本プログラムでは、現在、2027年度フェローを募集しています。

Laura Volkerding, Vacated mobile home lot, Iowa, 1978. PH1980:0447
Collection Canadian Centre for Architecture, Montréal © Center for Creative Photography, The University of Arizona Foundation
研究テーマ(2026–2028)
窓研究所とカナダ建築センター(CCA)が共同で実施する「CCA-WRI Research Fellowship Program」では、2026年から2028年までの3年間、「Vacancy」を研究テーマとして取り上げます。
Vacancyとは、現在の社会が直面する人口減少、災害、産業構造や土地利用の変化などによって、従来の役割や使われ方が変わりつつある建築や土地を含む概念で、一般的な空き家や空き地も包含しています。本プログラムでは、こうした場所を単なる空白や消失としてではなく、再生や変容の可能性をもつ状態として捉えます。また、こうした場所の歴史をたどり、その土地に関わる人びとが社会的・経済的に周縁化されてきた歴史にも目を向けます。
フェローには、それぞれの地域で取り組んできた研究や実践をもとに、Vacancyが生じる背景や、その後の変化を探ることが期待されます。本プログラムでは、CCAのコレクションを用いた歴史的な調査の機会や、異なる地域や立場からの議論の場を提供し、フェローが都市と農村におけるVacancyを、建築、都市計画、ランドスケープなどの視点から考察することを支援します。
支援内容
・月額5,000カナダドルの研究支援金(最大3か月分)
・渡航費・ビザ取得費用の補助
・専用オフィスとCCA資料閲覧室の利用
滞在期間
各年7月〜10月の間で1〜3か月間
滞在先
カナダ建築センター(カナダ・モントリオール)
公募情報(2027年度フェロー)
現在、2027年度フェローを募集しています。本研究テーマをめぐる問いを、具体的な地域や実践から掘り下げる研究計画を広く募ります。
採択予定:4組
応募締切:2026年11月30日23時59分(米国東部標準時/EST)
募集要項および応募方法は、カナダ建築センターウェブサイトをご確認ください。
2026年度フェローおよび研究プロジェクト
2026年度は、4組5名のフェローを採択しました。各フェローは、ホノルル、セントルイス、カトマンズ盆地、富山県での実践や調査をもとに、それぞれの地域に根ざした研究テーマに取り組んでいます。
- Vacancy as Return: Rural–Urban Memoryscapes, Black Domesticity, and Community Agency
レイシャド・ドーシー(セントルイス・ワシントン大学サム・フォックス・スクール建築学助教授)
- Of No Use
ヒイレイ・ホバート(イェール大学先住民研究助教授)/ジェイク・ホバート(クリエイティブディレクター)
- The Perpetual Violence of the Kathmandu Valley: Future-Proof Infill Framework
ケント・マンドル(香港大学講師)
- Self-Renovation as Cultural Infrastructure: An Archive of Craftspeople’s Experiential Intelligence for the Reoccupation of Vacant Houses
籔谷祐介(富山大学学術研究部講師)
※所属・役職は参加当時のものです。
アドバイザリー委員
・モーリス・D・コックス(ハーバード大学デザイン大学院教授)
・常山未央(建築家/Studio mnm、HOLES)
・ジョヴァンナ・ボラージ(カナダ建築センター館長)
・ラフィコ・ルイス(カナダ建築センター アソシエイトディレクター兼リサーチ部門代表)
公開イベント
- Self-Renovating and Frameworking Vacancy
10 Sep 2026
- Vacancy as Return and Renewal
27 Aug 2026
関連記事
フェローシップについて
本プログラム全体の情報や、これまでの活動については、こちらのページをご覧ください。