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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
…めに、レンガやタイルといった伝統的な素材に加えて、スチールやガラスなどの新素材が再評価されるようになりました。なかでもバウハウスの理念では、…
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窓の格言学
… ジオ・ポンティは、「私たちは建築をつくっているのではなく、ガラスでモンドリアン・スタイルをやっているのです」と言っていますが、これは建築の…
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[企画協力]国立新美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」展にて窓をテーマとしたVRの体験イベントが開催
…れます。 イベント開催概要 電動で開閉する天井高いっぱいのガラス窓が特徴的なミース・ファン・デル・ローエの《トゥーゲントハット邸》と、水平…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
…立面の床から天井までがすべて開口部で、そこに一枚ものの大きなガラス窓6枚が嵌められている。その下の階は裏まわりで、倉庫や機械室、石炭庫、洗濯…
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…す。リビングには「消えた壁」とも呼べる開口部があり、そこに窓ガラスをはめ込むことで、ライン渓谷の絶景を一望できるようにしました。各部屋は階段…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
…はとても良いのです。屋根を修理したり、断熱性を高めるために窓ガラスを取り付けたり、ずっと細かなメンテナンスや修理を行ってきたからです。手を掛…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
…え方が一変する。単なる穴になった窓を通して外を見ると、窓枠やガラスの存在がいかに大きなものだったかがわかるのだ。さらに建物同士をつなぐため、…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
はじめに 「窓」は、建築家にとって非常にポピュラーなモチーフである。19世紀中頃に板ガラスの量産がはじまって、そのデザインの可能性が拡がって…
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動きの中の建築
…スで構成され、それらの隙間に光を通している。それまでの実践でガラスの扱いに長けていた葉祥栄は、硬い物質とそれらの動きを吸収するジョイントに意…
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葉祥栄の「光の建築」
…る。 続く井上朝雄氏による「コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築」と拙稿「インテリアから非建築へ」では、1970~80年…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
…た。たとえば《コーヒーショップ・インゴット》(1977)は、ガラスという素材の可能性を追及していた。被膜のみに存在意義を見いだしていた。そこ…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
かつて「自由」が極めて制限されていた台湾は、今では民主主義と自由の浸透した国になった。それは生活のなかでも感じられる。台湾では人々の寛容度が…
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
…だった。レーモンドもそのことをよく自覚していて、自伝の中で、ガラスの見えない横長の窓と、そうすることでもたらされた内外空間の一体性を楽しむレ…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
…掛けた。 岩元氏は、葉が早くから「光」に興味を持っており、「ガラス」を多用し、光を利用して商品を際立たせるデザインを展開していたと説明。空間…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…。例えば、建物を改修する場合は、(現在の法規に合わせて)二重ガラスに変えないとならないことが多くなり、窓の重量が変わってしまうことには個別に…
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インテリアから非建築へ
…長方形平面に陸屋根を載せた平屋建ての建築であり、三方が大きなガラス面で覆われ、方立までガラスでつくられたファサードはきわめて透明性が高い――…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
建築構法の専門家で、現在3Dスキャナを用いた葉作品のデジタル復元に取り組む井上朝雄氏が、国内最初期のガラス建築である《コーヒーショップ・イン…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
…あった。広大な庭園に面する南側は長い立面を持ち、1、2階ともガラス戸を連続させて水平線を強調し、大規模な開口部が庭園との一体感を創出している…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
…なった住宅なんです。 たとえばリビングの窓は大きなフィックスガラスにするために、木の架構とは切り離して鉄骨で支えていますが、木枠との接合部に…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
…を反射する円柱列の大理石被覆と光を拡散して満たすロビー両翼のガラスブロック壁によって、1階ロビーでは、力の流れを示す構造的論理性が後退し、海…
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心の窓 ─《聴竹居》
…体になっているのだと言うこともできる。部屋の中にいても、薄いガラスと繊細な壁を抜けて、見事なウグイスの鳴き声が聞こえてくる。そういう家なので…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
…つれて、様々に工夫された開口が姿を現す。 エントランスには、ガラスブロックが用いられており、縁を紫色に塗ることで、ガラスブロック面全体が淡い…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
…ム感と秩序感を生み出している。そしてルーバーが拡散させる光がガラス越しに室内に浸透し、明るくやさしい雰囲気を漂わせている。ルーバーはコンパネ…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
…するファサードをのぞき、打ち放しコンクリートスラブと開放的なガラス窓が特徴的なモダニズムの外見をもつ。平面は、ロの字で、北側には講堂、南側に…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
…各室の天井高を抑えつつ、水平方向の空間の連続性を重視して、窓ガラスの存在をあまり意識させない配慮がなされていることである。 たとえば、主階の…
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シルケ・ランゲンベルク
…スには伝統的に高い技能をもつ大工もいますし、細い窓枠と大きなガラス面の窓を製造できる最新技術をもったメーカーもあります。今回は、ETHチュー…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…イフの仮設小学校》と同様に、ここでも室内は周囲360度、透明ガラスで囲われている。南面を除くファサードガラスは《プルーヴェ自邸》から流用が続…
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窓展 : 窓をめぐるアートと建築の旅
東京国立近代美術館と窓研究所が主催した展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(2019-2020)公式図録。
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
…な形だ。《小国町交通センター》(1986)のファサードは全面ガラス張りであり、究極的な窓の集合体である。これらすべてのデザインにおいて、葉祥…
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第6回 記憶をもった窓
…そこに宿る記憶を見出して可視化できないかと思索するうちに、窓ガラスを支持体にして、窓越しに見えている風景を焼き付けるという制作方法に至った。…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
…ガの壁、内側は木の扉という作品だった。何よりもそこには透明なガラスがはめられていた。つまりそれは窓なのだ。 窓は光や風、そして眼差しをとお…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
…と、この屋根は「自然光にささげられたものであり、外装の一部がガラス張りで、太陽光を取り入れられるようになっている。そして夜になると、人工光に…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
…られた外壁によって再びリビングに戻された。巨大なハーフミラーガラスで構成された壁の内側からは通りを人びとが行きかう様子をとても近くに感じるこ…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
…946年にイタリアからブラジルへ移り、最初の作品である自邸《ガラスの家(Casa de Vidro)》がサンパウロに竣工した1951年、ブラ…
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第3回 パウロ ・ メンデス ・ ダ ・ ホッシャの開口部:風景・正方形・残された空間
…ように感じた。 3A. 純粋な開口部 ― 腰壁・垂れ壁・単板ガラスの組み合わせ 「2. 4つの同じ大きさの立面」は「壁」または「窓」として、…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…りあげた。換言すれば、葉は光を物質として捉え、プラスチックやガラス、コンクリート、木や竹などの様々な素材を用いて、光自体の物質性を表現するこ…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…の教室がひとつのエントランスを共有していた。 周囲360度のガラス窓 南面は室内側へ約10度傾けたガラスのカーテンウォールで、北面は垂直ガラ…
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
…できる部分は日差しを遮るガラリ窓が一番外にあり、さらに網戸とガラス引き戸という三重の窓になっている。そのガラリ窓は外に開いて90度で固定する…
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
…は出入り口がないので、主屋と行き来するには土間に近い次の間のガラス引き戸が使われた。 山口文象は石本喜久治建築事務所の所員だった1928年に…
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藤森照信|第十回 旧正伝院書院の〈舞良戸〉書院造を成立させる
…ぎ、光だけを通す材料の発明を待たなければならない。それが紙とガラスだった。超高価なガラスはヨーロッパに限られ、中国はじめアジアは紙。その紙も…
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藤森照信|第九回 掬⽉亭の〈雨戸〉 驚くべき戸廻しの術
…だけでなく普通の木造建築の開口部は、外側から順に、雨戸、柱、ガラス戸、廊下(縁側)、障子と並んで、障子の内側が畳敷きの部屋となっていた。柱と…
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉内外を連続させる部材
…内外を仕切って平気で暮らしていたもんだと外国人なら呆れるし、ガラスに慣れた今の日本人も呆れる。 窓の重要な機能の一つは採光で、ヨーロッパの教…
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センス・オブ・スペース──写真家が語るリートフェルトの窓
…は重要な要素だった。有名な話だが、彼は現地調査に出かける際、ガラスなしの窓枠を持参して、完成後に窓からどのような景色が見えるかを確かめたとい…
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鳴門市文化会館
Virtual Tour
…ロビーの開口部は、スリット窓および3枚の明障子とその裏の4連ガラス戸、その下部の小さなスリット窓の反復で構成される。外側にはルーバーが取り付…
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聴竹居
Virtual Tour
…連続窓に囲われ、引き違い窓の上部および下部の換気用小窓を曇りガラスとすることで、風景がぐるりとパノラマ状に切り取られる。特にコーナー部分は柱…
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常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
Virtual Tour
常滑駅前の大通りから逸れ、小高い丘の上に建つ本研究所を訪れると、外壁のモザイクタイルを用いた紫色のグラデーションの色彩に不意をつかれる。エン…
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宇部市民館(現・宇部市渡辺翁記念館)
Virtual Tour
6本の独立柱と中央の基壇とともに構成される対称性の正面ファサード。弧を描くことで、前庭空間に厳格さと大らかさを与える。随所に施されたレリーフ…