川井操(滋賀県立大学 准教授)
「藁を用いた建築構法の応用可能性とその実践的手法に関する研究 ~インド・ビハール州ガヤ県ハティヤール村を対象にして~」
11 Jun 2024
- Keywords
- Architecture
- Ecology
- WRI session
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2024年4月20日(土)に「WRI session 研究報告会 2024」を開催し、その様子をオンラインにて配信いたしました。本記事は登壇者のひとりである川井操氏(滋賀県立大学 准教授)の講演内容を再構成したものです。
年間で一定量を採取できる藁材料に着目して、国内外の地域特性を体系的に明らかにしながら、インドにて構法の検証および改良を加え、その応用可能性を試みることを目的とする。本研究の実施対象地であるインド・ビハール州の農村にて、安易に近代的な構法ではなく、現地で調達可能な藁を用いた建築を検証し、実践的に建設を行う。さらに現地で採取できる自然素材を生かしたものづくり、職人の育成、就労環境の提供を生み出し、材料・建設構法における循環型エコヴィレッジを提案する。
川井操/Misao Kawai
1980年生まれ。島根県出身。滋賀県立大学准教授。滋賀県立大学大学院環境科学研究科環境計画学専攻修了。博士(環境科学)、専門はアジア都市研究・建築計画。主な建築作品に《ヨシ壁の納屋》(2018)、主な著書に『世界都市史辞典』(共著、昭和堂、2019)『世界建築史15講』(共著、彰国社、2019)。