WINDOW RESEARCH INSTITUTE

Grant Results

中谷礼仁(早稲田大学 教授)
「生環境構築史学(History of Habitat Building)のための日英併記による研究発表と内外先行研究者への現地取材記事に基づく研究蓄積を目的とした編集広報基盤の確立と運営」

中谷 礼仁

03 Jul 2023

Keywords
Architecture
WRI session

公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2022年4月23日(土)に「WRI session 研究報告会2022」をオンラインで開催し、第一部では、研究助成事業において2021年度までに完了した、公募で集まった多様な視点のユニークな研究5件を配信しました。本記事は登壇者のひとりである中谷礼仁氏(早稲田大学 教授)の講演内容を再構成したものです。

 

みずから環境を作り出そうとする側面から人類史をとらえ直す生環境構築史(History of Building Habitat)を展開するための、日英併記を基本としたメディア運営と成果公開を開始した。建築領域から出発し、国際的起爆力をもつ学際研究の中心軸を形成する。運営においては、学際的な編集同人を立ち上げ、関連分野からの発表の場をつくり議論を推進した。かつ先駆的な関連研究者を対象にした取材を行い、本申請独自のコンテンツの充実を図った。これら中心的コンテンツは蓄積され、以降、書籍・国際会議・エキジビション等への展開が図られる。助成期間内に特集計4号を発行した。

成果要旨(PDF)

中谷 礼仁/Norihito Nakatani

建築史、歴史工学、生環境構築史(Habitat Building History)。早稲田大学教授。近世大工書研究、数寄屋・茶室研究の後に、視野を拡大し都市の先行形態の研究、今和次郎が訪れた民家を再訪しその変容を記録する活動の主宰を経て、千年続いた村研究−千年村プロジェクトを行う。2013年ユーラシアプレートの境界上の居住文明調査でアジア、地中海、アフリカ各地を巡歴。現在は生環境構築史を掲げ、人類の持続的生存についての有形的研究を行う。2010-2011年日本建築学会発行『建築雑誌』編集長。
著書に『未来のコミューン 家、家族、共存のかたち』(インスクリプト2019)『動く大地、住まいのかたち プレート境界を旅する』(岩波書店2017)、『実況 近代建築史講義』(LIXIL出版2017)『今和次郎「日本の民家」再訪』瀝青会名義(平凡社2012)『セヴェラルネス+(鹿島出版会2011)『近世建築論集』(アセテート2004)『国学・明治・建築家』(蘭亭社1993)、共訳にG.クブラー『時のかたち 事物の歴史をめぐって』(鹿島出版会2018)
受賞:日本建築学会著作賞(2013、18、20)、日本生活学会今和次郎賞(2013)など。

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