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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…えられない複雑な問題になるのも、そういうことです。 イランを旅した時、私はイスファハーンやシーラーズで中庭式住居が主要なタイポロジーである素…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
今回は、自身が設計した《跑馬古道公園》について紹介してみたい。 台湾宜蘭県礁溪郷に2021年に完成したこの公園はかつて、台湾軍の訓練所(宿舎…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
…ウディや彼の作品を紹介することが多くなった。スペインのパック旅行のコマーシャルにこの建物の写真が使われるほどである。ちなみに私は、この建物の…
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動きの中の建築
学生時代から葉祥栄の建築に影響を受けてきたという建築家、百枝優氏。カナダ建築センター(CCA)が所蔵する葉祥栄資料を読み解く滞在型プログラム…
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葉祥栄の「光の建築」
本連載「葉祥栄 光をめぐる旅」では、「光」をテーマとして建築家・葉祥栄の作品に考察を加えてきた。その内容を駆け足で振り返ってみたい。 まず、…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
福岡を拠点とした葉祥栄が次々と作品を完成させた90年代に、九州大学で教鞭をとりその活動を同時代に目撃した建築史家の土居義岳が、葉祥栄の建築の…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
かつて「自由」が極めて制限されていた台湾は、今では民主主義と自由の浸透した国になった。それは生活のなかでも感じられる。台湾では人々の寛容度が…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」開催
公益財団法人 窓研究所は、シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」を開催します。 1970年代にインテリアデザイナーとして設計活動を開始した建築…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
2024年9月7日(土)、建築会館ホールにてシンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」が開催された。同イベントは2019年から九州大学で整理が進め…
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インテリアから非建築へ
葉祥栄アーカイブを推進する建築家で建築史研究者の岩元真明氏が、葉祥栄の実質的なデビュー作である《コーヒーショップ・マシュマロ》から《光格子の…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
建築構法の専門家で、現在3Dスキャナを用いた葉作品のデジタル復元に取り組む井上朝雄氏が、国内最初期のガラス建築である《コーヒーショップ・イン…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
現在、台湾では人口の7%ほどがキリスト教を信仰しているという。日本では1%ほどらしいから、その比率は結構高い。隣の国なのに宗教事情はかなり違…
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窓展 : 窓をめぐるアートと建築の旅
東京国立近代美術館と窓研究所が主催した展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(2019-2020)公式図録。
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アジア「窓」紀行──上海からエルサレムまで
建築家・田熊隆樹氏が、2015年から2016年にかけて中国からイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅をした記録を書籍と…
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ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」を開催
窓は自然や私たちのふるまいに影響を与えます。東京工業大学で研究室を主宰する建築家の塚本由晴氏が、長年研究を重ねてきた「窓とふるまい」が、新た…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
2013年に催されたカナダ建築センター(CCA)での「Archaeology of the Digital」展は、その後葉祥栄のデジタルデザ…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…の試みは再び光を放ちはじめているように思われる。 光をめぐる旅 器械のように精緻な葉祥栄の作品群に対しては、それ相応の精緻な読解が必要であろ…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
昭和を代表する作家・林芙美子(1903-1951)は戦時下の1941年、東京・下落合(現在の住居表示は中井)に居を構えた。建築家・山口文象に…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…造やS造のような非木造や、用途に関わらず公共空間についても、旅中に観察・実測した民家や伝統建築にある具体の技術を設計の頼りとしており、棲まう…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…窓の時間軸がずれていくことを考察したが(窓からのぞくアジアの旅「イラン・マースーレ編」)、保存され延命する近代建築においても同じことが言える…
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
この連載では台湾の無名の建築の窓を主に紹介してきたが、やはりいくつか紹介したい近現代建築もある。僕の家のすぐ近くにある、象設計集団(以下、象…
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[文化活動助成]高野ユリカ『秋の日記』が千代田区立日比谷図書文化館にて開催
…は、白井と親交のあった作家・林芙美子(1903–1951)の旅行記の身体の身振りを倣い、その土地にとってあり得たかもしれない身体の演技を試み…
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001 Foligno / Brussels / York
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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002 Utrecht / London / Assisi
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
農地の中にポツンポツンと建つ家。その上に浮いている小さな小屋。台湾の地方で暮らしていると遅かれ早かれ気づく、少し変わった風景だ。 台湾では、…
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半円アーチ窓
上部が半円形のアーチ窓。古代ローマ建築に起源をもち、ロマネスク建築やルネサンス建築で広く用いられた。
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アーチ窓
窓枠や開口部の上部がアーチ状(曲線)の窓。上部が半円形の半円アーチ窓や、上部がとがった尖頭窓(ランセット窓)など、さまざまな形状がある。もと…
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ドナルド・ジャッドと窓 インテリア、そしてリノベーションをつうじて開口部を考える
…自分の住処と作品の設置場所を求め、アメリカ南西部やメキシコを旅し、マーファを発見する。「ブロック」(つまり街区)とも通称されるこの場所とジャ…
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第7回 山を降りるスレートの村 屏東編
台湾原住民(原住民は中国語での呼称。日本では先住民と呼ぶことも多いらしい)は現在58万人ほどおり、台湾人口の2.5%を占める。政府が認定する…
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中谷礼仁(早稲田大学 教授)「生環境構築史学(History of Habitat Building)のための日英併記による研究発表と内外先行研究者への現地取材記事に基づく研究蓄積を目的とした編集広報基盤の確立と運営」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2022年4月23日(土)に「WRI session 研究報告会2022」…
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格子窓
防犯やプライバシー保護を主な目的として設けられる、戸の外側に格子を備えた窓。日本の伝統建築では竹などの素材が用いられ、親子格子、千本格子、高…
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第6回 誘うチーロウ
台湾ではだいたいみんな、無数にある半屋外の食堂で同じようなものを食べている。学生たちは新しくできたチキン屋にこぞって並び、じいさんは退屈そう…
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[会期延長]デンマーク・ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて「Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である」展を開催
…えています。 このミュージアムは、来場者をタイムトンネルでの旅に誘い、初期のシンプルな明かり取りから、今日のハイテクで気候にやさしい窓まで、…
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新建築書店にてトークイベント「旅と窓」:『WindowScape』塚本由晴 ×『アジア「窓」紀行』 田熊隆樹を開催
『WindowScape[北欧編]名建築にみる窓のふるまい』(東京工業大学 塚本由晴研究室編、フィルムアート社、2022年)は、スウェーデン…
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田熊隆樹著/アジア「窓」紀行 上海からエルサレムまで(草思社)発売
田熊隆樹さんによるWEB連載「窓からのぞくアジアの旅」に加筆・修正を加えた書籍「アジア『窓』紀行 上海からエルサレムまで 」が草思社より発売…
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第5回 辺境の小窓 馬祖・後編
辺境の地の民宿で、新年の朝を迎えた。友人たちが起きてくる前に、静かな民宿の実測をする。 外からは平屋のように見えたこの石積みの建物の中には屋…
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ジョージア・オキーフの窓 建築史家に訊くニューメキシコの二つの住まい
…景画(『雲の上の空 Ⅳ』)を描いていました。これは彼女が海外旅行中、飛行機の窓からの眺めにインスピレーションを得て描かれたものですが、この時…
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
台湾の北西、中国大陸に限りなく近いところに、馬祖 マーツー列島がある。台湾の中心地があのサツマイモ型の本島とすれば、そこから一番遠い場所のひ…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…っている。下部は開閉可能な通気用の内倒し窓で、留め金に大型の旅行かばん用のパチン錠が用いられている。各ガラスを囲む厚みのあるラワンの桟は、目…
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Windowology: Selected Research
…2日にかけて開催した展覧会 『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』にて配布された。 ・vol.1「窓の歴史学」(東北大学 五十嵐太郎研究室…
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窓と建築をめぐる50のはなし
建築家・研究者とYKK APによるこれまでの窓学の研究成果を、窓にまつわる約50のトピックでわかりやすく解説した書籍。窓学10周年記念に際し…
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『Windowology: New Architectural Views from Japan』中谷礼仁 オンライントーク – 柱間装置:日本建築における空間の豊かさ
…プト2019)、『動く大地、住まい のかたち プレート境界を旅する』(岩波書店2017)、『実況 近代建築史講義』(LIXIL出版2017)…
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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
(前編より) 野銀集落をあとにして、島を一周してみる。 道中では岩山の上から人間を見下ろすヤギの群れに出くわしたり、岩場の窪みにあるタオ族の…
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
…に行くには少し苦労する。黒潮を越える、台東から2時間ほどの船旅である。 港から乗り込む朝一の船内は、異常に冷房が効いていた。座席に用意された…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅した経験を経て、現在は台湾北東部・宜蘭(イーラン)に暮らしながら建築設計に従事する田熊隆樹さん。…
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最終回 窓からのぞいたアジア
8カ月にわたる旅の記録も今回で最後となり、連載は4年も続いてしまった。行き先はある程度決めてあったが、おもしろそうなところがあれば予定を変更…
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ペーター・メルクリ
…実にも直結した職業ですから。 ──その他の、たとえばイタリア旅行なども、知識と経験を積む機会になったのではありませんか。 メルクリ 旅行もそ…