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滝口悠生|第2回 サジヤ(渋谷・神山町)
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第30回 ヨルダン・ペトラ編「大地を直感する」
旅行中、いろいろな国でいくつも遺跡を見てきた。それらは我々の現代の生活からかけ離れたもののようではあるが、遺跡をつくった人もおそらく自分と大…
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
イランは初めて訪れたイスラム国家だったから、少なからぬカルチャーショックを受けた。通りを歩く人の多くが男性で、バスは男女で席が分かれている。…
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第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
イランの山あいに、マースーレという千年以上続く小さな村がある。急な山にそって段々と住居が建てられ、陸屋根と歩道とが渾然となっている独特の街並…
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第27回 イラン・ヤズド編「砂漠で呼吸する」
イラン北部から南へ向かうバスは、例のごとく砂漠によって形作られた異星的風景を横切って進んでいく。イランでは「異星」を通り過ぎないと次の街へた…
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松本伸弦楽器工房/バイオリン工房の窓
…逃がす。 松本伸弦楽器工房 バイオリン工房/岩手県盛岡市 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第26回 イラン タフテ・ソレイマーン編「囲うことから」
イラン北西部・ザンジャーンから相乗りの格安タクシーに乗り込み、古代遺跡、タフテ・ソレイマーンを目指す。タフテ・ソレイマーンは巨大な火口湖を中…
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第25回 イラン・タブリーズ編「都市はバザール」
バスの窓からは、初めて見る景色が続いていた。赤と白の縞模様でなめらかな山、削られたばかりの鋭い真っ赤な山、連続する紫色の大地。ここは確かに地…
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矢部屋許斐本家/茶問屋の窓
…く染色されている。 矢部屋許斐本家 茶葉/ 福岡県八女市 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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JRA 日高育成牧場/馬場の窓
…日高育成牧場1000m 馬場 馬場/ 北海道浦河郡浦河町 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第24回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(後編)
東ギーラーンの村、Kachalamでは、ある男性が初対面にもかかわらず車で村を案内してくれた。途中、ひときわ古さの目立つ一軒の家を発見した。…
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武工房/竹細工と窓
…を開けているそうだ。 武工房 竹細工/愛媛県喜多郡内子町 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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ブリーダーズ・スタリオン・ステーション/厩舎の窓
…タリオン・ステーション厩舎 畜産 / 北海道沙流郡日高町 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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肥後屋/鯛味噌店の窓
…が座って対応する。 肥後屋 鯛味噌/ 広島県福山市鞆の浦 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第23回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(前編)
実際に訪れる前、イランは私にとって未知の国であった。抱いていたイメージといえば、荒涼とした砂漠の中に古代の遺跡が点在するといった漠然としたも…
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第22回 インド・キッバル「かくれた穴」(後編)
高地の朝は寒かった。 しかし、宿の3階にあるテラスに出てみると驚くほどあたたかい。たしかに気温は低いのに、太陽の下は暑いぐらいである。むしろ…
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第3回 桂離宮 賞花亭
利休による茶の湯の成立以前から、貴重品であった茶に親しみ、自由に楽しんでいたのは貴族である。その茶室は、「貴族の好み」と呼ばれ、草庵風(田舎…
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第二回 ニューヨークのウォーター・タンク
写真家ホンマタカシが自身の写真とテキストで切り取る、連載「窓と写真」。第二回目は、窓越しに見るニューヨーク、マンハッタンのウォーター・タンク…
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第5回 国際門窓城へ
…門的に教える単科大学までをそなえた巨大施設であるという。このコラムをはじめて以来ずっと気にはなっていたのだが、北京からは自家用車を使わないと…
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第2回 如庵
利休によって生み出された茶の湯の文化を広め、牽引したのは、戦国武将であるといってよいだろう。利休の高弟である利休七哲が、全て戦国武将であるこ…
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第21回 インド・キッバル「かくれた穴」(前編)
北インドをキナウル地方からさらに上ってゆくと、森林限界を超えて茶色い岩山ばかりが広がっていた。身ひとつで降ろされたら生きて帰れないだろう、と…
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チャールズ・レニー・マッキントッシュ設計 レストランの窓
…ouse/ Glasgow Scotlando/ Cfb 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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佐秋鋳造所/南部鉄器製作と窓
…帯びて 鉄肌飾る あられ模様 押す手の先へ 差す窓の日よ 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第1回 ヴェッサーリコ村のニンニクの窓
…た身の回りの自然を活かしながら生産されている。 そこで、このコラムのシリーズでは研究事例の中から気候や地形と密接に関わる建築部位である窓に着…
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第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
一晩で縫いあがったズボンを受け取りに、小さな村を歩いて再び家を訪ねた。お母さんは羊毛から生地を織り、それをお父さんがズボンに仕立てるらしい。…
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第1回 妙喜庵待庵
文化・宗教が色濃く存在し、建物にも装飾が用いられるのが当たり前だった時代において、あえて華美な装飾をあしらわずにつくられた特異な建物、それが…
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藤屋/土産物店の窓
…まうのが恒例である。 藤屋 土産物/ 長野県塩尻市奈良井 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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天神産紙工場/製紙場の窓
… 水すくいたる 和紙と手の 嵩増したるを 目に透かし見る 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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磐乃井酒造/清酒醸造と窓
…、蒸し米を一気に冷ます。 磐乃井酒造 清酒/岩手県盛岡市 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第19回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(中編)
キナウル地方では、標高2~3000mの谷沿いに集落の多くが営まれている。かつて秘境と呼ばれたであろう北インドの山の上のこんな場所でも、バスは…
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第3回 マニアの目から見たグラスハウス
ロンドン南西部にあるキュー・ガーデンズ (王立植物園) は、子供の頃に幾度も訪れた記憶のある、個人的に馴染みの深い場所であるが、ふと建築的な…
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第3回 華やいだ通りの情景
パリの街を散歩するのは楽しい。異なる時代に異なる理由で生まれた道が交錯し、通りを行けば幅の違う道に様々な時代の建物やカフェやショップを発見す…
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ル・コルビュジエ設計 繊維工業会館の窓
…c Hall/ Ahmedabad India / Am 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第18回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(前編)
インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州には、キナウル族という人々が住む地域がある。ヒマラヤ山脈の西北に位置し、東には中国チベット自治区がある…
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ホーチミン 統一会堂 (旧大統領宮殿) の窓
…ll / Ho Chi Min Vietnam / Aw 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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カルロ・スカルパ設計 店舗の窓
…hop Shop/ Bologna Italy/ Csa 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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ウィーン 本屋の窓
…er Shop / Wien Austria / Cfb 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第17回 シェムリアップ 「洪水と床」(後編)
砂にタイヤをめり込ませながらフラフラと進んでいた自転車は、湖にたどり着く前についに進まなくなった。川辺の砂地に、雑然と建物が並ぶ集落が広がっ…
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第2回 奥行きがもたらす生活の深み
…生活において窓はどのような意味を持っているのだろうか。前回のコラムでも触れたように、組積造の建築において窓を設けるということは、厚みのあるレ…
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ケビン・ロウ設計 オフィスビルの窓
…/ Kuala Lumpur Malaysia / Af 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第2回 恐怖と歓楽、そして劇場として
パリの街は20の行政区に分けられている。1区はルーブル美術館があるあたりの地区で地図上でもパリのほぼ真ん中に位置する。その地区から外に広がる…
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ポルトヴェーネレ レストランの窓
…ant/ Porto Venere Italy/ Csa 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第16回 シェムリアップ 「洪水と床」(前編)
カンボジアのシェムリアップは、アンコールワットをはじめとする遺跡群を見学する観光客で賑わう町である。多くの旅行者と同じように僕も遺跡を一通り…
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ミコノス島 レストランの窓
…aurant / Mykonos Greece / Cs 本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同…
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第1回 フランス窓 ─パリの呼吸と眼─
私がパリで生活を始めて6年が経った。自身の日々の生活が常に変化する中で、パリの街並みは変わることなくそこにあり続ける。通りやセーヌ川の向こう…
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第1回 煉瓦色のシークエンスを辿って
意外に感じるかもしれないが、ロンドンという都市の良いところは“乱雑”さにあると思う。実はロンドンでは、街のいたるところで異なる時代背景をもつ…
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第15回 東チベット・色達 「赤いスリバチ」(後編)
ラルン・ガル・ゴンパの中心に降りてみると、ちょうど講義や集会の終わった時間なのか、僧侶たちが次々と僧院に出入りしているところだった。同じ色の…