WINDOW RESEARCH INSTITUTE

連載

トロピカーリアの窓

Toropicália window

1960年代ブラジルに巻き起こった文化運動「トロピカーリア」は現代美術、映画、演劇、そして音楽といった多分野にまたがって同時代的に起こった運動である。それは近代化するブラジル社会が内包する矛盾への問いかけであったと同時に、食人思想に代表されるように矛盾を受容する態度の表明でもあった。本連載では、現地を訪れた研究者および写真家が、上記のような「トロピカーリア」の重層的な思想を補助線としながら、5名のブラジル人建築家たちの知られざる「窓」の世界を紐解いていく。

小南弘季・辻優史・寺田慎平・印牧岳彦・杉山結子・杉崎広空