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窓の格言学
…近世以降の西洋と日本の建築家(歴史家、批評家を含む)が書籍や論文において、どのように窓について語ってきたかを調査しまとめたものです。 本記事…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ設計の《トゥーゲントハット邸》(1930)は、1929年からの世界大恐慌の最中に竣工した豪邸だった…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
はじめに 「窓」は、建築家にとって非常にポピュラーなモチーフである。19世紀中頃に板ガラスの量産がはじまって、そのデザインの可能性が拡がって…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
福岡を拠点とした葉祥栄が次々と作品を完成させた90年代に、九州大学で教鞭をとりその活動を同時代に目撃した建築史家の土居義岳が、葉祥栄の建築の…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
旧赤星鉄馬邸(東京都武蔵野市)は、アントニン・レーモンド(1888~1976)が、明治生まれの実業家・赤星鉄馬のために1934年に設計した大…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
村野藤吾による戦前期の代表作の一つとして知られる宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念会館)。世界に開かれた工業都市・宇部の理念を体現する独特の空…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
…解な建築論によってその名に聞き覚えのある人の方が多い。しかし論文は難解とはいえ、増田が追究したことは明快である。それはRC造によって日本的建…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
フランク・ロイド・ライトはきわめて多作の建築家だったが《落水荘/フォーリングウォーター》(1936)と《ジョンソン・ワックス本社ビル》(19…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
ジャン・プルーヴェ・コンストラクションとして制作活動を再開したプルーヴェ。《ヴィルジュイフの仮設小学校》で実装されたベッキーユの構造システム…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
2013年に催されたカナダ建築センター(CCA)での「Archaeology of the Digital」展は、その後葉祥栄のデジタルデザ…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…修士課程修了。現在同博士課程在籍、ワタリウム美術館勤務。主な論文に「ブラジルにおけるリナ・ボ・バルディの合理主義思想の変化」(日本建築学会計…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
プルーヴェはナンシーの工場「マクセヴィル」を追われた後、セルフビルドによって建設した自邸にて余生を過ごす予定でいた。しかし、とある友人との再…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…こと(1930-2016)の生涯とその設計』東京藝術大学修士論文、2018年、48-52頁) 10 :文化的価値のある建物の解体が相次ぐなか…
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窓のない建物──その論理と病理
20世紀初頭にあらわれてきた近代建築を特徴づけるひとつの要素に、「大きな窓」の存在がある。すなわち、石や煉瓦による伝統的な西洋建築における小…
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その窓は、緩く開いている──マイケル・スノウの映画と建築映画館
…構造映画というのは、1969年にポール・アダムス・シトニーの論文によって名づけられた、実験映画の形式です。「建築映画館2023」のHPでは、…
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聖なる侵入アルド・ロッシの窓
…における立方体シェマの設計論的起源-」 『日本建築学会計画系論文集』 (781) 2021pp. 1147-1153. 13 :この二つの建…
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菊本英紀(東京大学生産技術研究所 准教授)「Fluid Diode Windowによる自然換気の促進と制御 ―風向選択性を持つ地球環境時代のガラリ―」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2024年4月20日(土)に「WRI session 研究報告会…
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齋藤歩(京都大学総合博物館特定助教)「近現代建築資料を対象とした実践的整理法の発展プロセスに関する研究」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」…
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照井敬生(キングスカレッジロンドンメディア文化研究科)「戦後ロンドンの文化政策建築:テムズ川沿いの公営文化施設における記憶と表象」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」…
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富永京子(立命館大学産業社会学部准教授)「社会運動としての自力建設経験とその専門化・職業化」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」…
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三井麻央(京都芸術大学通信教育部非常勤講師)「19世紀ベルリンの博物館建築における装飾の利用について──フリードリヒ・シンケルからマルティン・グロピウスまで」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」…
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菅原遼(日本大学理工学部助教)「農村・漁村地域における木造船の建築活用から見た舟板建築文化圏の解明」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」…
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土居義岳(建築史家)「19・20世紀フランスにおける初期環境工学的アプローチによる住宅計画」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2022年4月23日(土)に「WRI session 研究報告会2022」…
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EMIアーキテクテン
…ジ・カッチャ・ドミニオーニ(1913–2016)について博士論文を書かれました。カッチャは第二次世界大戦の直後から、急激に変化するミラノにお…
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Windowology: Selected Research
窓研究所が主宰する研究者・大学研究室による窓についての研究「窓学」から、日本語と英語で研究内容の一部を紹介する冊子シリーズ。東京国立近代美術…
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内田祥哉 窓と建築ゼミナール
2015年度より窓研究所の主催で行なった、建築家・内田祥哉教授による「窓ゼミナール」。 建築構法学の第一人者である内田氏が、東京大学での講義…
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三岸アトリエの窓、変化と継承
昨年(2021年)10月、建築コレクティブGROUPによる「三岸アトリエ」(東京都中野区上鷺宮)の改修工事が完了し、内壁の一部と旧玄関が修復…
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
「プルーヴェ自邸」は過去に手掛けたプロジェクトの余りものを寄せ集めてつくられた興味深い事例である。連載「ジャン・プルーヴェの窓」の第2回目で…
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
金物職人として自身のアトリエを立ち上げながら、ル・コルビュジエをはじめとした先進的な建築家との協働を通して、自身もモダニズムを先導する建築家…
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最終回 窓からのぞいたアジア
8カ月にわたる旅の記録も今回で最後となり、連載は4年も続いてしまった。行き先はある程度決めてあったが、おもしろそうなところがあれば予定を変更…
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ペーター・メルクリ
…ります。スイスの農家ひとつとっても、その事例を何百と集めれば論文を1本書けます。単純な幾何学形態をベースにした家屋に少しずつ手が加えられ、地…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
飛行機の窓から、ミルク色の大地が見えた。中国から西へ西へと向かって来たこの旅。エジプトから少し空を飛び、最後の目的地であるイスラエルに向かっ…
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第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
カイロを数日歩き回った後、エジプト最南部のアスワンに飛んだ。ここから知人、そしてドライバーと共に、ナイル川沿いを10日間ほど、カイロに向けて…
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第32回 エジプト・カイロ編(2) 「アーチに向かう」
のちにカイロの原型となる都市「アル・カーヒラ」がつくられる10世紀以前、その少し南の方に「フスタート」という都市があった。今ではオールド・カ…
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2020年度助成事業公募を開始
一般財団法人窓研究所は、3つの事業で助成を開始致しました。 詳細については下記リンクをご覧下さい。
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窓の短編映画 “柱都”
movie “A City of Columns” 柱間装置とは柱と柱の間に取り付けられる建築の部位すべてのことをさす文化財用語である。具体…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
ヨルダンから飛行機に乗って、エジプトのカイロに来た。はじめてのアフリカ大陸だ。たいていの首都はそうなのだろうが、特にカイロは人が多い。宿から…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
旅行中、いろいろな国でいくつも遺跡を見てきた。それらは我々の現代の生活からかけ離れたもののようではあるが、遺跡をつくった人もおそらく自分と大…
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Vol.5 移動する窓の記憶
…: 渋谷駅周辺の建物シャッターに対する落書き被害から」などの論文を発表。 *ウェブサイト掲載にあたり一部テキストの編集を行いました…
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第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
イランは初めて訪れたイスラム国家だったから、少なからぬカルチャーショックを受けた。通りを歩く人の多くが男性で、バスは男女で席が分かれている。…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
…: 渋谷駅周辺の建物シャッターに対する落書き被害から」などの論文を発表。 *ウェブサイト掲載にあたり一部テキストの編集を行いました…
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第13回 タシュクルガン「天窓の記憶」(後編)
翌朝、予定通りダンディの家に行くと、彼と同い年くらいのもう一人の男が合流した。タバコを一本吸い終え、3人で家を出る。 到着したのはダンディの…
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第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
イランの山あいに、マースーレという千年以上続く小さな村がある。急な山にそって段々と住居が建てられ、陸屋根と歩道とが渾然となっている独特の街並…
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Vol.3 曇りガラスの窓の記憶
…: 渋谷駅周辺の建物シャッターに対する落書き被害から」などの論文を発表。 *ウェブサイト掲載にあたり一部テキストの編集を行いました…
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第12回 タシュクルガン「天窓の記憶」(中編)
フロントガラスにひびのあるダンディの車に7分ほど乗って着いたのは、先ほどまでの菜の花畑の広がる集落とは全くちがう湿地帯であった。なめらかでモ…
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Vol.2 子どもの頃の窓の記憶
…: 渋谷駅周辺の建物シャッターに対する落書き被害から」などの論文を発表。 *ウェブサイト掲載にあたり一部テキストの編集を行いました…
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第11回 タシュクルガン「天窓の記憶」(前編)
トルファンから列車でさらに西へ進むと、中国の西の果ての都市・カシュガルに着く。そこからさらに、砂埃を巻き上げ走るバスで7時間、山を登る。標高…
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第27回 イラン・ヤズド編「砂漠で呼吸する」
イラン北部から南へ向かうバスは、例のごとく砂漠によって形作られた異星的風景を横切って進んでいく。イランでは「異星」を通り過ぎないと次の街へた…