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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…宅を、新たな写真と現地での観察を通して再検証しました。単なる歴史の振り返りではなく、当時の空間をよりリアルに感じてもらうことを目指した試みで…
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窓の格言学
…研究室が建築の言説をテーマに、近世以降の西洋と日本の建築家(歴史家、批評家を含む)が書籍や論文において、どのように窓について語ってきたかを調…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ設計の《トゥーゲントハット邸》(1930)は、1929年からの世界大恐慌の最中に竣工した豪邸だった…
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…がりをつくる窓はやはり必要だと思うのです。 窓は近現代建築の歴史を通して一番発達した要素だと言えると思うのですが、スタルダーさん、どう思いま…
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CCA-WRI Research Fellowship 2024
…– 太陽が支配する地域、乾燥地、荒地、砂漠などでの景観 – 歴史的、地理的、社会的プロセスとしての自然光、人工光 ※2024年度公募は締め…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
はじめに 「窓」は、建築家にとって非常にポピュラーなモチーフである。19世紀中頃に板ガラスの量産がはじまって、そのデザインの可能性が拡がって…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
福岡を拠点とした葉祥栄が次々と作品を完成させた90年代に、九州大学で教鞭をとりその活動を同時代に目撃した建築史家の土居義岳が、葉祥栄の建築の…
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。8…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
…ミミクリーで持続可能なデザインやコンピュテーションデザインの歴史を学ぶきっかけとしているという。 ディスカッションでは、「教育」がテーマに挙…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
…ッシュと思われる窓が、柱とアルミサッシュ窓の間に佇んでいた。歴史を積み重ねた赤星邸ならでは発見である。 北面の窓─五日市街道からの防犯性─…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
《チキンハウス》は、1975年に建てられた建築家・吉田研介氏の自邸だ。謙虚さを表す鶏小屋が名前の由来になっている。「工場より安く、教会のよう…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
村野藤吾による戦前期の代表作の一つとして知られる宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念会館)。世界に開かれた工業都市・宇部の理念を体現する独特の空…
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心の窓 ─《聴竹居》
…竹居》だといってもよいかもしれない。 京都の郊外にある山崎、歴史的な戦場の天王山の麓。京都からすれば、街中からははずれた山の中である。富岡鉄…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
2024年8月から文化庁国立近現代建築資料館で開催中の『建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌』。堀口捨己の代表作の一つであり…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
建築家・増田友也の遺作である《鳴門市文化会館》。京都大学教授であった増田は、徳島県鳴門市にも多くの建築作品を残している。『増田友也の建築世界…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
…の姿を見ることができる。研究者がこれら二つの建物の窓からその歴史を紐解く。 はじめに 新宿からJR中央線快速電車に乗ること、およそ30分…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
フランク・ロイド・ライトはきわめて多作の建築家だったが《落水荘/フォーリングウォーター》(1936)と《ジョンソン・ワックス本社ビル》(19…
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シルケ・ランゲンベルク
…ですから。ETHには特許を専門とする研究室もあります。 ──歴史的建造物に関する研究に話を戻しますが、グラウビュンデン州ダボスにあるシャッツ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…要とされる室内環境を満たす仕様が省略されている。1986年に歴史的建造物として認定されるものの、中二階のギャラリーとそこに至る階段は現在撤去…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
…善活動を通してカトリックを拡め、この地の近代化に寄与してきた歴史がある。他の教団の宣教師も台東にやってきたが、特にこの白冷会は学校や病院、幼…
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ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」を開催
窓は自然や私たちのふるまいに影響を与えます。東京工業大学で研究室を主宰する建築家の塚本由晴氏が、長年研究を重ねてきた「窓とふるまい」が、新た…
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Swiss Window Journeys Architectural Field Notes
…は、窓をめぐる複雑なネットワークを示すドローイング、各空間を歴史的、技術的、社会経済的条件から読み解くテキスト、9名のスイス建築家および建築…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
2013年に催されたカナダ建築センター(CCA)での「Archaeology of the Digital」展は、その後葉祥栄のデジタルデザ…
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第1回 ブラジル建築へのイントロデュサォン
1960年代ブラジルに巻き起こり、分野を横断して展開した文化運動「トロピカーリア」。本連載では、現地を訪れた研究者および写真家が、その重層的…
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第4回 ジョアン・フィルゲイラス・リマ(レレ)の通気口:「クレープ紙と銀」の都市を超えて
…ープ紙と銀」の都市を超えてレレが見出したのは、そんな寓喩的な歴史のあり方だったかもしれない。 印牧岳彦/Takahiko Kanemaki…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…その窓から見える風景があったのではないかということだ。建物の歴史的な重要性や地図上の立地だけでなく、その建物から見える都市のありよう、都市そ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…ル(教室3部屋分)は仮説の礼拝堂として再建された。残念ながら歴史的建造物として認定されることはなかったが、それらの一部は現在、パリ市近代美術…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
原広司設計の「粟津邸」が、このたび継承への道を模索することとなった。世界的なグラフィックデザイナー・粟津潔の自宅兼アトリエで、ここから数々の…
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
…、200冊近くの本を参考にして積極的に設計に関わった。 新宿歴史博物館収蔵の芙美子の蔵書の中には複数の住宅関連書が残っている。その中の気に入…
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藤森照信|第十回 旧正伝院書院の〈舞良戸〉書院造を成立させる
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。1…
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藤森照信|第九回 掬⽉亭の〈雨戸〉 驚くべき戸廻しの術
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。9…
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉内外を連続させる部材
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。7…
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センス・オブ・スペース──写真家が語るリートフェルトの窓
20世紀初頭のオランダで興った芸術運動「デ・ステイル」を牽引し「レッド・アンド・ブルーチェア」のデザイナーとしても知られる建築家、ヘリット・…
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ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
…幡に建てられたヴォーリズ夫妻の住宅(現、ヴォーリズ記念館)は歴史的なヴォーリズ住宅として著名なものであるが、本邸と同様に赤色の日本瓦葺きの切…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…き立てる役割まで、多岐にわたる要件を満たす必要があり、しかも歴史的建造物の現況イメージに影響を及ぼさないようにしなければならなかったのです。…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
1966年に吉村順三と奥村昭雄の設計で建てられた「愛知県立芸術大学」。キャンパスは緑豊かな愛知県長久手市の丘陵地に建ち、光・空気・音といった…
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藤森照信|第六回 仁和寺金堂の〈蔀〉跳ね上がって消える窓
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。6…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
建築家 清家清によって1982年に建てられた《軽井沢プリンスホテル新館》(現 ザ・プリンス 軽井沢)。いくつかのプリンスホテルを手掛けた清家…
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[文化活動助成]内藤誠人『Learning from ADAPTIVE REUSE in the Netherlands —文化財建造物を活用した都市デザインから学ぶオランダの建築文化—』が北海道大学ワイン教育研究センター棟にて開催
…その中でも、国民が協力して国土を開拓し時代変化に適応してきた歴史を有するオランダでは、アダプティブ・リユースにおいても、文化財建造物を都市デ…
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[文化活動助成]高野ユリカ『秋の日記』が千代田区立日比谷図書文化館にて開催
…型(かた)として、白井の建築を見てみたいと思った。 大文字の歴史(history his-story)として残ってこなかった、取りこぼされた…
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[文化活動助成]中村圭『基町地区2045—復興と創造』が広島市中区基町住宅地区内にて開催
…仕上げ的事業である。しかし、広島平和記念公園と比べると、その歴史的価値に関する一般的な認知度は低い。地区内のアパートはすべて広島市営であり、…
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[文化活動助成]石井香菜子『Project Re-Landscape』がドイツ文化会館にて開催
…記憶をカーテン上に定着させたことから始まったこのシリーズは、歴史上の人物の残した随筆からの引用や、同時代を生きる他者への取材を元にしたものへ…
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窓のない建物──その論理と病理
…・ウェルズの『世界はこうなる』──のなかでも描かれていたが、歴史家のマーシャ・アッカーマンが指摘するように、そこにおいて「窓や天候は後進性の…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…kovsted Arkitekter)。ヨーロッパで最も長い歴史をもつ野鳥の保護区を一般に公開するためのプロジェクト《ティパネ野鳥保護区》や…
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ダブル・ビジョン
…っと前からさまざまな文献で言及されてきた。スクリーンと窓との歴史的な重なりをたどることは、いずれもその姿形を超えて、ある特定の「ものの見方」…
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窓学アーカイブ vol.1 2007-2010
「窓学」の研究成果をアーカイブするシリーズの第一弾。 本書は五十嵐太郎、小玉祐一郎、千葉学、塚本由晴、手塚貴晴、原広司らによる2007年から…
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…奥深い世界だ。この文化はヨーロッパや中東など世界各地でも長い歴史をもち、イギリスでは王族も参加するほどの地位を得ているらしい。台湾ではギャン…