
アアルト設計
パイミオのサナトリウムの患者室
25 Nov 2025
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日光浴が治療のひとつであった結核患者のための、朝日を取り入れる病室の窓。窓辺に設えられた机につくことで患者は長時間日光を浴びることができる一方、枕元を避けた窓の配置により寝ている患者の顔には直接光が当たらない。Health Windowと呼ばれる中段の窓は、左右逆に開く外と内の窓の間で外気を暖めながら取り入れるもので、19世紀末にフィンランドの病院で定着した形式である。
Patient’s room of Paimio Sanatorium
Alvar Aalto
Paimio, 1933
本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学塚本由晴研究室との共同研究「民族誌的連関と産業社会的連関にまたがる窓」から抜粋したものです。











