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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…衛生」でした。結核などの感染症に対応するために、健康的な生活環境の整備が強く求められたのです。とりわけ、ル・コルビュジエやアドルフ・ロースと…
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…ん、どう思いますか? スタルダー やはり内と外、つまり人と環境、個人と社会が交わる境界を表現しなければならない要素なので、とても高度に発達…
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CCA-WRI Research Fellowship 2024
…する第3の要素である“between”と、光がどのように建築環境を形成しており、また建築環境によって形成されるかという、日常的な条件に注目し…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
…し建てることが選択された。真に「サステナブル」で、健やかな住環境とは。コペンハーゲンのオフィスで二人に話を訊いた。 ──ブリックハウス(B…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
…が顔をだし、全く新しい景色となる。軍の施設としての既存建物の環境が、建物に穴をあけていくことで現れてくる。縦横に自由にあけられた開口部は、敷…
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動きの中の建築
…現象へ興味を向けた。インテリアと建築の違い、それは移ろう外部環境と直接的に相対することである。人工照明と異なり太陽の光は常に変化し続け、時を…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
…築は、内と外の二分法、すなわち内部の囲い込みではない。それは環境全体の再秩序化でなければならない。 自然の模倣 《太閤山ランド展望搭》(19…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」開催
…祥栄氏より建築資料の寄託を受け、九州大学大学院芸術工学研究院環境設計グローバル・ハブ内に設立されました。3万点を超える原図や写真などの紙資料…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
…っかけだったという。 また、九州大学の国際的な研究センター「環境設計グローバル・ハブ」の一環として、2019年からオーストラリアのニューサウ…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…産業があり、交通網が付随しているという特徴がある。 最後に、環境問題に積極的に取り組んでいるスイスでは古い窓が使われなくなってきており、それ…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
建築構法の専門家で、現在3Dスキャナを用いた葉作品のデジタル復元に取り組む井上朝雄氏が、国内最初期のガラス建築である《コーヒーショップ・イン…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
…化や風土とインターナショナル・スタイルを融合させ、その特徴は環境特性に応じ設計された多彩な窓のデザインに顕著に表れている。 旧赤星鉄馬邸に…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
《チキンハウス》は、1975年に建てられた建築家・吉田研介氏の自邸だ。謙虚さを表す鶏小屋が名前の由来になっている。「工場より安く、教会のよう…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
村野藤吾による戦前期の代表作の一つとして知られる宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念会館)。世界に開かれた工業都市・宇部の理念を体現する独特の空…
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心の窓 ─《聴竹居》
…クールチューブから冷気を導き、天井で暖気を抜く。そこまで内部環境にこだわった藤井が、縁側の物理的な効果を知らないはずがない。一方で、縁側は寒…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
2024年8月から文化庁国立近現代建築資料館で開催中の『建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌』。堀口捨己の代表作の一つであり…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
建築家・増田友也の遺作である《鳴門市文化会館》。京都大学教授であった増田は、徳島県鳴門市にも多くの建築作品を残している。『増田友也の建築世界…
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シルケ・ランゲンベルク
…ーリッヒ州ヴィンタートゥールにある州立リヒェンベルク高校の熱環境改善計画を対象とした研究プロジェクトでは、まさにそうした状況に取り組んでいま…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…たため、意図的に機密性や断熱性といった冬季に必要とされる室内環境を満たす仕様が省略されている。1986年に歴史的建造物として認定されるものの…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
…を作っていた。こういう建物の彫りの深さは、日差しの強い台東の環境へ応えた形だろう。樹木と庇、アクリル板によって濾過された太陽光が、目にも優し…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
「建築は芸術と科学の融合」を持論に、オフィスビル、美術館、行政庁舎、空港、地下鉄など、多数の作品を手がけ、20世紀後半以降の建築シーンを牽引…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
…風や光、音を取り込み、内外の空気を入れ替えることで球の内部の環境は正常に保たれており、また窓と扉の多さによる外部環境への接触のしやすさが球と…
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第4回 ジョアン・フィルゲイラス・リマ(レレ)の通気口:「クレープ紙と銀」の都市を超えて
…(おそらく怒りを込めて)語っているが、労働者のみならず、自然環境の破壊──「ブラジリアでは河畔林が破壊されている。パラナマツは一体どこに消え…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…ていたわけではないようだが9、若きトロピカーリアの面々はその環境を享受していた。リナは建築家というより文化人、キュレーターとして、知事らと若…
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第3回 パウロ ・ メンデス ・ ダ ・ ホッシャの開口部:風景・正方形・残された空間
…つの同じ大きさの立面 「1. 正方形の屋根」はまず周辺の自然環境から人工的な囲まれた空間を切り取る準備をする。自ずと屋根の下には4つの同じ大…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…間の営みへの再考を促す、冷徹で詩的でもある近代性である。地球環境問題が深刻さを増し、デジタル技術によって人々の生活が急速に変化している今日で…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
…を越境しながら表現を追求していく。その挑戦は、建築デザインや環境設計にも及んでいった。1960年、粟津は菊竹清訓や黒川紀章、槇文彦らと建築運…
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三岸アトリエ
Virtual Tour
…させる。旧玄関には、当時の格子窓を手掛かりとしつつも、現在の環境に応じて回転式となった窓が2021年にGROUPにより再制作されている。…
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ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
まもなく築100年となる旧駒井家住宅「駒井卓・静江記念館」は京都市左京区北白川の疎水縁りの沿道に建ち、東に比叡山を大きく望む郊外地にある。ア…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…ることですが)クライアントの希望はかなり漠然としていて、立地環境を屋外で味わえるようにしてほしいということが、唯一の具体的な要望でした。敷地…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
1966年に吉村順三と奥村昭雄の設計で建てられた「愛知県立芸術大学」。キャンパスは緑豊かな愛知県長久手市の丘陵地に建ち、光・空気・音といった…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…から教室が見える」ことが求められるらしく、そういった国の教育環境も影響しているのかもしれない。この改修では四角い窓に変えられたものの、「波」…
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2024年CCA-WRIリサーチシンポジウム「Energy Always」
…etween)」に現れるこうした一連の現象は、太陽に依存する環境として地球が置かれている状態を表しています。 本シンポジウムの第一部では、…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…ャーウィンドウをはじめ、多様な開口部の設えによって豊かな⾃然環境との調和がはかられている。建築家の能作文徳氏が、それぞれの窓まわりを辿ること…
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[文化活動助成]内藤誠人『Learning from ADAPTIVE REUSE in the Netherlands —文化財建造物を活用した都市デザインから学ぶオランダの建築文化—』が北海道大学ワイン教育研究センター棟にて開催
…に社会の変化に適応させるかという合目的的な意味合いが含まれ、環境問題やグローバル化による場所の没個性化への危機感を背景とした新しい議論が展開…
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[文化活動助成]中村圭『基町地区2045—復興と創造』が広島市中区基町住宅地区内にて開催
…耐震性の不足により取り壊される予定であり、この地区を取り巻く環境は大きな変化のフェーズに入っている。地区建設時に入居者した住民の多くは高齢化…
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窓のない建物──その論理と病理
…したものでもあった。 しかし、仮に先進技術による衛生的な住環境の実現を近代建築の目標とするならば、「大きな窓」の存在はそれほど必然的なもの…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…キャーン・リバー》といった彼らの代表的なプロジェクトは、自然環境に人が建築を通しどのように介入できるかの緒を与えてくれる。共同代表の一人であ…
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ダブル・ビジョン
デジタルスクリーンの登場は、私たちをとりまく世界、そして建築をめぐる環境への認知にどのような変化をもたらしたのか――エッセイ「スクリーン・タ…
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窓学アーカイブ vol.1 2007-2010
「窓学」の研究成果をアーカイブするシリーズの第一弾。 本書は五十嵐太郎、小玉祐一郎、千葉学、塚本由晴、手塚貴晴、原広司らによる2007年から…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…、回を重ねるごとに鳩が減るらしい。残酷な世界だ)、この繊細な環境調整が鳩たちのコンディションを左右するのだ。おじさんは言う。 「鳩も人も同じ…
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ブルータリズム建築の窓 『日本のブルータリズム建築』発売によせて
…をそのまま表そうとしたことと関係していると思われる。窓もまた環境を調整する大事な機能を持っているはずだが、ブルータリズムの全盛時にはまだ環境…
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「札幌の家・自邸」の試み
…の、上遠野の自邸である。カラマツとヒバの木立に囲まれた豊かな環境のなか、経年したコールテン鋼のフレームとレンガ壁が美しい、卓越したプロポーシ…
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引き違い窓
横方向に並ぶ2枚の戸が左右にスライドして開閉する窓。枠内に溝やレールが設けられており、用途や環境に応じて、ガラス戸や網戸、鎧戸など、異なる建…
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ドナルド・ジャッドと窓 インテリア、そしてリノベーションをつうじて開口部を考える
…がつくりだす斜面が床や壁といった水平・垂直で構成された周囲の環境から独立していることが重要だが、より注目すべきは、高さが抑えられ、その独立し…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…もまた私たちがそれを通してものを見るための道具であり、身体と環境との関わりを媒介するものですから、病院といった施設においては特に重要性を帯び…
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その窓は、緩く開いている──マイケル・スノウの映画と建築映画館
…ます。実は閉ざされた空間にいる私たちは普段、意外にたくさんの環境音に囲まれていて、意識せずとも息苦しく感じているのかもしれません。『WVLN…