WINDOW RESEARCH INSTITUTE

Grant Results

照井敬生(キングスカレッジロンドンメディア文化研究科)
「戦後ロンドンの文化政策建築:テムズ川沿いの公営文化施設における記憶と表象」

照井敬生

03 Jul 2023

Keywords
Architecture
Brutalism
WRI session

公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2023年4月15日(土)に「WRI session 研究報告会2023」をオンラインで開催し、建築学のみならず美術や社会学など多岐の分野にわたる8名の研究者による研究成果報告を配信しました。本記事は登壇者のひとりである照井敬生氏(キングスカレッジロンドンメディア文化研究科)の講演内容を再構成したものです。

 

戦後イギリスにおいて流行したブルータリズム建築に着目し、この建築様式が近年再び脚光を浴びた背景とそこから生じた文化財保護運動の特色と問題点を論じる。ブルータリズム様式の文化施設(ナショナルシアター・バービカンセンター)の表象を分析することで、英国における建築文化政策の潮流と意義を明らかにする。

成果要旨(PDF)

照井敬生/Takao Terui

西安交通リヴァプール大学にて専任講師。クリエイティブ産業・文化政策に関する大学院講義と修論指導を担当。同志社大学創造経済研究センター嘱託研究員。2016年に東京大学教養学部を卒業後、2017年にウォーリック大学の文化政策研究修士課程を、2022年にキングス・カレッジ・ロンドンのメディア文化研究博士課程を修了。在学中は、ロンドン大学のアジア文化政策研究セミナーシリーズの運営とアーツマネジメント教育のカリキュラム研究事業を主催した。専門は英国の文化政策と文化経済の研究。博士論文では1910年代から1950年代にかけてのイギリスメディア文化政策における政府・企業・市民社会の関係性を取り扱った。主な研究業績としてInternational Journal of Cultural Policy, Cultural Trends, Journal of Cultural Management and Cultural Policyから論文を刊行。EU提携のシンクタンク(Cultural Relations Platform)での研究員、ロンドン大学バークベック校、シンガポールのラサール美術大学、香港大学で客員講義に加えて、現在はキングス・カレッジ・ロンドンにてクリエイティブ産業における育休・産休の運用に関する研究を行なっている。

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