20 - 23 SEP, 2016
窓研究所は2016年9月、東北大学で行われたISAIA: International Symposium on Architectural Interchange in Asia アジアの建築交流国際シンポジウムに展示ブースを出展しました。そして、中谷礼仁教授・五十嵐太郎教授によるセミナー及び対談を開催しました。
セミナーでは、中谷教授・五十嵐教授よりそれぞれの研究室でとりくむ窓学を紹介するプレゼンテーションが行われました。
五十嵐教授から東北大学五十嵐研究室で行っている「窓の映画学」、中谷教授から早稲田大学中谷研究室で行っている「柱間装置の文化誌」についての発表がありました。「窓の映画学」は世界中のさまざまな映画における窓が登場するシーンから、窓を考察する研究です。「柱間装置の文化誌」では日本建築の窓としての柱間装置を文献・実測などで研究し、その成果を短編映画を用いて発表しています(「柱間装置の文化誌」の研究成果はこちら)。
それぞれのレクチャーの後には、お二人によるトークセッションが設けられ「映画と建築」を中心とし、さまざまな議論が繰り広げられました。会場では、新しいテーマに反応し、さまざまな質問が国際色豊かな聴講者から投げかけられました。
ISAIA: International Symposium on Architectural Interchange in Asia アジアの建築交流国際シンポジウム
2016年9月20-23日、東北大学川内キャンパス
中谷礼仁/Norihito Nakatani 建築史家。早稲田大学教授。博士(工学)。主な著書『今和次郎「日本の民家」再訪』瀝青会名義 (平凡社,2012) 、『セヴェラルネス+ 事物連鎖と都市・建築・人間』 (鹿島出版会,2011) 、『国学・明治・建築家』 (一季出版,1993)
五十嵐太郎/Taro Igarashi 東北大学大学院教授。建築史家。建築批評家。東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2010日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督。著書に「被災地を歩きながら考えたこと」「現代建築家列伝」「新宗教と巨大建築」、「過防備都市」など。