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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…(新建築社、2000)では、代表的なモダニズム住宅を、新たな写真と現地での観察を通して再検証しました。単なる歴史の振り返りではなく、当時の空…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ設計の《トゥーゲントハット邸》(1930)は、1929年からの世界大恐慌の最中に竣工した豪邸だった…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
二酸化炭素の排出を減らし、手頃な価格で、最低150年の寿命を持つ家をつくる――コペンハーゲンを拠点とする建築スタジオ、レッテ・アンド・ゴーリ…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
今回は、自身が設計した《跑馬古道公園》について紹介してみたい。 台湾宜蘭県礁溪郷に2021年に完成したこの公園はかつて、台湾軍の訓練所(宿舎…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
…が多くなった。スペインのパック旅行のコマーシャルにこの建物の写真が使われるほどである。ちなみに私は、この建物の東の4本の塔以外の部分について…
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動きの中の建築
学生時代から葉祥栄の建築に影響を受けてきたという建築家、百枝優氏。カナダ建築センター(CCA)が所蔵する葉祥栄資料を読み解く滞在型プログラム…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
福岡を拠点とした葉祥栄が次々と作品を完成させた90年代に、九州大学で教鞭をとりその活動を同時代に目撃した建築史家の土居義岳が、葉祥栄の建築の…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
かつて「自由」が極めて制限されていた台湾は、今では民主主義と自由の浸透した国になった。それは生活のなかでも感じられる。台湾では人々の寛容度が…
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
…された内外空間の一体性を楽しむレーモンド一家と所員たちの姿を写真に残し、大きく扱っている。窓でありながらガラスの消える手品のようなつくりは、…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」開催
…設計グローバル・ハブ内に設立されました。3万点を超える原図や写真などの紙資料に加え、200点を超える模型とボーンデジタル資料を保管しています…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
2024年9月7日(土)、建築会館ホールにてシンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」が開催された。同イベントは2019年から九州大学で整理が進め…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…て設計事務所を設立した高濱氏が、バーゼルで住んでいた家の窓の写真を紹介しながら、二重サッシであることが当たり前だったスイスの窓について回想し…
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インテリアから非建築へ
葉祥栄アーカイブを推進する建築家で建築史研究者の岩元真明氏が、葉祥栄の実質的なデビュー作である《コーヒーショップ・マシュマロ》から《光格子の…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
…大学葉祥栄アーカイブに残された《インゴット》の設計図書および写真をもとに、BIMを用い3Dモデルを構築した。図書と写真の相違も多くあったが、…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
旧赤星鉄馬邸(東京都武蔵野市)は、アントニン・レーモンド(1888~1976)が、明治生まれの実業家・赤星鉄馬のために1934年に設計した大…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
《チキンハウス》は、1975年に建てられた建築家・吉田研介氏の自邸だ。謙虚さを表す鶏小屋が名前の由来になっている。「工場より安く、教会のよう…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
村野藤吾による戦前期の代表作の一つとして知られる宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念会館)。世界に開かれた工業都市・宇部の理念を体現する独特の空…
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心の窓 ─《聴竹居》
…を読み解き、藤井の心に思いを馳せる。 ※2024年6月訪問。写真は一部を除き2023年12月に撮影 久々の再訪 二十数年ぶりに訪れた《聴竹…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
2024年8月から文化庁国立近現代建築資料館で開催中の『建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌』。堀口捨己の代表作の一つであり…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
建築家・増田友也の遺作である《鳴門市文化会館》。京都大学教授であった増田は、徳島県鳴門市にも多くの建築作品を残している。『増田友也の建築世界…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
初期キャンパス計画をヴォーリズ建築事務所が作成し、その後アントニン・レーモンドが担った国際基督教大学。キャンパスの中央に位置する「ディッフェ…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
フランク・ロイド・ライトはきわめて多作の建築家だったが《落水荘/フォーリングウォーター》(1936)と《ジョンソン・ワックス本社ビル》(19…
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シルケ・ランゲンベルク
…科大学、ミラノ工科大学、チューリッヒ芸術大学にて学ぶ。建築、写真、文章に至るさまざまなスケールやフォーマットの創作活動を行う。2019年の「…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…ル・ウバック(1910-1985):フランスの画家、彫刻家、写真家。 4:アンドレ・ボーディン(1896-1979):フランスの画家、彫刻家…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
現在、台湾では人口の7%ほどがキリスト教を信仰しているという。日本では1%ほどらしいから、その比率は結構高い。隣の国なのに宗教事情はかなり違…
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The Nordic Window Window Behaviorology in Nordic Architecture
2022年に発刊された「WindowScape[北欧編] 名建築にみる窓のふるまい」の英語版。建築評論家による論考を新たに収録し、2023年…
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Swiss Window Journeys Architectural Field Notes
貝島桃代氏が主宰する「建築のふるまい学」研究室(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)は、ヨーロッパの多様な文化が混じりあうスイスの窓を「農業と…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
…ューターシミュレーション結果を印刷した記録紙、提案書、現場の写真が含まれている。 《ギャラクシー富山》と《太閤山ランド展望塔》はいずれも「第…
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第6回 記憶をもった窓
私は幼少期から絵を描くのが好きで、以前はキャンバスやパネルを支持体に、油絵の具を用いて、自らの手と絵筆を介して絵画を描いていた。そこから現在…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
…たな間取りで展覧会を開催し、改修前に撮影した12部屋の展示の写真と新旧の間取り図を掲載したガイドブックを来場者全員に配布した。 「Limi…
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第1回 ブラジル建築へのイントロデュサォン
1960年代ブラジルに巻き起こり、分野を横断して展開した文化運動「トロピカーリア」。本連載では、現地を訪れた研究者および写真家が、その重層的…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
…た。胸を高鳴らせながらチャイムを鳴らすと、ロンゴは「君たちが写真を撮っているのを2階からずっと見ていたよ」とユーモアを交えながら出迎えてくれ…
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第4回 ジョアン・フィルゲイラス・リマ(レレ)の通気口:「クレープ紙と銀」の都市を超えて
…、2024)など。 辻優史/Masafumi Tsuji 写真家。1993年神奈川県横浜市生まれ。ドイツ在住。多摩美術大学造形表現学部映像…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…ロジェクトを担当。 辻優史/Masafumi Tsuji 写真家。1993年神奈川県横浜市生まれ。ドイツ在住。多摩美術大学造形表現学部映像…
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第3回 パウロ ・ メンデス ・ ダ ・ ホッシャの開口部:風景・正方形・残された空間
…るあらわれを持つ4面の開口部の組み立てられ方とその「遊び」を写真と図面から読み解く。 0. あまりにもシンプルであること 2024年の9月…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
原広司設計の「粟津邸」が、このたび継承への道を模索することとなった。世界的なグラフィックデザイナー・粟津潔の自宅兼アトリエで、ここから数々の…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
…蔵書の中には複数の住宅関連書が残っている。その中の気に入った写真の脇には「戸袋 竹縁参考」「老人室参考」「壁参考」「襖参考」「離次の間襖参考…
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藤森照信|第十回 旧正伝院書院の〈舞良戸〉書院造を成立させる
…ないなど簡略化を心掛け、茶室の質素な美学に寄り添っている。 写真を一見すると、雨戸のようにも見えるが、戸は雨戸のように縁の柱の外ではなく、縁…
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藤森照信|第九回 掬⽉亭の〈雨戸〉 驚くべき戸廻しの術
…シカゴで実現した〈ロビー邸〉(1908年)などの新しい住宅の写真付き図面集を、ライトはイタリアでまとめ、ドイツのヴァスムート社からドイツ語で…
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉内外を連続させる部材
…はならない特徴がある。「浪華の間」から「住之江の間」を撮った写真を、線の走り方に着目して見てほしい。畳の目の位置と、障子・襖の桟の位置が一致…
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センス・オブ・スペース──写真家が語るリートフェルトの窓
…れたリートフェルトによる住宅作品とそこに住まう人々を撮影し、写真集『Wealth of Sobriety / Weelde van de E…
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鳴門市文化会館
Virtual Tour
鳴門市内に点在する増田友也の作品群。本建築は増田逝去後に完成した遺作にあたる。 モデュールに則り櫛比するルーバーが作り出す外観はコントラスト…
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聴竹居
Virtual Tour
京都郊外の山崎・天王山の麓、淀川への合流地点を望む高台に位置する。居室を中心とした空間は雁行した平面プランによって視線が斜め方向に抜けるのが…
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常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
Virtual Tour
常滑駅前の大通りから逸れ、小高い丘の上に建つ本研究所を訪れると、外壁のモザイクタイルを用いた紫色のグラデーションの色彩に不意をつかれる。エン…
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宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念館)
Virtual Tour
6本の独立柱と中央の基壇とともに構成される対称性の正面ファサード。弧を描くことで、前庭空間に厳格さと大らかさを与える。随所に施されたレリーフ…
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赤星鉄馬邸
Virtual Tour
東西方向に約40mの長大な躯体をもった住宅。12階の掃き出し窓と腰高の窓の水平に連続する様は、のびやかな意匠を強調しつつ南側の広大な庭に接続…