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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…の試みは再び光を放ちはじめているように思われる。 光をめぐる旅 器械のように精緻な葉祥栄の作品群に対しては、それ相応の精緻な読解が必要であろ…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
解説記事
…造やS造のような非木造や、用途に関わらず公共空間についても、旅中に観察・実測した民家や伝統建築にある具体の技術を設計の頼りとしており、棲まう…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…窓の時間軸がずれていくことを考察したが(窓からのぞくアジアの旅「イラン・マースーレ編」)、保存され延命する近代建築においても同じことが言える…
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
この連載では台湾の無名の建築の窓を主に紹介してきたが、やはりいくつか紹介したい近現代建築もある。僕の家のすぐ近くにある、象設計集団(以下、象…
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001 Foligno / Brussels / York
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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002 Utrecht / London / Assisi
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
農地の中にポツンポツンと建つ家。その上に浮いている小さな小屋。台湾の地方で暮らしていると遅かれ早かれ気づく、少し変わった風景だ。 台湾では、…
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第7回 山を降りるスレートの村 屏東編
台湾原住民(原住民は中国語での呼称。日本では先住民と呼ぶことも多いらしい)は現在58万人ほどおり、台湾人口の2.5%を占める。政府が認定する…
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第6回 誘うチーロウ
台湾ではだいたいみんな、無数にある半屋外の食堂で同じようなものを食べている。学生たちは新しくできたチキン屋にこぞって並び、じいさんは退屈そう…
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第5回 辺境の小窓 馬祖・後編
辺境の地の民宿で、新年の朝を迎えた。友人たちが起きてくる前に、静かな民宿の実測をする。 外からは平屋のように見えたこの石積みの建物の中には屋…
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
台湾の北西、中国大陸に限りなく近いところに、馬祖 マーツー列島がある。台湾の中心地があのサツマイモ型の本島とすれば、そこから一番遠い場所のひ…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…っている。下部は開閉可能な通気用の内倒し窓で、留め金に大型の旅行かばん用のパチン錠が用いられている。各ガラスを囲む厚みのあるラワンの桟は、目…
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第3回 涼亭の行方 蘭嶼・後編
(前編より) 野銀集落をあとにして、島を一周してみる。 道中では岩山の上から人間を見下ろすヤギの群れに出くわしたり、岩場の窪みにあるタオ族の…
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
…に行くには少し苦労する。黒潮を越える、台東から2時間ほどの船旅である。 港から乗り込む朝一の船内は、異常に冷房が効いていた。座席に用意された…
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第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅した経験を経て、現在は台湾北東部・宜蘭(イーラン)に暮らしながら建築設計に従事する田熊隆樹さん。…
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最終回 窓からのぞいたアジア
8カ月にわたる旅の記録も今回で最後となり、連載は4年も続いてしまった。行き先はある程度決めてあったが、おもしろそうなところがあれば予定を変更…
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ペーター・メルクリ
…実にも直結した職業ですから。 ──その他の、たとえばイタリア旅行なども、知識と経験を積む機会になったのではありませんか。 メルクリ 旅行もそ…
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滝口悠生|第4回 アルメニアのアラム
…n Filianの笑顔、私の名前が記された家系図)を並べた。旅の準備はできている。 アルメニアのアラム 滝口悠生 2018年の秋はアメ…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
飛行機の窓から、ミルク色の大地が見えた。中国から西へ西へと向かって来たこの旅。エジプトから少し空を飛び、最後の目的地であるイスラエルに向かっ…
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第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
カイロを数日歩き回った後、エジプト最南部のアスワンに飛んだ。ここから知人、そしてドライバーと共に、ナイル川沿いを10日間ほど、カイロに向けて…
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地球ではないような窓辺の景色
…ン・ヨングンさんが描く、いろとりどりの窓のはなし。 数年前に旅したインドのラダク。そこで見た湖の景色が忘れられない。ホテルの窓からは水面に映…
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第32回 エジプト・カイロ編(2) 「アーチに向かう」
…がり昼寝する老人、ひたすら走り回る子供たち。とくにこの異国の旅行者を気にする様子もなく、風通しの良いこの場所で、皆それぞれにそれぞれの昼下が…
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窓の短編映画 “柱都”
…)年に来日したドイツ人のエンゲルベルト・ケンペルの『江戸参府旅行日記』における以下の大阪町屋の特徴の記述からわかる。「畳や戸や襖は同じ大きさ…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
旅行中、いろいろな国でいくつも遺跡を見てきた。それらは我々の現代の生活からかけ離れたもののようではあるが、遺跡をつくった人もおそらく自分と大…
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Vol.5 移動する窓の記憶
…が地平線付近でとてもきれいに輝いていた。 ・ 高校二年の修学旅行でイギリスに行く途中、飛行機がロシアの方を飛んでいた。みんな寝静まった頃、気…
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第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第27回 イラン・ヤズド編「砂漠で呼吸する」
イラン北部から南へ向かうバスは、例のごとく砂漠によって形作られた異星的風景を横切って進んでいく。イランでは「異星」を通り過ぎないと次の街へた…
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Ch.2 象徴と写実
先駆者たち(2) タルボット 「大通りの眺め、パリにて」、1843年 1843年5月から6月にかけて、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タル…
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第26回 イラン タフテ・ソレイマーン編「囲うことから」
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第25回 イラン・タブリーズ編「都市はバザール」
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第24回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(後編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
…おいてとても重要な自然資源となっているのだ。 イタリア留学へ旅立つ前日、私は作家の島村菜津さんにお会いした。島村さんは『スローフードな人生!…
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第23回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(前編)
…訪ねてみることにした。いつものことだが、行き当たりばったりの旅である。 博物館で、移築された民家を見てあっと驚いた。茅葺屋根のとんがり帽子を…
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第22回 インド・キッバル「かくれた穴」(後編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第二回 ニューヨークのウォーター・タンク
…り取られた給水タンクが見えます。みなさんも次にニューヨークに旅行、出張したら是非注目してください。今回、調べてもらったところによると、ニュー…
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第21回 インド・キッバル「かくれた穴」(前編)
…像をしながらローカルバスを乗り継ぐ。 中国のチベット文化圏を旅したあと東南アジアに南下して、インドに入国したら山を登り、またチベット人に会い…
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窓の短編映画 “THE CORALLUM”
…究代表者。主な著書『動く大地、住まいのかたち プレート境界を旅する』(岩波書店2017)、『今和次郎「日本の民家」再訪』瀝青会名義 (平凡社…
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第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第19回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(中編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第18回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(前編)
…標高の高い地域である。キナウル地方に興味を持ったきっかけは、旅行前に神谷武夫『インド建築案内』(TOTO出版、1996)をめくっていて、「ビ…
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アレック・ソス × ホンマタカシ 現代写真から紐解く窓写真論
…タナという土地と同時に、ロバート・フランク自身を、そして彼の旅先での経験を映し出しています。そう感じたので、私は実際にビュートを訪れ、あのホ…
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第17回 シェムリアップ 「洪水と床」(後編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…
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第16回 シェムリアップ 「洪水と床」(前編)
カンボジアのシェムリアップは、アンコールワットをはじめとする遺跡群を見学する観光客で賑わう町である。多くの旅行者と同じように僕も遺跡を一通り…
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第1回 フランス窓 ─パリの呼吸と眼─
…はパリの街を見下ろしている人影が見える。人影は学生やマダム、旅行者など様々で、それぞれパリの街を思い思いに眺めている。パリの街はいつも観られ…
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第15回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(後編)
…はイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅する。2017年早稲田大学大学院・建築史中谷礼仁研究室修士課程卒業。修士論文早…