀念館》など国家的プロジェクトも多く手がけた王大閎(Wang …
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桂カトリック教会
…徴的な窓がある。打ち放しコンクリートの壁面にあけられた丸窓はガラスがはめ殺しになっており、重なるようにして室内側には木製の障子戸、室外側には…
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突き出し窓
窓枠の上部を水平回転軸として、窓を室外に突き出して開閉する窓。窓のガラス面が庇(ひさし)の代わりになるため、室内に雨が吹き込むのを防ぐ。また…
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オーニング窓
下部を外に突き出して開ける窓を上下に連続して複数設け、ハンドル操作で連動開閉するタイプの窓のこと。角度を変えることで通風を調節できるのも特徴…
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藤森照信|第六回仁和寺金堂の〈蔀〉
…。一般的な日本の窓の場合、たとえ開口面積の大きい雨戸や障子やガラス戸のような場合でも、窓を開けても壁面は見えるのに、蔀の場合、頭上に身を隠す…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…ています。ホテルの廊下は暗くなりがちですが、床から天井までのガラスブロックで建物の中でも最も明るい場所になっています。ガラスブロックが用いら…
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
…掲げられていて、ここが庁舎の中だということを思い出す。天窓はガラスのない穴であり、熱気はここから抜け、雨も入ってくる。色のせいもあり、ひんや…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…いましたが、展望部をシャッターで覆ったのはなぜでしょう? ガラスのシャッターは風が強いときだけ使われるものです。これによって望遠鏡を風にさ…
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第4回 窓に光はとどまるか:栗本百合子さんの窓
…くっては、そこからなかなか先に進めないでいた(80年代前半のガラスとロープを用いたインスタレーションはのちの関心につながってはいる)。こうし…
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「札幌の家・自邸」の試み
…ールの使用が始まったのは1960年代から)で、開口部には単板ガラスのアルミサッシと木製内窓の二重窓が採用された。「札幌の家」が竣工した翌年の…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…なりません。 また、手すり子の木製丸棒は光を反射するアクリルガラスのダボで連結されていますが、これは建物全体にさまざまな形で応用されています…
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第3回 杉浦邦恵 私の窓
…る。マルセル・デュシャンの『Large Glass』も大きなガラス窓といえるだろう。同じくデュシャンの、いわゆるFrench Windowと…
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藤森照信|第四回 旧グラバー住宅の〈フランス窓〉インドから日本へとたどり着いた窓
…でしょうか。その謎に迫ります。 壁の一部に穴をあけて板やガラスで蓋をした作りをウィンドウ(窓)というなら、日本の伝統建築にウィンドウは、…
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第2回 畠山さんと杉浦さんの合間に
(第1回 畠山直哉「鏡なのか窓なのか」を受けて) 光景と情景 透明なガラスが、建物や列車、車などに据えつけられる。するとそこには内と外という…
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聖なる侵入アルド・ロッシの窓
…エントランスの開口部には、穿たれた壁をむき出しにしたような、ガラスもサッシもない田の字窓がある。建築家アルド・ロッシ(Aldo Rossi …
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黒石いずみ(建築理論家)「窓をめぐる生活世界のコロナ考現学」
…の改善提案を行います。 実験住宅を作って、左のように非常に窓ガラスがたくさん使われた住宅を提案しています。両方の事例とも窓ガラスが多いことが…
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金野千恵(建築家)「窓からみた健康へと向かう建築」
…開けられません。ですので先生によって開閉がなされていますが、ガラス窓があることで、守られた状況でお兄ちゃんたちの活動をずっと見ているというよ…
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西川純司(社会学者)「近代日本における感染症と微気候をめぐる実践」
…て、汚れた空気をここから排出する設計になっています。三方を窓ガラスで覆うことによって、日がよく当たるようにもなっています。 山田醇に関して…
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土居義岳(建築史家)「19・20世紀フランスにおける初期環境工学的アプローチによる住宅計画」
…の最小面積は9㎡、屋根裏部屋は8㎡などとあります。それから窓ガラスの最小面積は照明すべき部屋面積の6分の1という明確な決まりができました。ど…
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アルネ・ヤコブセン設計ボール邸の書斎
…にも関わらず、その特等席の窓辺には植物が置かれていた。小割のガラス窓の室内側には大きなガラスの内サッシが増設されていた。 BOLL HOUS…
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アルネ・ヤコブセン設計ハービー小学校のホール
フュン島にあるハービー小学校の絵などが飾られる2層吹き抜けのホール。勾配屋根と壁の境界をまたぐ窓が3つ反復しており、北向きの天空光がホールに…
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EMIアーキテクテン
…ラブがまぐさの役割を果たしています。そして、窓の下部分は強化ガラスのはめ殺しにしているため、手すりを設置する必要がなくなりました。部品の数を…
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第1回 畠山直哉 鏡なのか窓なのか
窓から外を眺めている。外の光景は動きを伴い明るく輝き、自分はただそれに見とれている。窓を挟んで、あちら側にはすべてがあり、こちら側には自分だ…
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奄美編 島口(徳之島母間方言)における「まど」
…からなる「やどぅ[jadu](家戸)」 3はあった。しかし、ガラスが嵌め込まれた「窓」はなかった。茅葺きの家は、「やどぅ」の部分を除けば、壁…
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藤森照信|第三回 三田演説館の〈上げ下げ窓〉
…というものはなかった。“窓”と聞いて誰もがイメージするのは、ガラスのはまった窓にちがいないが、その肝心のガラスが近代以前の日本にはなかったの…
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第0回 古今東西のマドソト建築 加藤耕一 × 大西麻貴+百田有希(o+h)× 伏見唯
…回のテーマを聞いて考えたのですが、古い時代の建築ではそもそもガラスが使われない場合が多かったわけですよね。とくに一般の住宅レベルだと、ガラス…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
…の景色といえばできるだけよい所を切り取り、景色が悪ければすりガラスなどでぼかして逃げる。ところが逆に積極的に景色を取り込んでいる。物に即した…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…で、留め金に大型の旅行かばん用のパチン錠が用いられている。各ガラスを囲む厚みのあるラワンの桟は、目の前の山の木々のような深い緑色に塗装されて…
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第1回 吉村順三《旧・園田高弘邸》(現・伊藤邸)庭へ誘う掃き出し窓と、 場所をつくる腰窓
…を見ると、露台に向かって南向きに掃き出し窓(③)が付く。木製ガラス戸と障子は壁の中に引き込めるようになっている。内法高さは6.5尺(約197…
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三岸アトリエの窓、変化と継承
…のもっとも大きな特徴といえるのが、アトリエの前面を覆う大きなガラス窓であり、今回の修復によってこのガラス窓の前を通って室内へと入る当初のアプ…
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子規堂/勉学のための曇りガラス窓
愛媛県松山に再現された正岡子規が17歳までを過ごした生家。中学生の頃の子規は、3畳の勉強部屋で漢詩などの習作を重ねた。部屋の二面が小割りの曇…
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クリスト&ガンテンバイン
…態は技術の発展と密接に結びついており、時代とともにより大きなガラス面が実現可能になりました。しかし、窓は単なる技術の表現であるだけでなく、社…
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林ぶどう研究所/マスカット温室の窓
岡山県北区津高にあるマスカットを栽培するための温室。マスカットの育成には約20℃の気温と、紫外線を多く取り入れることが好ましい。そのため温室…
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
…けて住宅作家として活躍した保岡勝也の設計による平野家住宅の〈ガラス戸〉を採り上げます。和風住宅でも当たり前のように使われる〈ガラス戸〉ですが…
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
…南面に開けたファサードは敷地環境に応答しており、中央に大きなガラス窓、その他は1メートル幅を共通とした援用部品で構成され、内部の間取りとも呼…
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佐藤又六家/内蔵と窓
…主屋と内蔵の間の二階部分は、幅広のバルコニー状になっており、ガラスの引き戸によって、寒い時期には内部化できる。 佐藤又六家 (内蔵/秋田県横…
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滝口悠生|第5回 外を眺める娘
…体を支えているときだけだ。たまたま自分の近くにある窓の、そのガラス越しに外を見ている。 彼女の目に、その景色がどんなふうに見えているのか、そ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
…し、そのディテールは三角シールによってスティールフロントよりガラスを留めるシンプルなものであったし、ミース・ファン・デル・ローエの「レイク・…