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[文化活動助成]中村圭『基町地区2045—復興と創造』が広島市中区基町住宅地区内にて開催

公益財団法人 窓研究所

25 Sep 2024

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(2024/9/25 情報更新)

公益財団法人 窓研究所2023年度文化活動助成で採択されました中村圭『基町地区2045—復興と創造』におきまして、写真展に続き、2024年10月1日(火)より建築模型展「模索する基町」が開催されます。詳細は各フライヤーまたはウェブサイトをご確認ください。

 

> 建築模型展「模索する基町」フライヤー (PDF)

> 写真展「復興する街区」フライヤー(PDF)

 

広島の戦後復興事業で造られたまちの未来を考える

基町住宅地区は、広島における戦後復興の総仕上げ的事業である。しかし、広島平和記念公園と比べると、その歴史的価値に関する一般的な認知度は低い。地区内のアパートはすべて広島市営であり、昔ながらの地域社会のつながりがある一方で、少子高齢化、多文化共生の難しさ、商業の停滞などの地域課題を抱えている。また、2024年、基町住宅地区に隣接してサッカースタジアムが開業する一方、2027年度に、広島市営アパート17号棟が耐震性の不足により取り壊される予定であり、この地区を取り巻く環境は大きな変化のフェーズに入っている。地区建設時に入居者した住民の多くは高齢化し、地域社会のあり方も模索の時期にある。
2014年から始まった基町プロジェクトは、地域の歴史や建築を学び、地域に拠点を構えて文化芸術活動に取り組み、地域内外の人々との交流を重ねてきた。活動10年の節目を迎えるにあたり、基町住宅地区再開発事業を、広島復興期の回復、創意工夫、および救済の物語の観点から再考し、10周年記念プログラム「基町地区2045—復興と創造」に取り組む。
このプログラムでは、建築家・大高正人と当時の行政が取り組んだ基町住宅地区再開発事業を、広島の「復興と創造」のメッセージとして捉え、特に若い世代と共に、その建築や地域の歴史、地域社会の発展を未来に継承する方法を考察し、基町住宅地区の豊かな歴史と文化遺産を次世代に継承することを目指す。そして、当時、専門家や行政、市民が、困難な状況をどのように乗り越え、住まいと地域社会を築いてきたかを学ぶ機会を提供する。
「基町地区2045」は、写真展「復興する街区」、建築模型展「模索する基町」、そしてシンポジウム「創造する基町」の3部構成として計画する。このプログラムを通じて、現在、同様の状況に見合われている方々への想像の念を呼び起こし、また、再び私たちの身に災禍が起きたとしても、新たな生活と街区を作り直すことができるかもしれない、という希望を提供する。もし、多くの方々がこの地区に創造的な関心を持つことになれば、この地域のイメージは、徐々に変わっていくだろう。

 

開催概要

建築模型展「模索する基町」
会場1:広島市中央図書館2階展示ホール(広島市中区基町3-1)
会期1:10月1日[火]から2025年1月30日[火]
開催時間:9:00–19:00(土日祝は17:00まで)
原則月曜は休場日(詳細は図書館ウェブサイトをご覧ください)

会場2:Unité(基町プロジェクト活動拠点ユニテ、広島市中区基町住宅地区内)
会期2:10月5日[土]から10月31日[木]
開催時間:12:00–17:00
休場日:月曜から水曜

写真展「復興する街区」
会場:広島市中区基町住宅地区内
会期:2024年8月1日[木]から8月31日[土]
開催時間:12:00~17:00
休場日:月曜から水曜

入場料:無料
来場の際は公共交通機関をご利用ください。
ウェブサイト:https://m2045.mystrikingly.com/

Top: Imai Tamae

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