川島範久(明治大学理工学部建築学科准教授)
「中山間地域や離島における集落のオフグリッド化に向けた『伝統知』の適用可能性の検討と実践検証」
20 Jun 2025
- Keywords
- Architecture
- WRI session
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2025年4月20日(日)に「WRI session 研究報告会 2025」を開催し、その様子をオンラインにて配信いたしました。本記事は登壇者のひとりである川島範久氏(明治大学理工学部建築学科准教授)の講演内容を再構成したものです。
中山間地域や離島では、都市インフラへの依存とその老朽化、過疎化の進行によって、集落の機能維持が困難になっている。一方、移住や都市農村交流を契機に、地域再生の可能性も高まりつつある。本研究では、香川県男木島と千葉県鴨川市釜沼北集落を対象に、自然と共生する伝統的知見『伝統知』を再評価し、空き家・空き地や斜面地を活用した持続可能な集落の再構築を目指した。
川島範久/Norihisa Kawashima
建築家。明治大学理工学部建築学科准教授。川島範久建築設計事務所代表取締役。1982年、神奈川県生まれ。2005年、東京大学卒業。2007年、東京大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務。2012年、UCバークレー客員研究員。2014年より、東京工業大学大学院助教。2016年、東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)取得。2017年、川島範久建築設計事務所設立。2020年より明治大学専任講師、2023年より同大学准教授。主な受賞ー日本建築学会賞(作品)(NBF大崎ビル〈旧・ソニーシティ大崎〉)、サステナブル住宅賞 国土交通大臣賞(Diagonal Boxes)、JIA環境大賞(一宮のノコギリ屋根)、SDGs建築賞 住宅・建築SDGs推進センター理事長賞(GOOD CYCLE BUILDING 001|淺沼組名古屋支店改修PJ)、日本建築学会著作賞(著書『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック―自然とつながる建築をめざして』)。
