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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
(前編より) 野銀集落をあとにして、島を一周してみる。 道中では岩山の上から人間を見下ろすヤギの群れに出くわしたり、岩場の窪みにあるタオ族の…
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
…明治21年(1888年)にニコライ堂の上から神田方面を写した写真を見ると、瓦屋根に小さな四角な盤の置かれた家が点在するのもそう。 雨風は防ぎ…
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廻船問屋瀧田家/収納と窓
愛知県常滑市にある廻船業を営んでいた旧滝田家の住宅。収納の奥行き分の厚みが窓に深さをつくりだし、光がぼんやりと入り込む。開口部には障子、収納…
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
…タール塗りの壁がスタンダードになっているのである。戦前の記録写真では茅葺屋根の家がひしめき合っていたが、戦後、集落の風景は黒く染まったのであ…
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古書尚学堂/本の窓
京都市中京区にある古書店。通りに面して本棚が組みこまれた造り付けのショーケースと出入り口が設けられ、溢れんばかりの古書がショーケースや店先に…
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カクキュー八丁味噌/味噌蔵の窓
愛知県岡崎市にある八丁味噌の蔵。同社の明治40年築の味噌蔵「大蔵」は、現在史料館として使われている。2階はかつて、蒸した大豆をむしろの上に広…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅した経験を経て、現在は台湾北東部・宜蘭(イーラン)に暮らしながら建築設計に従事する田熊隆樹さん。…
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佐藤又六家/内蔵と窓
秋田県横手市増田にある約350年続く商家で、国の重要文化財に指定されている。豪雪地帯である増田町の建物は、雪害から蔵を保護するため、主屋の中…
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滝口悠生|第5回 外を眺める娘
…た娘を思い出すことができる時間でもある。でも、その時間に娘の写真を見たり、育児に関する調べ物などはしないように努めた。それをしはじめるといつ…
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藤原養蜂場/蜂のための窓
岩手県盛岡市にある明治34年創業の養蜂場。本来、養蜂の巣箱は野ざらしで置かれるが、寒さの厳しい地方では、越冬のため小屋の中に巣箱を設置してい…
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旧杉原家住宅/養蚕農家の反復窓
石川県白山市にある民族資料館。嶋村(現在の白山市桑島)に1864年に建てられた旧豪農の民家を移築してつくられた。江戸時代までは主屋の2、3階…
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最終回 窓からのぞいたアジア
…見に行くことに努めた。田舎の村は情報が少ないので、地図や航空写真で直感的におもしろそうなところを見つけ、足を運んだ。だからここで紹介した建物…
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復元塩田釜屋/茅葺き屋根と排気窓
兵庫県の赤穂市海洋科学館に復元された製塩所。瀬戸内海の穏やかな気候に恵まれた赤穂は、古くから塩づくりの町として知られている。現在は、工場内で…
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森林鉄道機関庫/機関車倉庫の窓
北海道開拓の村にある、木造平屋建ての森林鉄道機関庫。正面の両開きの板戸から機関車が出入りする。杭に取り付けられた金具に戸を固定して開けたまま…
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滝口悠生|第4回 アルメニアのアラム
…拾った火山岩、2ドルで買った小さな仏像、患者の手術をする父の写真、ざくろ石、色褪せた花を差した花瓶、好きなフィクション作家 Ruben Fi…
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ミネラル工房/塩づくりためのポリカ屋根
新潟県村上にある塩づくり工房。近くの日本海からポンプで海水を吸い上げて建物外部の平釜に送水している。海水を8倍に濃縮し、そのあとこの建物で湯…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
…護するための建物なのである。残念ながら異教徒は入れないため、写真でしか確認できないが、丘の頂上には異形の石灰岩が地面から盛り上がるようにして…
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廊下/漁船とニシンの倉庫の窓
北海道開拓の村にある木造平屋建ての漁船倉庫。廊下とは、陸揚げしたニシンを一時収蔵するための施設のことをさす。漁期後は船・櫓・れいなどの大型の…
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横溝静|Today/Yesterday #2
ロンドン在住のアーティスト、横溝静さんによる連載。日常が大きく変わりゆくなか、窓辺にさりげなく広がる日々の景色を写真とテキストで綴ります。2…
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旧島歌郵便局/木造の窓口カウンター
北海道開拓の村にある明治35年に建てられた木造2階建ての郵便局。1960年に復元された。北海道では明治5年に近代郵便の取り扱いが始まった。こ…
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那須酒造場/焼酎と田んぼと窓
熊本県球磨郡にある大正6年創業の酒造。創業以来、もろぶた(麹作り用の小箱)による麹造り、カメ仕込みなど、手作業で焼酎「球磨の泉」を造り続けて…
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70年代「Window」スナップからドイツ現代写真へ
ドイツ現代写真を代表する写真家であり、アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフらとともに、ベッヒャー派のひとりとして国際的に知られるカンディ…
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ジョン・A・カミナダ
…、受け止められたときに化学反応が起こるのが共鳴です。同様に、写真家のハンス・ダヌーザー(Hans Danuser、1953-)は、写真にとっ…
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南保留太郎商店/燻製小屋の換気窓
北海道余市町にある南保憲亨氏が経営する燻製小屋。えびやインディアンサーモン、帆立やにしんを主に扱っている。燻製には適用温度によって熱燻、温燻…
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愛媛蚕種/養蚕小屋の窓
愛媛県八幡浜市にある、明治17年に建てられた木造3階建ての養蚕小屋。今も現役で使われている。廊下に引き違いの掃き出し窓、らんま部分にも引き違…
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横溝静|Today/Yesterday #1
ロンドン在住のアーティスト、横溝静さんによる新連載。日常が大きく変わりゆくなか、窓辺にさりげなく広がる日々の景色を写真とテキストで綴ります。…
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新光時計店/作業台の窓
広島県呉市大崎下島にある明治期からの時計店。主屋の1階部分が店舗を兼ねた作業場となっており、道路側には時計を陳列するショーケース、その隣に作…
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第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
カイロを数日歩き回った後、エジプト最南部のアスワンに飛んだ。ここから知人、そしてドライバーと共に、ナイル川沿いを10日間ほど、カイロに向けて…
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武藤染工株式会社/染色工場の塔の窓
静岡県浜松市にある染色工場。隣接する工場のなかでもひときわ目立つ搭状の乾燥場は、天井高がおよそ9.5mもある。下階で染色された染め物は乾燥場…
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旧広瀬写真館/天幕付きのガラス屋根
北海道開拓の村にある木造2階建ての復元された写真館。北側屋根はシングル・スラントと呼ばれるガラス屋根となっており、磨りガラスが下見張りのよう…
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鈴木盛久工房/鉄器工房の窓
岩手県盛岡市にある江戸寛永2年創業の南部鉄器工房。現在使われている建物は、明治17年にあった大火事の翌年につくられたもので、細長く奥行きのあ…
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滝口悠生|第3回 自宅
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第32回 エジプト・カイロ編(2) 「アーチに向かう」
…に見えた。私の体験では、こんな風に並ぶのは体育の授業か、集合写真を撮るときぐらいだ。一方モスクは、この大人数で横に並ぶ習慣から、教会とはまっ…
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羽前絹練/精練場の窓
山形県鶴岡市にある明治39年創業の絹生地の精練場。絹の精練は、絹特有の光沢と滑らかな風合いをつくりだすために、生糸に含まれるタンパク質などの…
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出雲民芸紙工房/乾燥室の窓
和紙工房の和紙乾燥室の窓。出雲和紙の製作では、釜で熱した鉄板に紙すきを終えた和紙を貼付けて乾燥させる。窓辺にレンガ積みされた釜、その上に折り…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
ヨルダンから飛行機に乗って、エジプトのカイロに来た。はじめてのアフリカ大陸だ。たいていの首都はそうなのだろうが、特にカイロは人が多い。宿から…
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滝口悠生|第2回 サジヤ(渋谷・神山町)
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
旅行中、いろいろな国でいくつも遺跡を見てきた。それらは我々の現代の生活からかけ離れたもののようではあるが、遺跡をつくった人もおそらく自分と大…
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Vol.5 移動する窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
…の習慣と気候要因を窓のデザインにまで落とし込んだ例だ。 上の写真を見ると、普通の出入口と比べてマシュラビーヤは外からの光をやわらげる効果があ…
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Ch.2 フレーム―視覚的な装置、あるいはトロンプ・ルイユ(だまし絵)としての窓
…出口あるいは入り口といえる。一方で、テレビ画面、本のページ、写真、スマートフォンやタブレットなど、現代生活の大部分にそうした直線的な境界線の…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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第5回 北イタリア・モデナの“伝統的な”バルサミコ酢
ぶどうから造られる果実酢で、イタリア料理には欠かせない調味料、バルサミコ酢。北イタリアの都市モデナでは中世より貴族や皇帝の間で疲労回復や消化…
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第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
イランの山あいに、マースーレという千年以上続く小さな村がある。急な山にそって段々と住居が建てられ、陸屋根と歩道とが渾然となっている独特の街並…
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Vol.3 曇りガラスの窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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Vol.2 子どもの頃の窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動を行う小林茂雄教授。 記憶にある窓の風景をひとつ選び、…
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第27回 イラン・ヤズド編「砂漠で呼吸する」
イラン北部から南へ向かうバスは、例のごとく砂漠によって形作られた異星的風景を横切って進んでいく。イランでは「異星」を通り過ぎないと次の街へた…