WINDOW RESEARCH INSTITUTE

Grant Results

小南弘季(東京大学生産技術研究所)
「トロピカーリア運動と1960年代以降のブラジル建築に関する研究 ―ポスト・ポストモダニズムの建築を目指して―」

小南弘季

20 Jun 2025

Keywords
Architecture
WRI session

公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2025年4月20日(日)に「WRI session 研究報告会 2025」を開催し、その様子をオンラインにて配信いたしました。本記事はその講演内容を再構成したものです。

 

本研究は、近代以降のブラジル建築を問い直すことによって、新たにポスト・ポストモダンと位置づけられるような建築のありかたや設計の方法論を探ろうとするものである。特に1960年代以降の音楽、映画、演劇、前衛芸術の文脈において起こったトロピカーリアと呼ばれる文化運動とその支柱となった思想を参照項とすることで、本当に「ブラジルにポストモダンはない」のかといった問いを中心に、これまで日本では知られてこなかったブラジル建築の魅力を新たに発見することを目的とする。

成果要旨(PDF)

小南弘季/Hiroki Kominami

都市史学。1991年兵庫県伊丹市生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を修了後、2020年より東京大学生産技術研究所勤務。「江戸東京の神社に関する都市建築史研究」によって博士(工学)を取得。現在は低密度居住地域の社会空間史研究、ブラジル近現代建築研究に従事。共訳書にハリー・F・マルグレイブ『EXPERIENCE:生命科学が変える建築のデザイン』(鹿島出版会、2024)がある。

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