WINDOW RESEARCH INSTITUTE

したじまど(下地窓)

したじまど(下地窓)

土壁を一部塗り残し、壁の下地として組まれた小舞(竹や葭(よし)の格子)を露出した窓。窓枠を必要とせず減算的に開口部を設けるため、位置や形状を自由に決められる。主に日本の茶室や民家にみられ、「塗りさし窓」「掻き差し窓」「塗残し窓」「一名塗残し窓」とも呼ばれる。通常の小舞の代わりに竹で組んだ場合は「光琳窓」、茶道で使用する柄杓を再利用して組んだ場合は「杓の柄窓」と呼ばれる。その意匠によって、不完全な美意識を遊び、下地の葭を2、3本間外した場合は「忘れ窓」、下地の一部を破損したようにつくった場合は「破窓」と呼ばれる。