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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
11月頭、パルマから北に車を走らせジベッロ村を目指す。旧市街地を抜けると畑とポツポツと立ち並ぶ民家が見えてくる。さらに車を北に進めると、急に…
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アメリカ編 (下)
さまざまな様式の展開 アメリカ各地で、豊かになって来た人たちが、ジョージアン、フェデラル、グリーク・リバイバル、ゴシック・リバイバル、ヴィク…
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第23回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(前編)
実際に訪れる前、イランは私にとって未知の国であった。抱いていたイメージといえば、荒涼とした砂漠の中に古代の遺跡が点在するといった漠然としたも…
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窓─「開口部」から「装置」へ
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)で建築理論の研究者を務めるロラン・シュトルダー教授。2018年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展…
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塚本由晴 窓のふるまい学/後編
建築家・塚本由晴氏による、自然やひとの「ふるまい」から世界各地の窓を考察する「窓のふるまい学」。2007年から始まった10年以上に渡る窓をめ…
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塚本由晴 窓のふるまい学/前編
「何かをデザインするときの一番の資源は、人々の『ふるまい』(Behavior)である」───建築家・塚本由晴氏は“窓”を学問として研究する「…
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「FREESPACE」を窓から覗く PART 2
アルセナーレ会場 ROZANA MONTIEL ESTUDIO DE ARQUITECTURA メキシコを拠点とするロザナ・モンティエルにと…
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第2回 トレンティーノの貴腐ワイン
ミラノから東に車を走らせ、ヴェローナを北に抜けると、イタリアで一番大きな湖であるガルダ湖が見えてくる。さらに湖沿いを北へ走り続けるとトレンテ…
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第22回 インド・キッバル「かくれた穴」(後編)
高地の朝は寒かった。 しかし、宿の3階にあるテラスに出てみると驚くほどあたたかい。たしかに気温は低いのに、太陽の下は暑いぐらいである。むしろ…
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ス・ドホ 境界線というものがあいまいだった
アジアのコンテンポラリーアートシーンを牽引する韓国人アーティストのス・ドホ氏。90年代初頭に渡米したことをきっかけに異国における自身のアイデ…
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安藤桃子 窓を描く監督
…あれば、その直線をこの直線のフレームの中にどう置くか、ということばかり考えてしまいます。そうすることで距離感が取れたり、物の大きさを測れて、…
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第2回 如庵
利休によって生み出された茶の湯の文化を広め、牽引したのは、戦国武将であるといってよいだろう。利休の高弟である利休七哲が、全て戦国武将であるこ…
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第21回 インド・キッバル「かくれた穴」(前編)
北インドをキナウル地方からさらに上ってゆくと、森林限界を超えて茶色い岩山ばかりが広がっていた。身ひとつで降ろされたら生きて帰れないだろう、と…
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第1回 ヴェッサーリコ村のニンニクの窓
さんさんと降り注ぐ太陽の下で育てられるレモン、カビを生やすことで芳醇な風味に熟成される生ハム、風通しのよいパーゴラの下で育てられる葡萄からつ…
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第20回 インド・キナウル地方「張り出しの村」(後編)
一晩で縫いあがったズボンを受け取りに、小さな村を歩いて再び家を訪ねた。お母さんは羊毛から生地を織り、それをお父さんがズボンに仕立てるらしい。…
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窓は哲学的な問題である
小渕祐介氏による連続インタビューの最終回は、ハーバード大学、クーパー・ユニオンの教授であり、世界的な建築批評家であるジェフリー・キプニス氏。…
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スペインが生んだ奇才、サルバドール・ダリが描く窓
2016年9月14日~12月12日、国立新美術館にてサルバドール・ダリの回顧展「ダリ展」が開催されている。約250点を展示する会場をめぐると…
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第1回 妙喜庵待庵
文化・宗教が色濃く存在し、建物にも装飾が用いられるのが当たり前だった時代において、あえて華美な装飾をあしらわずにつくられた特異な建物、それが…
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空間を生かすも殺すも窓次第
南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)のディレクターであり建築家のヘルナン・ディアス・アロンソ氏。ガラスと窓の使い方を見れば、そこからさ…
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内田祥哉 窓と建築ゼミナール【補講】開講
建築構法の第一人者である内田祥哉氏が、2015年から2年間にわたり、若手建築家・研究者に向けて“窓”を切り口に設計・構法の真髄を語りつくす講…
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テクノロジーの裏にある建築的意志
ドバイのオフィスビル《O-14》の設計をおこなった建築ユニット、ライザー+ウメモト。最先端のデジタル技術が可能にした複雑な建築表現を、最後に…
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西沢立衛 中と外をつなげる窓
建築家・西沢立衛氏は、住宅、教会、駅前広場、美術館など、幅広い設計分野で活躍しているほか、建築家の妹島和世氏との協働でSANAAを設立し、世…
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第3回 マニアの目から見たグラスハウス
ロンドン南西部にあるキュー・ガーデンズ (王立植物園) は、子供の頃に幾度も訪れた記憶のある、個人的に馴染みの深い場所であるが、ふと建築的な…
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第3回 華やいだ通りの情景
パリの街を散歩するのは楽しい。異なる時代に異なる理由で生まれた道が交錯し、通りを行けば幅の違う道に様々な時代の建物やカフェやショップを発見す…
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第4回 開放を象徴するポストモダンの窓
日本建築における開口部は「ま」。西洋建築における開口部は「あな」。それでは中国建築における開口部は? 古典から現在まで、日本人が知っているよ…
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なぜこの先生は熱貫流率や雨漏りについて聞いてくるのだろう?
東京大学准教授 小渕祐介氏による、最先端で活躍する建築家・建築評論家への連続インタビュー。今回は、『横浜港大さん橋国際客船ターミナル』の設計…
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第一回 トーベ・ヤンソンの窓
写真家ホンマタカシが自身の写真とテキストで切り取る、気になる窓。連載第一回目は、作家・トーベ・ヤンソンへのオマージュとしてささげられた最新の…
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アレック・ソス × ホンマタカシ 現代写真から紐解く窓写真論
様々な土地で窓の姿を切り取ってきた写真家アレック・ソスと、窓と写真の関わりを考察してきた写真家ホンマタカシ。現代写真の最前線で活動する二人の…
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ガラスについてどう考えますか?
日本を代表するデジタルファブリケーションの研究者、東京大学准教授 小渕祐介氏が、建築とテクノロジーの最先端で活躍するゲストを迎え、連続インタ…
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第2回 奥行きがもたらす生活の深み
朝の空気が冷たくパリッとするようになり、サマータイムの終了がいよいよ秋の終わりを告げ、長い冬の訪れを知らせてくれた。ヨーロッパ各国で実施され…
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橋本健史/403architecture [dajiba] 展覧会『現況 / Present State(ment)』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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第2回 恐怖と歓楽、そして劇場として
パリの街は20の行政区に分けられている。1区はルーブル美術館があるあたりの地区で地図上でもパリのほぼ真ん中に位置する。その地区から外に広がる…
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増田信吾/増田信吾+大坪克亘 『躯体の窓』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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総論 窓の成り立ち《4》
建築家・内田祥哉氏による若手建築家・研究者のための、「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。カーテンウォールの成り立ちを解説した前回に次…
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金野千恵/t e c o『向陽ロッジアハウス』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出…
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総論 窓の成り立ち《3》
建築家・内田祥哉氏による若手建築家・研究者のための、「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。戦後日本でのサッシの誕生から、ガラスブロック…
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第1回 フランス窓 ─パリの呼吸と眼─
私がパリで生活を始めて6年が経った。自身の日々の生活が常に変化する中で、パリの街並みは変わることなくそこにあり続ける。通りやセーヌ川の向こう…
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第1回 煉瓦色のシークエンスを辿って
意外に感じるかもしれないが、ロンドンという都市の良いところは“乱雑”さにあると思う。実はロンドンでは、街のいたるところで異なる時代背景をもつ…
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総論 窓の成り立ち《2》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者に向け「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。前回の日本での戦前のサッシのなりたちに続き、今…
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第2回 風景のための開口部
採光、通風、人の通行・・・。開口部には色々な用途がある。いずれも物理的に何かがそこを通過するために開けられたものである。しかしそれ以外の開口…
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総論 窓の成り立ち《1》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者と共に「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。幹事である戸田穣氏による前回の内田祥哉論に続き…
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横溝静 × ホンマタカシ アイディアの源泉
窓を通しての他人との距離を写真で捉えた作品『Stranger』シリーズは、芸術家・横溝静の代表作のひとつ。この独特な空気感を持つ作品の誕生に…
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Ⅳ 超高層マンションと窓─機能性から眺望性へ─
眺望の魅力 パーシャルオーシャンビュー、オーシャンビュー、オーシャンフロント。こう聞いて、もし何のことかすぐに分かるとすれば、おそらくかなり…
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第1回 光のための開口部
儚く、か弱いけれど、北欧の光には不思議な魅力がある。おそらく、移ろいやすいものだからこそ、北欧の人は太陽の光を特別なものとして、崇めているの…
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Ⅲ 窓が増える社会、減る社会─変動期の「窓」問題から考える─
窓の増える社会としての近代 近代とは、窓が増える時代でもありました。人口が増加し生産力が増強されるにつれて、これらを収める建造環境は急激に拡…
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Ⅱ 「見えない光」と窓
日本における「窓が増える社会」は、明治以降にやってきたと考えられます。ガラス窓が一般住宅に普及し始めるのも、大正・昭和初期からです。この時期…
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第1回 自ら介入するデザイン・アクション:窓をつくることで見える世界
慶應義塾大学SFC小林博人研究会では、コミュニケーションをベースとした社会や文化そして空間のデザインへの介入を通して、地域社会における場所の…
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Ⅰ メディアとしての窓─なぜ窓越しに眺めることは楽しいのか─
私たちは窓越しに景色を眺めることが好きなようです。新幹線や飛行機、カフェでも窓側の席が人気がありますし、会議中や授業中でもつい窓の外に目が行…