あげさげまど(上げ下げ窓)
あげさげまど(上げ下げ窓)
double-hung window, double-hung sashes
窓枠に納めた戸を上下方向にスライドさせて開閉する窓。戸は枠内の溝に沿って上下に移動し、窓枠内部に設けられた分銅(ウェイト)と滑車を用いたバランス機構によって任意の高さで止めることができる構造をもつ。上下の戸が閉じたときに接する横框は召合せ(ミーティングレール)と呼ばれ、ここに錠金物を設けて固定する。
この形式は17世紀後半にイギリスで発達し、貴族邸宅や都市住宅を中心に広く普及した。上下の戸を少しずつ開くことで、下部から新しい空気を取り入れ、上部から暖かい空気を排出する温度差換気を生みやすく、通風や換気に有効な窓形式である。また壁面に沿って開閉するため、開き窓のように室内外のスペースを占有しない特徴がある。
上下両方の戸が可動するものは両上げ下げ窓(double-hung window)、片方のみが可動するものは片上げ下げ窓(single-hung window)と呼ばれる。伝統的な木製の上げ下げ窓では気密性の確保が難しいとされ、近代以降はパッキング材の使用や構造の改良などが行われている。
⇨ すべり出し窓 ケースメント窓 上げ下げ障子