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ペーター・メルクリ
…違いもその大きな要因です。ことに環境意識の高まった昨今では、ガラスがどれくらいの厚みでなければならないかといったことや、光や温度、湿度など室…
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森林鉄道機関庫/機関車倉庫の窓
北海道開拓の村にある、木造平屋建ての森林鉄道機関庫。正面の両開きの板戸から機関車が出入りする。杭に取り付けられた金具に戸を固定して開けたまま…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
飛行機の窓から、ミルク色の大地が見えた。中国から西へ西へと向かって来たこの旅。エジプトから少し空を飛び、最後の目的地であるイスラエルに向かっ…
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旧島歌郵便局/木造の窓口カウンター
…住居は別棟であった。カウンター越しにある格子窓のうち、下段のガラスだけがスライドするように設計されており、そこから郵便の受け渡しを行っていた…
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70年代「Window」スナップからドイツ現代写真へ
…に河原温さんサイドから提案があり、作品を何点かプリントにしてガラスのテーブルに並べて展示したことはあります。 ホンマ 最後に窓研からもうひと…
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ジョン・A・カミナダ
…同じように、窓は比較的小さいものでした。これにはもちろん、窓ガラスの大きさ、ガラスを断熱する難しさといった技術的な問題が関係しています。一方…
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愛媛蚕種/養蚕小屋の窓
…付けられている。引き違い戸は腰までが板で、その上に小割の磨りガラスがはめられている。建物の外側には荷物を運搬するためのリフトが取り付けられ、…
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横溝静|Today/Yesterday #1
…ことが可能になった。この空の写真の展示は、ギャラリーの大きなガラス窓越しに外から見ることもできるから、見た人は、窓に映るその日の東京の空と一…
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新光時計店/作業台の窓
…修理を行なっている。修理中の部品はチリやホコリを避けるためにガラス製の伏せ瓶やシャーレに入れられ、ルーペとタガネを用いて修理される。作業机の…
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マリオ・ボッタ
…から考えても、最も理に適っているのです。もしこのファサードをガラス張りにすれば、外壁はもはや構造的な原理に従いませんから、構造はトリリトン*…
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旧広瀬写真館/天幕付きのガラス屋根
北海道開拓の村にある木造2階建ての復元された写真館。北側屋根はシングル・スラントと呼ばれるガラス屋根となっており、磨りガラスが下見張りのよう…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…角形の木枠に弦や糸のネットを張って作られたその装置は、四角いガラス窓や面格子を連想させる形状であった。この遠近法描画装置をガイド線のように用…
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曇りガラスに滲み出す生活
…ったりする。そして、プライバシー保護のためか、カーテンや曇りガラスで目隠しされているものが多く目につく。半透明に滲んで見える、東京の暮らし。…
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カーテンウォールのなかの自然
…に近寄り、ビルの中の様子をカーテンウォール越しに覗いてみた。ガラス面には“東京の自然”が映り込んでいた。そしてその奥に、“ビルのなかの自然”…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
…た感じがする。窓の意匠は様々で、2連アーチのすぐ内側に木造のガラス窓が嵌め込まれていたり、巨大で力強い屋根と対比的な緻密さが目を引く。 建物…
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
…しっかり断熱して省エネを図るという意識が根づきました。また、ガラスとサッシュの技術開発もここ数十年で一挙に進みました。二重(ダブル)ガラスが…
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滝口悠生|第2回 サジヤ(渋谷・神山町)
…うって思った」と池上さんが教えてくれた。 木の枠で縁取られたガラス窓は外から見るより店内から見た方が大きく感じた。下辺は思いのほか床に近い低…
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
窓からのぞく部屋の様子、窓から外を眺めると見える景色、移りゆく車窓の風景。人の生活に曖昧な境界線として存在し続ける窓は、当たり前のようにそこ…
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Ch.2 フレーム―視覚的な装置、あるいはトロンプ・ルイユ(だまし絵)としての窓
…のかかった景色を昼夜24時間の変化とともに表している。艶消しガラスの後ろに流れるアニメーション動画に風にそよぐ木の枝や金網のフェンスの影が映…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
…ルの鳴き声が騒がしいほどに聞こえる。ある日から台所のモザイクガラスの窓にヤモリが来るようになった。台所の光に集まる虫を食べに来ているようだが…
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第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
…もバラバラな木枠の窓が表情豊かに嵌め込まれている。八角形の色ガラス、日本の唐破風(からはふ)を思わせる曲線、浮き彫りの板窓など、そのデザイン…
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Vol.3 曇りガラスの窓の記憶
…、記憶だけを頼りに手書きで記述してもらった。 第三回は「曇りガラスの窓」の記憶。 光が直進せずに表面で散乱する曇りガラスは、視線を遮り、 淡…
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Vol.1 校舎の窓の記憶
…友達の横を通り、時が止まったかのように教室は静かになった。窓ガラスは割れ、数日後取り換えられた。そこからの景色は最高だった。 ・ 秋の夕暮れ…
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Ch.2 象徴と写実
…35年8月 レンズの助けを借りたことで、出来上がった写真に、ガラスの四角は、200ほど確認できるだろう」6 このように記したタルボットは、彼…
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第4回 ボルミダ渓谷・段々畑の赤ワイン
イタリア北西部のジェノバから車を走らせて2時間程度、ピエモンテ州の南部にボルミダ渓谷は位置している。渓谷は400~800mと標高が高いため、…
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Ch.1 アトリエから見るアーティストの内面
…、逃げ出すための出口にも、逃げ込むための入口にも取れる。窓のガラス部分の不透明性はアーティストや鑑賞者に、その中もしくはその奥に広がるイメー…
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6a architects トム・エマーソン 自然史の中の建築
…センチの断熱材が入っています。屋根も床も同様です。 窓は三層ガラスの極めて高性能なもので、換気シャッターも断熱されています。こうして壁、屋根…
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矢部屋許斐本家/茶問屋の窓
…した葉っぱの不良を、均一な光量で審査し品質を保証するために、ガラスの引き違い戸の外に、上から安定した光を取り込むための覆いがつき、光が乱反射…
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JRA 日高育成牧場/馬場の窓
…走路に敷かれたウッドチップから出る埃を排出している。北側にはガラスの引き違い窓がついており、冬場に風が入らないようになっている。南側にはガラ…
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第24回 イラン・東ギーラーン編「家を“置く”」(後編)
東ギーラーンの村、Kachalamでは、ある男性が初対面にもかかわらず車で村を案内してくれた。途中、ひときわ古さの目立つ一軒の家を発見した。…
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武工房/竹細工と窓
愛媛県内子町にある築約140年の竹細工の工房。狭い間口をできるだけ大きく開くために、雨戸は庇の下にしまえる蔀戸になっている。昼は蔀戸を跳ね上…
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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
11月頭、パルマから北に車を走らせジベッロ村を目指す。旧市街地を抜けると畑とポツポツと立ち並ぶ民家が見えてくる。さらに車を北に進めると、急に…
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Adobe ウィンドウズ
『超芸術トマソン』の英訳者が窓目線で綴る路上観察記。いつもとは別の角度から街を見ると、新しい発見がある。意図せぬ動機から生まれた「窓芸術」の…
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アメリカ編 (下)
さまざまな様式の展開 アメリカ各地で、豊かになって来た人たちが、ジョージアン、フェデラル、グリーク・リバイバル、ゴシック・リバイバル、ヴィク…
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肥後屋/鯛味噌店の窓
広島県鞆の浦にある鯛味噌の専門店。主屋に付属する庇部分には引き違いのガラス戸が反復し、小上がりになった畳敷きの店内には棚をかねたカウンターが…
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窓─「開口部」から「装置」へ
…形出窓)、上げ下げ窓、格子窓、エアフロー・ウィンドウ(二重のガラスのあいだに空気層をもつ窓)、スマート・ウィンドウ(液晶を組み込むことで自動…
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第6回 老子が残した窓の格言
…種々の装飾がほどこされているし、外部空間とは木製のサッシュとガラス窓によって区切られているほどに成熟している。いずれにしても、こうした穴居で…
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「FREESPACE」を窓から覗く PART 3
…とを目的としており、元・修道院を拠点にしている。2012年にガラスに関する作品のための展示スペースル・スタンツェ・デル・ヴェトロがオープンし…
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アメリカ編 (中)
フランス、ドイツの伝統 毛皮取引でケベックに入っていたフランス系の人たちは、ミシシッピー川沿に南下して、ニューオリンズまでのルイジアナに入植…
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塚本由晴 窓のふるまい学/前編
…験なわけだから、建築の質に関わるのではないかと。一般的には「ガラスが汚れている」だけのことですが、光をためた感じになっているのは、建築で起こ…
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「FREESPACE」を窓から覗く PART 2
アルセナーレ会場 ROZANA MONTIEL ESTUDIO DE ARQUITECTURA メキシコを拠点とするロザナ・モンティエルにと…
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第2回 トレンティーノの貴腐ワイン
ミラノから東に車を走らせ、ヴェローナを北に抜けると、イタリアで一番大きな湖であるガルダ湖が見えてくる。さらに湖沿いを北へ走り続けるとトレンテ…
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「FREESPACE」を窓から覗く PART 1
…ているため、窓とはいえ、外を見るためのものではなく、半透明のガラスがはまっていることで、窓そのものというよりも、壁から切り取られた部分のスケ…
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アメリカ編 (上)
…、居間、寝室を兼ねた一室が新たな天地での勤勉な生活を支えた。ガラスが貴重であったこの時代、窓は小さく、ひし形格子にしてわずかな自然光しか入ら…
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第5回 国際門窓城へ
…博物館は木や石、瑠璃でつくられた古い門窓にはじまり、近現代のガラス窓などを展示している。このコラムの第一回 (「古典建築のなかの窓」) と第…
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第1回 ヴェッサーリコ村のニンニクの窓
…のルーバーのついた換気用の窓(ガラリ窓)、上部にははめ殺しのガラス窓が連続する。 上下内倒し式のガラリ窓は、南方のリグーリア海から山間に向か…
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窓は哲学的な問題である
…戻ると、デジタルテクノロジーは、孔の開け方を見つけたけれど、ガラスの嵌め方をまだ見つけられていないので、窓の問題を解決できていないと言えます…
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空間を生かすも殺すも窓次第
南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)のディレクターであり建築家のヘルナン・ディアス・アロンソ氏。ガラスと窓の使い方を見れば、そこからさ…