塚田修一(相模女子大学学芸学部メディア情報学科メディア情報学科准教授)
「旧軍用地転用建築をめぐる営みの研究――首都圏における住宅・学校転用空間を事例として――」
20 Jun 2025
- Keywords
- Architecture
- WRI session
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2025年4月20日(日)に「WRI session 研究報告会 2025」を開催し、その様子をオンラインにて配信いたしました。本記事は登壇者のひとりである塚田修一氏(相模女子大学学芸学部メディア情報学科准教授)の講演内容を再構成したものです。
本研究は、首都圏における、旧軍用地を住宅および学校へと転用した空間を対象として、そこでの「(転用)建築」という営みに注目し、戦後の住空間および学校空間の創出を考察する。2024 年度後半の調査では、旧軍用地であるがゆえの困難・弊害を何とか乗り越えていく営みが確認できるだけでなく、旧軍用地ならではの恩恵の享受(工場の地下インフラの再利用など)や、困難ゆえの住民の結束といった特長も見出すことができる。
塚田修一/Tsukada Shuichi
1981年東京都生まれ。2005年慶應義塾大学文学部卒業。2011年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。東京都市大学非常勤講師、法政大学兼任講師等を経て、2020年より相模女子大学学芸学部メディア情報学科専任講師。2023年より同准教授。専門は都市研究、メディア文化論。主な業績として、『国道16号線スタディーズ』(共編著、青弓社)、『ガールズ・アーバン・スタディーズ』(共編著、法律文化社)、『大学的相模ガイド』(編著、昭和堂)など。
