すいへいれんぞくまど(水平連続窓)
すいへいれんぞくまど(水平連続窓)
horizontal window, ribbon window
水平方向に連続して設けられた、一本の帯のような窓。多くは複数のガラス面やフレームで構成されるが、外観上はひとつながりの水平な開口部に見えるように設けられる。ル・コルビュジエが1926年から1927年にかけてまとめた「新しい建築のための5つの要点」、いわゆる「近代建築の五原則」において、「ピロティ」「屋上庭園」「自由な平面」「自由な立面」とともに提唱した形態の窓である。架構が外壁から独立したことにより、内部を均等に照らし、遮るものなく外部の眺望を得ることのできる、水平に連続する横長の窓が可能になった。「横長連続窓」「リボン・ウィンドウ」とも呼ばれる。
水平連続窓をめぐる代表的な論稿として、ブルーノ・ライヒリンによる「水平連窓の是非をめぐるペレとル・コルビュジエの論争」(The Pros and Cons of the Horizontal Window: The Perret–Le Corbusier Controversy, 1984)がある。