-
Vol.1 校舎の窓の記憶
…: 渋谷駅周辺の建物シャッターに対する落書き被害から」などの論文を発表。 *ウェブサイト掲載にあたり一部テキストの編集を行っています…
-
Vol.0 窓をめぐる記憶を収集する
各々の「記憶に残る窓の風景」を述べ500人以上の高校生・大学生に記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 それは決し…
-
第10回 トルファン「海より低い砂漠」(後編)
ぶどう干し小屋から教えられたトルファンにおける建築のつくりかたのエッセンスは、レンガとポプラと少しの枝葉で影をつくり、風を通すことだった。 …
-
第26回 イラン タフテ・ソレイマーン編「囲うことから」
イラン北西部・ザンジャーンから相乗りの格安タクシーに乗り込み、古代遺跡、タフテ・ソレイマーンを目指す。タフテ・ソレイマーンは巨大な火口湖を中…
-
第8回 トルファン「海より低い砂漠」(前編)
海より低い砂漠とは、どんなところだろう。 トルファンは中国の西方・新疆ウイグル自治区にあり、古くからシルクロードのオアシスとして人々が暮らし…
-
第25回 イラン・タブリーズ編「都市はバザール」
バスの窓からは、初めて見る景色が続いていた。赤と白の縞模様でなめらかな山、削られたばかりの鋭い真っ赤な山、連続する紫色の大地。ここは確かに地…
-
第7回 張村「地下の都合」(後編)
100歳の古老のヤオトンを訪問して、なんだか奇妙な部分のあることに気がついた。ヤオトンの部屋の入り口は、通常は先の少し尖ったアーチ型をしてい…
-
ゴードン・マッタ=クラークと開口
…した論考みたいなものはあまり残していないんです。時間をかけて論文を書くみたいな思考のプロセスよりも、こういった言葉遊びとか、詩みたいな言葉の…
-
第24回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(後編)
東ギーラーンの村、Kachalamでは、ある男性が初対面にもかかわらず車で村を案内してくれた。途中、ひときわ古さの目立つ一軒の家を発見した。…
-
第6回 張村「地下の都合」(中編)
やはり、村を見るにはまず老人に出会うことだ。これまでの旅で培ってきた自分流の方法論を組み立てながら、木々の緑が美しく映える黄土色の大地の中を…
-
第4回 烏鎮・「景区」外の家 (後編)
「あなたの家」「あなたの家」と繰り返しながら、景区外の町を爺さんと40分ほど歩いたと思う。その間に何やら新しい大きな建物の建設現場を見たり、…
-
第5回 張村「地下の都合」(前編)
乾いた黄土色の大地に、四角い穴があいている。 その穴の中に、暮らす人々がいる。 河南省三門峡市にある、張村という村を訪ねた。 ここは中国、黄…
-
第23回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(前編)
実際に訪れる前、イランは私にとって未知の国であった。抱いていたイメージといえば、荒涼とした砂漠の中に古代の遺跡が点在するといった漠然としたも…
-
第3回 烏鎮・「景区」外の家 (前編)
上海からバスに乗って2時間、浙江省北部にある烏鎮(Wuzhen)という町に着く。ここは水郷の町として有名な観光地である。上海も含めたこのあた…
-
第2回 上海・窓から生える鉄の棒 (後編)
見るものが決まると、足取りは一気に軽くなる。鉄の棒を探す旅のはじまりである。といっても、10歩も歩けばすぐに見つかる。さっそく、当然のように…
-
第1回 上海・窓から生える鉄の棒 (前編)
上海に来て、騒がしさに驚いた。わるい意味じゃない。食堂に行っても市場に行っても、自分を主張しないと話なんて聞いてもらえないような場所が上海だ…
-
第22回 インド・キッバル「かくれた穴」(後編)
高地の朝は寒かった。 しかし、宿の3階にあるテラスに出てみると驚くほどあたたかい。たしかに気温は低いのに、太陽の下は暑いぐらいである。むしろ…
-
第5回 国際門窓城へ
日本建築における開口部は「ま」。西洋建築における開口部は「あな」。それでは中国建築における開口部は? 古典から現在まで、日本人が知っているよ…
-
第21回 インド・キッバル「かくれた穴」(前編)
北インドをキナウル地方からさらに上ってゆくと、森林限界を超えて茶色い岩山ばかりが広がっていた。身ひとつで降ろされたら生きて帰れないだろう、と…
-
第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
一晩で縫いあがったズボンを受け取りに、小さな村を歩いて再び家を訪ねた。お母さんは羊毛から生地を織り、それをお父さんがズボンに仕立てるらしい。…
-
内田祥哉 窓と建築ゼミナール【補講】開講
…。主な受賞に、日本建築学会賞(1970年度作品/1977年度論文/1982年度作品)、1996年、同大賞。主な著書に、「造ったり考えたり」、…
-
第19回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(中編)
キナウル地方では、標高2~3000mの谷沿いに集落の多くが営まれている。かつて秘境と呼ばれたであろう北インドの山の上のこんな場所でも、バスは…
-
第4回 開放を象徴するポストモダンの窓
日本建築における開口部は「ま」。西洋建築における開口部は「あな」。それでは中国建築における開口部は? 古典から現在まで、日本人が知っているよ…
-
なぜこの先生は熱貫流率や雨漏りについて聞いてくるのだろう?
…テルダムのベルラーヘ・インスティチュート学部長を歴任。また、論文を『Volume』、『Log』、『A+U』、『El Croquis』の各誌に…
-
第18回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(前編)
インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州には、キナウル族という人々が住む地域がある。ヒマラヤ山脈の西北に位置し、東には中国チベット自治区がある…
-
第17回 シェムリアップ 「洪水と床」(後編)
砂にタイヤをめり込ませながらフラフラと進んでいた自転車は、湖にたどり着く前についに進まなくなった。川辺の砂地に、雑然と建物が並ぶ集落が広がっ…
-
第16回 シェムリアップ 「洪水と床」(前編)
カンボジアのシェムリアップは、アンコールワットをはじめとする遺跡群を見学する観光客で賑わう町である。多くの旅行者と同じように僕も遺跡を一通り…
-
第15回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(後編)
ラルン・ガル・ゴンパの中心に降りてみると、ちょうど講義や集会の終わった時間なのか、僧侶たちが次々と僧院に出入りしているところだった。同じ色の…
-
第14回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(前編)
中国四川省の省都、成都からバスに乗り込み、東チベットへ向かった。四川省西部、ガンゼ・チベット自治州の色達(セルタ)にある、チベット仏教ニンマ…
-
第9回 トルファン「海より低い砂漠」(中編)
集落の外れの丘に発見したぶどう干し小屋群は、実はトルファンに到着した日の早朝、10時間ほどの電車移動に疲れたままバスで宿の近くに向かう時に見…
-
Ⅴ 窓の犯罪学
社会学者ジンメルによれば、窓のもつ「原理的な意義」は、第1に外界との一方向的な結合 (「内」から「外」へ) を媒介すること、第2にもっぱら「…
-
Ⅳ 超高層マンションと窓─機能性から眺望性へ─
眺望の魅力 パーシャルオーシャンビュー、オーシャンビュー、オーシャンフロント。こう聞いて、もし何のことかすぐに分かるとすれば、おそらくかなり…
-
作家・堀江敏幸 夢想の枠としての窓
…ては、書き始めてから考えることです。学問的に突きつめるとか、論文を書こうというわけではありませんから。 ──それらの窓は、どのようなきっかけ…
-
内田祥哉 窓ゼミナール 開講
…g Element (BE) 論」で、《BE》を定義した第一論文にあたる。ひどく抽象的だ。20世紀の半ばに、このような建築の原理的な考察が、…
-
パプアニューギニア編
異文化の窓 40年間の調査と軌跡 インドネシアの南西、ニューギニア島の東半分を占めるパプアニューギニアは、ソロモン諸島と同じくエリザベス女王…
-
シリア編
異文化の窓 40年間の調査と軌跡 私のシリア歴は学生時代 (1968) に遡り、騒乱直前 (2010年11月) まで都合7回訪れている。OT…
-
第8章 出窓・天窓
…したがって、この記事のソースとなっている研究室の変遷史関係の論文でも、その時点での「最近の事象」は敢えて対象として来なかった。 さらに、これ…
-
ソロモン諸島編 (下)
異文化の窓 40年間の調査と軌跡 ソロモン諸島編 (上) はこちらから── ソロモン諸島での庶民的な旅は言うまでもなく船で、ひと、荷物、生き…
-
第7章 雨戸・窓用シャッター・網戸など
…」 (1996、 (株) 建築技術刊) 、および研究室の修士論文 (小山田雅美君:1987年度、高橋拡君:1988年度、齋藤大輔君:2005…
-
ソロモン諸島編 (上)
オーストラリアの北東、インドネシア、パプアニューギニアから東南に連続するソロモン諸島はエリザベス女王を元首とする英連邦の一員で、離島特有の土…
-
第6章 サッシの断熱性及び気密性の向上
窓のディテールを読み解く 初期の住宅用断熱サッシ 〈二重窓用外付けサッシ〉 既に述べたとおり、ビル用の断熱サッシは1962年に発売されている…
-
第5章 各種構法用サッシと各種開閉方式
窓のディテールを読み解く 各種構法の専用サッシ <PC版用サッシとKJサッシ> 新しい躯体・仕上構法や規格が出現すると、それに対応した構法が…
-
第4章 アルミサッシの多様化と高性能化
…部関連部品」(1996、(株)建築技術)、および研究室の修士論文(小山田雅美君:1987、高橋拡君:1988、齋藤大輔君:2005、各年度)…
-
第3回 主流のない中国現代建築における窓
…気分をスイッチさせるため、洞門は独特の形態を持つ。王澍はある論文のなかで建築もまた一つの「世界」なのだと主張しているから、校舎から校舎を移動…
-
第3章 アルミサッシの本格化と普及期へ
…」 (1996、 (株) 建築技術刊) 、および研究室の修士論文 (2005年度、齋藤大輔君、未発表) の内容をもとに加筆したものである。…
-
VOL.1 日本語における窓
言語学者 植田康成が世界各国の「まど」の語源に迫る。窓という言葉の概念がどのように拡張されていったのか、その過程を探る。本コラム連載開始にあ…
-
第2章 アルミサッシの導入から本格化へ
…部品」 (1996、(株)建築技術刊) 、および研究室の修士論文(2005年度、齋藤大輔君、未発表)の内容をもとに加筆したものである。…
-
VOL.6 最終回 まど文化論 言語学的考察のさらなる展開に向けて
言語学者 植田康成が世界各国の「まど」の語源に迫る。窓という言葉の概念がどのように拡張されていったのか、その過程を探る。最終回は「まど」に関…