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20世紀の住宅と窓をめぐって――「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」展キュレーター ケン・タダシ・オオシマ インタビュー
近代化の波が世界に広がった20世紀、住宅は建築家たちにとって、新たな生活様式を具現化するための実験の場となった。国立新美術館で開催中の展覧会…
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窓の格言学
窓研究所は2007年より国内外の大学・研究者と協働し「窓」について多面的に研究する活動「窓学」に取り組んでいます。 「窓の格言学」とは、20…
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[企画協力]国立新美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」展にて窓をテーマとしたVRの体験イベントが開催
…像を公開します。巨匠たちが理想の住空間を実現した20世紀近代建築の名作を体験してみてください。 ※VRゴーグルを装着してご体験いただきます。…
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ルイス・カーン 建築と影の力
影は建築に形を与える力を持つだろうか。近年、透明度の高い建築やLEDライトを活用したインスタレーションが増える中で、光に注目が集まる一方、影…
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第三回 ミース・ファン・デル・ローエ 床から天井までの「窓」
…わえるだけでなく、ミースが窓に込めた思いを実感できる点でも、建築関係者が訪れる価値があるスポットといえる。 参考文献: 『MIES IN …
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アンドレア・デプラゼス × ロラン・スタルダー × 貝島桃代 『Swiss Window Journeys』刊行記念鼎談
…歩きツアーがスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)の「建築のふるまい学」講座によって企画された。ツアーの終着点となったチューリッヒ旧市…
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CCA-WRI Research Fellowship 2024
公益財団法人窓研究所は、カナダ建築センター(Canadian Centre for Architecture CCA)と共同で「CCA-WR…
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「呼吸」する住宅《ブリックハウス》――LETH & GORIインタビュー
二酸化炭素の排出を減らし、手頃な価格で、最低150年の寿命を持つ家をつくる――コペンハーゲンを拠点とする建築スタジオ、レッテ・アンド・ゴーリ…
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第14回 立ち止まるための窓 フィールドオフィス・アーキテクツ《跑馬古道公園》編
…あけられた開口部は、敷地内の植物を取り込み、ランドスケープと建築物の境界をあいまいにする。 屋根にとどまらず、建物の腰のあたりから上の部分を…
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
はじめに 「窓」は、建築家にとって非常にポピュラーなモチーフである。19世紀中頃に板ガラスの量産がはじまって、そのデザインの可能性が拡がって…
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動きの中の建築
学生時代から葉祥栄の建築に影響を受けてきたという建築家、百枝優氏。カナダ建築センター(CCA)が所蔵する葉祥栄資料を読み解く滞在型プログラム…
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葉祥栄の「光の建築」
本連載「葉祥栄 光をめぐる旅」では、「光」をテーマとして建築家・葉祥栄の作品に考察を加えてきた。その内容を駆け足で振り返ってみたい。 まず、…
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葉祥栄─光、リアル、一元論の建築
福岡を拠点とした葉祥栄が次々と作品を完成させた90年代に、九州大学で教鞭をとりその活動を同時代に目撃した建築史家の土居義岳が、葉祥栄の建築の…
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第13回 大屋根の下の民主主義(フィールドオフィス・アーキテクツのキャノピー編)
…4)である。僕は2015年にここに初めて来てから今まで、現代建築でこの大屋根を越える衝撃に出会ったことはない。それくらい、ちょっと理解の範疇…
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。8…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」開催
公益財団法人 窓研究所は、シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」を開催します。 1970年代にインテリアデザイナーとして設計活動を開始した建築…
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シンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」レポート
2024年9月7日(土)、建築会館ホールにてシンポジウム「葉祥栄 光をめぐる旅」が開催された。同イベントは2019年から九州大学で整理が進め…
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
2024年6月22日(土) 、建築会館ホールにてトークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」が開催され…
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インテリアから非建築へ
葉祥栄アーカイブを推進する建築家で建築史研究者の岩元真明氏が、葉祥栄の実質的なデビュー作である《コーヒーショップ・マシュマロ》から《光格子の…
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コーヒーショップ・インゴット-「ガラスの塊」としての建築
建築構法の専門家で、現在3Dスキャナを用いた葉作品のデジタル復元に取り組む井上朝雄氏が、国内最初期のガラス建築である《コーヒーショップ・イン…
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
「人間の運命」などの代表作がある作家・芹沢光治良の生誕地である静岡県沼津市我入道。駿河湾をのぞむ松林に取り囲まれるように、菊竹清訓建築設計事…
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アントニン・レーモンド「旧赤星鉄馬邸」 環境と建築、その解としての窓
旧赤星鉄馬邸(東京都武蔵野市)は、アントニン・レーモンド(1888~1976)が、明治生まれの実業家・赤星鉄馬のために1934年に設計した大…
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自邸に宿る、建築家の精神性─吉田研介《チキンハウス》の窓
《チキンハウス》は、1975年に建てられた建築家・吉田研介氏の自邸だ。謙虚さを表す鶏小屋が名前の由来になっている。「工場より安く、教会のよう…
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村野藤吾《宇部市民館》の窓: 被覆と開口が導くヒューマナイズされた建築の経験
…)は、村野藤吾(1891-1984)が戦前期日本のモダニズム建築の達成を示した記念碑的作品として名高い1。 きっかけは、渡辺節建築事務所を辞…
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心の窓 ─《聴竹居》
…の住宅は日本の気候風土と日本人の感性に適合した木造モダニズム建築の先駆けと近年再評価され、2017年に重要文化財にも指定された。今回、建築家…
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
2024年8月から文化庁国立近現代建築資料館で開催中の『建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌』。堀口捨己の代表作の一つであり…
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増田友也《鳴門市文化会館》の窓 ルーバーのほのあかるい空間
建築家・増田友也の遺作である《鳴門市文化会館》。京都大学教授であった増田は、徳島県鳴門市にも多くの建築作品を残している。『増田友也の建築世界…
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国際基督教大学(ICU)ディッフェンドルファー記念館と大学礼拝堂の窓 保存、継承、そして
初期キャンパス計画をヴォーリズ建築事務所が作成し、その後アントニン・レーモンドが担った国際基督教大学。キャンパスの中央に位置する「ディッフェ…
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第二回 フランク・ロイド・ライト 開放性以外の役割を与えられた「窓」
フランク・ロイド・ライトはきわめて多作の建築家だったが《落水荘/フォーリングウォーター》(1936)と《ジョンソン・ワックス本社ビル》(19…
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シルケ・ランゲンベルク
スイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校建築学部建築遺産・保存研究室を主宰するシルケ・ランゲンベルク氏は、スイス各地の民家の調査とともに、…
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…rce Cachat Evian: 仏) 1955年11月、建築家モーリス ・ノヴァリーナ(Maurice Novarina: 仏)1は、パ…
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
… 白冷会は50年代以降、台東で多くの教会を建てた。スイスから建築家を連れてきて設計させたものもあったし、神父自らが設計者であることもあった。…
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窓展 : 窓をめぐるアートと建築の旅
東京国立近代美術館と窓研究所が主催した展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(2019-2020)公式図録。
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The Nordic Window Window Behaviorology in Nordic Architecture
2022年に発刊された「WindowScape[北欧編] 名建築にみる窓のふるまい」の英語版。建築評論家による論考を新たに収録し、2023年…
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アジア「窓」紀行──上海からエルサレムまで
建築家・田熊隆樹氏が、2015年から2016年にかけて中国からイスラエルまで、アジア・中東11カ国の集落・民家をめぐって旅をした記録を書籍と…
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ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」を開催
窓は自然や私たちのふるまいに影響を与えます。東京工業大学で研究室を主宰する建築家の塚本由晴氏が、長年研究を重ねてきた「窓とふるまい」が、新た…
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Swiss Window Journeys Architectural Field Notes
貝島桃代氏が主宰する「建築のふるまい学」研究室(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)は、ヨーロッパの多様な文化が混じりあうスイスの窓を「農業と…
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「Light is Light and Light(光は、明るく、軽い)」
2013年に催されたカナダ建築センター(CCA)での「Archaeology of the Digital」展は、その後葉祥栄のデジタルデザ…
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第5回 窓をかさねて、とおりぬける
…り森美術館の窓を真っ赤なフィルムで覆い、巨大な家具のような、建築物のような構築物が黒く塗られていたインスタレーションともどこかでつながってい…
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ノーマン・フォスターはなぜ建物に光を注ぎ込むのか ─ スタンステッド空港からドイツ連邦議会新議事堂まで
「建築は芸術と科学の融合」を持論に、オフィスビル、美術館、行政庁舎、空港、地下鉄など、多数の作品を手がけ、20世紀後半以降の建築シーンを牽引…
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第1回 ブラジル建築へのイントロデュサォン
1960年代ブラジルに巻き起こり、分野を横断して展開した文化運動「トロピカーリア」。本連載では、現地を訪れた研究者および写真家が、その重層的…
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第2回 エドゥアルド・ロンゴの孔:「軽い球」の合理性とユーモア
1970年代、建築家・エドゥアルド・ロンゴは《ボール・ハウス》と呼ばれる球状の住宅をセルフビルドによってつくりあげた。第2回では、現在も家族…
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第4回 ジョアン・フィルゲイラス・リマ(レレ)の通気口:「クレープ紙と銀」の都市を超えて
ジョアン・フィルゲイラス・リマ(1932-2014)、通称「レレ」は、プレファブリケーションをはじめとする建設プロセスの合理化やパッシブな気…
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第5回 リナ・ボ・バルディの「悪魔の口」:演劇装置としての窓
イタリアで生まれ、ブラジルに渡った世界的建築家、リナ・ボ・バルディ。その活動は代表作《サンパウロ美術館(MASP)》や《セスキ・ポンペイア》…
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第3回 パウロ ・ メンデス ・ ダ ・ ホッシャの開口部:風景・正方形・残された空間
パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ(1928–2021)は、1970年の大阪万博ブラジル館を手掛け、2006年にプリツカー賞を受賞したブラジルの…
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葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
1970年代にインテリアデザイナーとして設計活動を開始した建築家・葉祥栄。2019年、葉に関連する資料は九州大学に寄託され、現在、九州大学葉…
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ジャン・プルーヴェの窓 #3 ――《ヴィルジュイフの仮設小学校》の窓
…て遊び心のあるストラクチャーへの試みは、土地に痕跡を残さない建築を好むプルーヴェらしい、構築的なデザインアプローチであると言えるだろう。 《…
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原広司「粟津邸」の窓 闇を照らす光の空間
…ことなく、分野を越境しながら表現を追求していく。その挑戦は、建築デザインや環境設計にも及んでいった。1960年、粟津は菊竹清訓や黒川紀章、槇…