セルリアンモチーフ
セルリアンモチーフ
Serlian motif
中央に大きな半円アーチ型の開口部を持ち、その両側に矩形の小さな開口部を備えた三連窓。16世紀のイタリア人建築家セバスティアーノ・セルリオが『建築書』(1537年)で初めて詳述したことから、「セルリアーナ(Serliana)」とも呼ばれる。また、イタリア人建築家アンドレーア・パラーディオによって多用されたことから、「パラディアン・モチーフ」とも呼ばれる。しかし、こうしたモチーフの窓は、パラーディオやセルリオ独自の発案ではないことから、「ヴェネツィアン・ウィンドウ」と呼ばれることもある。17~18世紀に、イタリア建築の影響を受けたイギリスのパラディアン様式で広く普及した。