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第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
一晩で縫いあがったズボンを受け取りに、小さな村を歩いて再び家を訪ねた。お母さんは羊毛から生地を織り、それをお父さんがズボンに仕立てるらしい。…
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窓は哲学的な問題である
小渕祐介氏による連続インタビューの最終回は、ハーバード大学、クーパー・ユニオンの教授であり、世界的な建築批評家であるジェフリー・キプニス氏。…
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建築の民族誌/後編
第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(5月26日―11月25日)の開催に際して、窓研究所では、日本館展示のキュレーションを手がける貝島…
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スペインが生んだ奇才、サルバドール・ダリが描く窓
2016年9月14日~12月12日、国立新美術館にてサルバドール・ダリの回顧展「ダリ展」が開催されている。約250点を展示する会場をめぐると…
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窓学展巡回展@名古屋工業大学
窓学10周年を記念して2017年秋、東京の青山スパイラルでの展示を皮切りにスタートした「窓学展―窓から見える世界―」は大学巡回展として、金沢…
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空間を生かすも殺すも窓次第
南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)のディレクターであり建築家のヘルナン・ディアス・アロンソ氏。ガラスと窓の使い方を見れば、そこからさ…
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建築の民族誌/前編
第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(5月26日―11月25日)の開催に際して、窓研究所では、日本館展示のキュレーションを手がける貝島…
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テクノロジーの裏にある建築的意志
ドバイのオフィスビル《O-14》の設計をおこなった建築ユニット、ライザー+ウメモト。最先端のデジタル技術が可能にした複雑な建築表現を、最後に…
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西沢立衛 中と外をつなげる窓
建築家・西沢立衛氏は、住宅、教会、駅前広場、美術館など、幅広い設計分野で活躍しているほか、建築家の妹島和世氏との協働でSANAAを設立し、世…
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東京国立近代美術館企画展「窓と写真」からの考察
2016年5月24日~8月7日に開催された、東京国立近代美術館所蔵作品展において、「窓と写真」をテーマとする一室が設けられた。これまで窓と写…
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第3回 マニアの目から見たグラスハウス
ロンドン南西部にあるキュー・ガーデンズ (王立植物園) は、子供の頃に幾度も訪れた記憶のある、個人的に馴染みの深い場所であるが、ふと建築的な…
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第4回 開放を象徴するポストモダンの窓
日本建築における開口部は「ま」。西洋建築における開口部は「あな」。それでは中国建築における開口部は? 古典から現在まで、日本人が知っているよ…
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なぜこの先生は熱貫流率や雨漏りについて聞いてくるのだろう?
東京大学准教授 小渕祐介氏による、最先端で活躍する建築家・建築評論家への連続インタビュー。今回は、『横浜港大さん橋国際客船ターミナル』の設計…
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第5回 「窓をつくることで見える世界」から考えること
慶應義塾大学SFC小林博人研究会による連載「窓をつくることから学ぶ」。全5回にわたり、東北からアジア、ヨーロッパ、アフリカまで、多様な場所で…
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アレック・ソス × ホンマタカシ 現代写真から紐解く窓写真論
様々な土地で窓の姿を切り取ってきた写真家アレック・ソスと、窓と写真の関わりを考察してきた写真家ホンマタカシ。現代写真の最前線で活動する二人の…
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ガラスについてどう考えますか?
日本を代表するデジタルファブリケーションの研究者、東京大学准教授 小渕祐介氏が、建築とテクノロジーの最先端で活躍するゲストを迎え、連続インタ…
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第17回 シェムリアップ 「洪水と床」(後編)
砂にタイヤをめり込ませながらフラフラと進んでいた自転車は、湖にたどり着く前についに進まなくなった。川辺の砂地に、雑然と建物が並ぶ集落が広がっ…
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第2回 奥行きがもたらす生活の深み
朝の空気が冷たくパリッとするようになり、サマータイムの終了がいよいよ秋の終わりを告げ、長い冬の訪れを知らせてくれた。ヨーロッパ各国で実施され…
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橋本健史/403architecture [dajiba] 展覧会『現況 / Present State(ment)』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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第4回 異文化に目を開く窓
ベニアハウスプロジェクトでは2016年9月、クロアチアのヴィス島で日本の茶室をコンセプトにコミュニティハウスの建設を行った。 アドリア海に浮…
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増田信吾/増田信吾+大坪克亘 『躯体の窓』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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第3回 開ける窓の楽しみ
慶應義塾大学SFC小林博人研究会による連載第3回目は、アフリカ・コンゴ共和国の小学校の窓をつくるプロジェクトを紹介。開閉できない鉄格子の既存…
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総論 窓の成り立ち《3》
建築家・内田祥哉氏による若手建築家・研究者のための、「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。戦後日本でのサッシの誕生から、ガラスブロック…
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第1回 煉瓦色のシークエンスを辿って
意外に感じるかもしれないが、ロンドンという都市の良いところは“乱雑”さにあると思う。実はロンドンでは、街のいたるところで異なる時代背景をもつ…
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第15回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(後編)
ラルン・ガル・ゴンパの中心に降りてみると、ちょうど講義や集会の終わった時間なのか、僧侶たちが次々と僧院に出入りしているところだった。同じ色の…
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第3回 往来のための開口部
開口部の用途のひとつに、物質的なモノの行き来がある。基本的に内部空間と外部空間との境界面に開口部は設けられるものである。そこを通じて人やモノ…
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第2回 ふるさとを抱く窓
慶應義塾大学SFC小林博人研究会による連載「窓をつくることから学ぶ」。第2回目は、研究会プロジェクトチームによる、滋賀県長浜市の小さなまち、…
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第14回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(前編)
中国四川省の省都、成都からバスに乗り込み、東チベットへ向かった。四川省西部、ガンゼ・チベット自治州の色達(セルタ)にある、チベット仏教ニンマ…
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写真から窓を考える
現代写真家・ホンマタカシが、古くからの知人で建築家・塚本由晴と、「写真から窓を考える」をテーマに対談。東京・六本木の21_21 DESIGN…
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総論 窓の成り立ち《2》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者に向け「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。前回の日本での戦前のサッシのなりたちに続き、今…
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総論 窓の成り立ち《1》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者と共に「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。幹事である戸田穣氏による前回の内田祥哉論に続き…
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横溝静 × ホンマタカシ アイディアの源泉
窓を通しての他人との距離を写真で捉えた作品『Stranger』シリーズは、芸術家・横溝静の代表作のひとつ。この独特な空気感を持つ作品の誕生に…
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Ⅲ 窓が増える社会、減る社会─変動期の「窓」問題から考える─
窓の増える社会としての近代 近代とは、窓が増える時代でもありました。人口が増加し生産力が増強されるにつれて、これらを収める建造環境は急激に拡…
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第1回 自ら介入するデザイン・アクション:窓をつくることで見える世界
慶應義塾大学SFC小林博人研究会では、コミュニケーションをベースとした社会や文化そして空間のデザインへの介入を通して、地域社会における場所の…
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Ⅰ メディアとしての窓─なぜ窓越しに眺めることは楽しいのか─
私たちは窓越しに景色を眺めることが好きなようです。新幹線や飛行機、カフェでも窓側の席が人気がありますし、会議中や授業中でもつい窓の外に目が行…
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第13回 タシュクルガン「天窓の記憶」(後編)
翌朝、予定通りダンディの家に行くと、彼と同い年くらいのもう一人の男が合流した。タバコを一本吸い終え、3人で家を出る。 到着したのはダンディの…
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第2回 窓の本棚
…り組む。主な作品に「二重螺旋の家」(2011年)、「東松島 こどものみんなの家」(2013年)など。SDレビュー2007鹿島賞、2012年吉…
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第4回 烏鎮・「景区」外の家 (後編)
「あなたの家」「あなたの家」と繰り返しながら、景区外の町を爺さんと40分ほど歩いたと思う。その間に何やら新しい大きな建物の建設現場を見たり、…
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第3回 烏鎮・「景区」外の家 (前編)
上海からバスに乗って2時間、浙江省北部にある烏鎮(Wuzhen)という町に着く。ここは水郷の町として有名な観光地である。上海も含めたこのあた…
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テクノロジーが変える窓の未来
世界各地で数多くの建築設計のプロジェクトを手掛ける一方、2010~2014年にはマサチューセッツ工科大学 (MIT) 建築学部 学部長を務め…
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作家・堀江敏幸 夢想の枠としての窓
本を開いたときの感触は、自分の家の窓を開けたときのそれに似ている──多様な”窓”のすがたを切り取ったエッセイ集『戸惑…
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能作文徳『Steel House』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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今村水紀+篠原勲/miCo. 『駒沢公園の家』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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第1回 パンテオン
驚異のドームに、一筋の光 パンテオン(イタリア・ローマ) 建物には、いくつかの穴が開いている。そのうち私たちが日常生活の中で触れている穴が、…
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内田祥哉 窓ゼミナール 開講
建築構法学の創始者による、窓と建築についての私塾 建築家でありながら、建築構法学を打ち立てた学者でもあり、今なお第一人者として活動を行ってい…
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シリア編
異文化の窓 40年間の調査と軌跡 私のシリア歴は学生時代 (1968) に遡り、騒乱直前 (2010年11月) まで都合7回訪れている。OT…
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第8章 出窓・天窓
窓のディテールを読み解く サッシ以外にもいろいろな開口部関連製品が並行して開発されてきたが、連載最終回では、前回に引き続き関連製品として「出…
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第3回 チロエ島 カモメが舞う場所
今回はチリ本土とは異なる文化を有するチロエ島 (Isla de Chiloé) について書こうと思う。チロエ島はサンチアゴから南に1100k…