March 9, 2020

ジャパン・ハウス 巡回企画展
Windowology: New Architectural Views from Japan
窓学 窓は文明であり、文化である

※会場のジャパン・ハウス ロンドンは、新型コロナウイルス感染症対策のため4/19まで臨時休館することが決定いたしました。情報が更新されましたら、随時ウェブサイト、SNS等でお知らせいたします。※
https://www.japanhouselondon.uk/visit/coronavirus-update/

 

2020年4月16日(木)- 6月28日(日)※変更
ジャパン・ハウス ロンドン 地下ギャラリー/
地上階ショーウィンドウ・展示ブース

開催概要
英文開催名   Windowology: New Architectural Views from Japan
和文開催名   Windowology: New Architectural Views from Japan  窓学 窓は文明であり、文化である
開催期間     2020年4月16日(木)-6月28日(日)10:00-20:00 / 日・祝のみ 12:00-18:00 ※変更
開催場所     ジャパン・ハウス ロンドン
開催住所     101-111 Kensington High Street, London W8 5SA, UK
アクセス     High Street Kensingnton駅から徒歩約1分
入場料        無料

一般財団法人 窓研究所が企画し、世界3都市を巡回する『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓は文明であり、文化である』展が、2020年4月16日(木)から6月28日(日)まで、ジャパン・ハウス ロンドンを皮切りに開催されます。写真・漫画・工芸・テクノロジー・建築などさまざまな切り口から「窓」について紹介する展覧会です。本展は、窓が果たす役割を解明するだけではなく、窓自体が文化を映し出すものとして捉えることで、日本の文化に新たな眼差しを向けます。

建築史家・建築批評家である五十嵐太郎氏監修のもと、一般財団法人 窓研究所により企画された本展は、ユニークな視点で窓の新たな可能性について探求します。一般的に、窓が果たす主な役割は、空間を仕切り、光を取り込み、熱を保つことですが、本展ではその枠を超えて、窓が人々の生活にどのような影響を与えているかを考察します。

柱と梁によって建造が成立する伝統的な日本建築は、ヨーロッパに煉瓦とモルタルで作られる家と異なり、間仕切りを横にずらすことで開口部を自由につくることができる、柔軟で移動可能な空間構造を生み出すことができます。西洋とは根本的に概念が異なる日本建築は、開口部によって外部と接続し、襖や障子などで空間を分けて新しい部屋をつくり出すなど、内部空間の表情をがらりと変えることができるのです。

また、本展では、内開き・内倒しの2通りで開閉するドイツの窓、フランスの両開きの窓、そして水平にスライドする日本の引き違い窓など、ある特定の文化と窓の関連性についても探ります。

窓研究所は、窓を建築の一部としてだけではなく、人間の生活や身体的行動に密接に関係しているものと捉え、様々な分野から“窓”を読み解くアプローチをしてきました。本展は、この日本発祥の“窓学”を紹介する絶好の機会になります。

本展は、同時期開催の欧州最大級の建築フェスティバル「ロンドン・フェスティバル・オブ・アーキテクチャー」の公式イベントとしても登録されています。
LONDON FESTIVAL OF ARCHITECTURE :ヨーロッパ最大の建築イベントの一つで、今年は2020年6月1日(月)〜30日(火)に開催されます。

なお本展は、ジャパン・ハウスが拠点を構える世界3都市を巡回する展示企画の第3期として選出され、ロンドンの後、ロサンゼルス、サンパウロを巡回予定です。

窓研究所について
一般財団法人 窓研究所は、「窓は文明であり、文化である」の思想のもと、建築文化の発展に寄与するべく、窓や建築に関する多角的な知見の収集・発信に取り組み、研究や文化事業等の助成・開催をおこなう財団法人です。窓研究所は、過去10年にわたり独自に研究活動を実施するに留まらず、日本国内外の大学や研究者との連携により、建築・文化・芸術などの分野における国際的な取り組みを展開しています。
公式ホームページ:https://madoken.jp

ジャパン・ハウスについて
日本の多様な魅力や政策・取組を発信することにより、日本への理解と共感の裾野を広げることを目的とした新たな拠点として、外務省により世界の3都市(サンパウロ・ロサンゼルス・ロンドン)に設置されました。日本に関する様々な情報がまとめて入手できるワンストップ・サービスを提供するとともに、レストラン、ショップ等を設置し、民間の活力、地域の魅力なども積極的に活用したオールジャパンでの発信の実現をめざします。さらに、専門家の知見を活用しつつ、現地のニーズにきめ細かく対応して現地の人々の共感を呼ぶよう工夫を行います。

ジャパン・ハウス ロンドンについて
日本文化への関心が高まる欧州の拠点として、2018年6月、ロンドンの目抜き通りケンジントン・ハイストリートに誕生したジャパン・ハウス ロンドン。ギャラリー、ショップ、レストラン、ライブラリーを備えた複合施設として、文化・アート・演劇・デザイン・建築・テクノロジーなど日本の多様な魅力を現地の人々に提供しています。
公式ホームページ:https://www.japanhouselondon.uk

展覧会の構成
茶室の窓
別名「十三窓席」と言われ、現存する茶室としては最大の窓数をもつ京都の「擁翠亭(ようすいてい)」を、起こし絵図を基に実寸大で再現展示します。起こし絵図とは、日本伝統の和紙製組み立て式の建築模型で、茶匠や大工による打合せや設計に活用されていました。展示会場では、13ある窓により、明るさや雰囲気が劇的に変化する茶室内の空間を楽しむことができます。
また、本展では、香川県にある茶室「掬月亭」を取り上げ、昼から夜へと移り変わる時間の中で空間に劇的な変化をもたらされる様子を記録したショート・フィルムをご覧いただけます。

  • 茶室の窓
    Windowology at Japan House London – Takumi Ota Photography Co., Ltd. 2019

手仕事の窓
益子焼、葵染め、松江の和紙など、日本の職人が手仕事をおこなう工芸品の作業場や工房で、生産過程の一環として機能する窓を紹介します。窓を開けることで材料を乾燥させる風を取り入れ、蒸気を逃がし、また窓を閉めることで物を燻し、熱を閉じ込めます。この「働く窓」は、パートナーとして職人の感受性や技術を成長させているのです。

  • 手仕事の窓
    Windowology at Japan House London -Yoshiharu Tsukamoto Laboratory, Tokyo Institute of Technology. Window Workology. 2014

漫画の窓
1946年~1974年まで新聞に連載された当時の典型的な日本の一軒家に暮らす多世帯家族の漫画「サザエさん」から、窓を題材にした8つのエピソードを紹介します。窓越しに隣人と会話している登場人物の様子など、日本における窓辺の生活から窓を読み解きます。

  • 漫画の窓
    Windowology at Japan House London.
    ©︎ HASEGAWA MACHIKO ART MUSEUM
  • 漫画の窓
    Windowology at Japan House London.
    ©︎ HASEGAWA MACHIKO ART MUSEUM

現代住宅の窓
フランスの写真家、ジェレミ・ステラの建築写真集、「東京の家」(2014年)と「日本、家の列島」(2017年)から抜粋した写真を紹介します。ステラの作品からは、日本における都市部の窓が、いかに周辺環境に合わせて人の視線を意識してつくられているか、また一方で、日本の地方にある住宅では、窓が自然との関係をつくる大きな役割を果たしていることがうかがえます。

  • 現代住宅の窓
    Windowology at Japan House London
    House O by Hideyuki Nakayama © Jérémie Souteyrat

ものがたりの窓
フィクションの世界において、窓は、語り合いの場として、離別を示す小道具として、または異空への入り口として機能することがあります。物語を通して、一般の人々が窓について潜在的にどのようなイメージを抱いているかを垣間見ることができます。ここでは日本文学作品の様々な物語の中で、窓がいかに描かれ ているかを紹介します。また、展示スペース内に設置される予定の書籍コーナーでは、窓に関する書籍を手に取ることができます。

環境の窓
環境の変化とともに窓の役割は絶えず進化しています。持続可能な建築が求められる現代において、外部環境の接点である窓の役割に対する重要性は高まっており、自然と感じ合い呼吸する建築が注目されています。本展では、開口部を通して、日本の住宅作品で、熱、光、風がどのように動いているかをご覧いただくことができます。

アートの窓
窓研究所では、学術発表だけでなく、アーティストによる窓をテーマにした作品の展示プロジェクトも行なってきました。今回は、津田道子による作品を1Fに展示します。(他の作品はB1Fに展示されます。)
ジャパン・ハウス ロンドンがケンジントン・ハイ・ストリートに面していることに注目し、窓とその周囲のほか、室内のガラス空間に、カメラによる映像、鏡、枠を用いたインスタレーションを制作します。街の風景と室内の境界が撹乱され、思わぬところに鑑賞者の姿が出現することで、空間の見え方が変わり、迷宮的な視覚体験がもたらされます。

  • アートの窓
    Windowology at Japan House London – Photo Tadasu Yamamoto. Installation view at Open Space 2016, Media Conscious NTT InterCommunication Center ICC Tokyo, 2016

窓の格言
建築家がつむぎだす窓に関する言葉には、多くの叡智が含まれていることに着目し、古今東西の建築書から、様々なテキストを収集しました。そこには「日本の開口部とは?」、あるいはそもそも「窓とは何か?」、という本質的な問いが少なくありません。本展示では、日本の建築家による格言を中心に紹介します。

窓の動き
窓の開閉方式には多くのバリエーションがあります。日本では水平にスライドする引き違い窓が主流の一方、欧米では上げ下げ窓が主流です。他にもドイツで発明されたドレーキップ窓(ハンドルを回し、内開きや内倒しができる窓)、観音開きのフレンチ・ウィンドウなど、地域の固有性と結びついた窓に着目しました。本展示では、様々な窓の動き方を抽象化しつつ、音と映像によって表現します。

  • 窓の動き
    Windowology at Japan House London – Still from the movie ‘Index of Window Sounds and Movements’ 2019. Researched by Yoh Komiyama. Directed by Tomohiro Okazaki

Windowology: New Architectural Views from Japan 関係者クレジット
主催:ジャパン・ハウス ロンドン
企画:一般財団法人 窓研究所
特別協力:擁翠亭保存会、長谷川町子美術館、堀口捨己建築アーカイブス
展示ディレクター:五十嵐太郎
展示アシスタント:柴田直美
会場デザイン:西澤徹夫、佐藤熊弥(西澤徹夫建築事務所)
展示グラフィック:岡本健、紺野達也(岡本健デザイン事務所)
プロジェクトマネジメント:小宮山洋
什器制作:東京スタデオ
広報:小池美紀、相沢美恵(HOW)

作品クレジット
アートの窓 津田道子 遠藤豊(LUFTZUG)イトウユウヤ
手仕事の窓 研究:東京工業大学 塚本由晴研究室
環境の窓 研究:小玉祐一郎+滋賀県立大学 金子尚志研究室
ものがたりの窓 研究:原広司+東北大学 五十嵐太郎研究室 イラスト:信濃八太郎
映画の窓 研究(映画):早稲田大学 中谷礼仁研究室+瀬尾憲司
茶室の窓 設計:西澤徹夫建築事務所+岡本健デザイン事務所 製作:東京スタデオ 写真:太田拓実 映像:コミューンラボ
漫画の窓 研究:東北大学 五十嵐太郎研究室
現代住宅の窓 写真:ジェレミ・ステラ
窓の動き 研究:小宮山洋 映像:岡崎智弘 録音・分析 : 小野寺唯、松尾謙二郎(invisible designs lab)

掲載・取材に関するお問い合わせ先
一般財団法人 窓研究所 PR事務局 HOW INC.
TEL. 03-5414-6405
FAX. 03-5414-6406
EMAIL. pressrelease@how-pr.co.jp