Texts From Articles (186)
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第一回 アントニ・ガウディ アメニティに配慮した「まっとうな建築家」
…できるようにしてあるわけである。吹き抜けに面する窓の下にも換気用のスリットがついている。吹き抜けを半戸外として扱い、貸し住戸を「家の中の家」として扱っているということでもある。 また、2階の裏側のテラ…
01 Oct 2024
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藤森照信|第八回 軽井沢夏の家の〈横長連続窓〉モダニズムの夢が日本で実現
…たのはそうした統一感に欠けたスタイルではなく、初めて目にする開口部のつくり方だった。内と外は障子と雨戸で、部屋と部屋の間は薄い襖と障子で仕切られ、その仕切りをそっと横に引くと、室内と窓外、部屋と部屋の…
26 Mar 2024
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トークイベント「Swiss Window Journeys – スイスの窓と建築」レポート 登壇:貝島桃代 × 金野千恵 × 髙濱史子 × 常山未央
…に穿たれた穴(開口部)であり、風景を切り取るものとして設計されるものとし、いっぽう日本の窓は、窓・間戸といったいろいろな漢字が使われ、柱の間の開け閉めを指すこともあるなど、スイスと日本における窓の感覚…
25 Jul 2024
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堀口捨己の開口部デザインの集大成 常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
…県・常滑市は、知多半島西岸の中央部に位置し、西側は伊勢湾に面する。常滑焼は日本六古窯のひとつ(他は瀬戸、越前、信楽、丹波、備前)に数えられ、そのなかでも最も古く、規模も大きいと言われる。市名は土壌に由…
18 Sep 2024
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菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
…しコンクリートである。この部屋と中央の空間をつなぐ開口部は、内側から両引の襖、障子、そして両開きの框戸と丁寧に三重になっているが、外側の框戸をいっぱいに開くと、なんと1階の両開き戸とともに多角柱の面取…
06 Jun 2024
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シルケ・ランゲンベルク
…くつもの窓が帯状に配されています(「帯窓」)。南側の窓には日差しを防ぐために木製のスライド式のよろい戸も取り付けられていて、フックで固定し、革紐で開閉できるようになっています。 数年前、[同州にある別…
25 Jul 2024
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ジャン・プルーヴェの窓 #4 ――《エヴィアンの鉱泉飲場》の窓
…いくように感じる木板の天井が、視線を誘導するかのように外の景色へと意識を向けさせる。同様に8枚の引き戸は、マリオンの中心間距離と同じ2メートル幅を持ち、その高さはファサードガラスと同じ5.25メートル…
18 Jul 2024
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第12回 原住民のための、ちいさな教会(台東編)
…乳白色のアクリル板建具が、柱の間を端正に埋めている。その開口部は上下に分けられ、上は回転窓、下は開き戸になっている。全開にすれば風が気持ちよく通り抜けそうだ。面白いのは、南北の開口部から入ってくる光が…
20 Jun 2024
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第6回 記憶をもった窓
…の木荘には1階と2階あわせて同じような間取りの部屋が12部屋あり、それぞれの四畳半一間の部屋には引き戸の腰窓が設えられていた。101号室と102号室の窓には、改修前まで実際にそこで使われていた窓に、そ…
22 Apr 2024
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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
…リビングルームがある。その窓際を見ると、開閉できる部分は日差しを遮るガラリ窓が一番外にあり、さらに網戸とガラス引き戸という三重の窓になっている。そのガラリ窓は外に開いて90度で固定することができ、ファ…
04 Mar 2024
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東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
…寝室と書斎とアトリエが並ぶ。当初、芙美子の書斎は、現在の寝室の位置だったが、明るすぎたのか間もなく納戸になっていた真ん中の部屋を書斎に造り替えた。離れには出入り口がないので、主屋と行き来するには土間に…
19 Dec 2023
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藤森照信|第九回 掬⽉亭の〈雨戸〉 驚くべき戸廻しの術
…は、特別名勝栗林公園にある掬⽉亭です。池や庭に面して、遮るものなく全解放された空間は、その外周部に雨戸という建具を設けています。雨戸は昼間は隠されて見えませんが、営業時間が終わると出てきて、あっという…
25 Sep 2024
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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉
…では天皇も庶民も、長い間、白い紙一枚で過ごしてきたのである。もちろん紙だけでは風雨は防げないから、江戸時代にはその外側に雨戸が、明治になってヨーロッパから板ガラスが入ってくると、雨戸の室内側にガラス戸…
12 Dec 2023
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センス・オブ・スペース──写真家が語るリートフェルトの窓
…は「光の面」も用いた。光は、最も重要な指針ではなかったが、重要なツールであった。 リートフェルトが戸建住宅や集合住宅に窓を設ける場合、光の方向と窓からの眺望は重要な要素だった。有名な話だが、彼は現地…
21 Mar 2024
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鳴門市文化会館
鳴門市内に点在する増田友也の作品群。本建築は増田逝去後に完成した遺作にあたる。 モデュールに則り櫛比するルーバーが作り出す外観はコントラストの強い重厚感を備える。対面する健康福祉交流センターの存在と相…
21 Oct 2024
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常滑市立陶芸研究所(現・とこなめ陶の森陶芸研究所)
常滑駅前の大通りから逸れ、小高い丘の上に建つ本研究所を訪れると、外壁のモザイクタイルを用いた紫色のグラデーションの色彩に不意をつかれる。エントランスは縁を紫色に塗られたガラスブロックによりおぼろげな薄…
18 Sep 2024
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軽井沢夏の家
ル・コルビュジェの《エラズリス邸案》を原案とした逆折の屋根が特徴的な別荘兼事務所であり、1986年に軽井沢タリアセン内に移築された。居間南面の横長連続窓はガラス引き戸、雨戸が全て戸袋に収納され全開とな…
26 Mar 2024
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林芙美子邸
戦時下の1棟あたり30.25坪以下という面積制限から東西2棟の分棟形式で建設され、施主である林芙美子の「東西南北風の吹き抜ける家」へのこだわりが随所に見られる和風住宅である。各部屋には2面以上に窓が配…
31 Jan 2024
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ザ・プリンス 軽井沢
長さ126mの円弧状の客室棟とパブリック棟からなるホテルは池畔に立つ。各開口部において、池越しに浅間山を望む巨大なピクチャーウィンドウは、客室の間口幅すべてを占めており、上部のカーテンボックスに隠され…
31 Jan 2024
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ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
…。 ,,和室の意匠 和室の導入も本邸の特色で、1階ホールの南には6畳間の和室がある。6畳間は襖、障子戸に床の間を備えており、上質の和室といえる。南と西面には出窓(肘掛け窓)の内側に障子が入れられている…
25 Oct 2023
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
…フィリットガラスを北側立面に採用した《遠山・吉田邸》(1965)、同じくアトリエ棟の引込み大型間仕切戸を採用した《世田谷の家》(1978)など、ざっとディテールを確認するだけでも、ビルディングの性質に…
21 Sep 2023
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中銀カプセルタワービル
…年に銀座で竣工されたコンテナユニット型のマンション。工場で制作された取替え可能な住宅カプセルが140戸取り付けられ、都市で働く人々のセカンドハウスやオフィスとして設計された。 140戸あるカプセルの一…
22 Dec 2023
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桂カトリック教会
…ンクリートの壁面にあけられた丸窓はガラスがはめ殺しになっており、重なるようにして室内側には木製の障子戸、室外側には木製の引違いガラス戸と網戸が連続している。 日本の伝統的な建築様式に見られる「繊細な木…
12 Jan 2024
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折りたたみ窓
,2枚以上の戸が蝶番で連結され、一組の戸として開口に沿って折りたたむようにして開閉する窓。開口部を大きく全開放にできるのが特徴で、リビングとウッドデッキ、テラスなどの空間を仕切る扉のように用いられる場…
27 Feb 2024
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藤森照信|第六回仁和寺金堂の〈蔀〉
…のでしょうか。 ,日本の数ある伝統的な窓形式の中で、もっとも取り上げてみたいのは、 「蔀」。「蔀戸」ともいう。 まず実例を紹介しよう。近畿地方には、特に皇室と縁の深い古寺が多く残るが、やはり取り上…
12 Sep 2023
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
…ンスホテルを訪れました。唐松の木立の中に茶色の屋根と窓の反復が見えてきます。窓について、清家清は「間戸」という言葉を使います。英語の「WINDOW」は風の目が語源で、ヨーロッパの窓は壁に穿った穴を意味…
12 Oct 2023
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第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
…地で見られるものだ(日本の格子窓もそれと繋がっているのかもしれない)。台湾の伝統建築では木彫りの格子戸が多くつくられているが、これはよく見ると、ピンク色の研ぎ出し仕上げ(台湾では磨石子(モーシーズ)と…
31 Oct 2023
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駒井家住宅
「健康的な住まい」を目指したスパニッシュ様式の住宅。赤い瓦葺きとクリーム色の壁に上げ下げ窓が並び、点在するアーチ状の開口部が壁面の表情に変化をもたらす。階段ホールのアーチ状の高窓はそのひとつである。1…
31 Jan 2024
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ダブル・ビジョン
…れた画像が映し出される。一方、パナソニックとヴィトラによる透明なディスプレイ「Vitrine」(陳列戸棚)は、スクリーンと窓を一つの枠内に共存させることを試みたデバイスであるが、スイッチを入れるとガラ…
06 Jul 2023
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…用」になっているという。 ,,とくに休息用の部屋は外のガラリで暗さを確保した上、木製の籠・木製の格子戸で仕切られ、とても清潔に保たれている。木を使うのは急激な温度変化を防ぐためと、鳩を傷付けないためだ…
17 Aug 2023
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第4回 窓に光はとどまるか:栗本百合子さんの窓
…頃にはすでにこの建物はなく、残された写真でしか当時のありようを知る手立てがないからだ)。渡辺英司、杉戸洋、染谷亜里可といった今もこの地域にゆかりのある作家たちを含む、若く、斬新な表現を見せる場が、とは…
22 Mar 2023
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藤森照信|第五回旧閑谷学校講堂の〈火灯窓〉日本らしくない日本の窓
…て造りも大きく異なる。禅宗様建築の部材を下から上へとたどると、礎石は「礎盤(そばん)」、入口は「桟唐戸(さんからど)」、窓は「火灯窓」、欄干は「連子窓(れんじまど)」、組物は「詰組(つめぐみ)」、梁は…
22 Feb 2023
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「札幌の家・自邸」の試み
北海道を代表する建築家・上遠野徹(1924-2009)による「札幌の家・自邸」は、コールテン鋼の鉄骨フレームによるカーテンウォール、複層サッシ、銅管による床暖房などの技術が、レンガ壁や障子戸といった地…
07 Feb 2023
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藤森照信|第四回 旧グラバー住宅の〈フランス窓〉インドから日本へとたどり着いた窓
…国中の日本に開国を迫り、日本国内は鎖国派と開国派が入り交じって小さな内戦をし、開国派が勝利を収め、江戸幕府に替わって明治の新政府が成立するが、その短い内戦の時期に、二つのビルディングタイプの中にウィン…
10 Nov 2022
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第7回 山を降りるスレートの村 屏東編
…は様々な変化を余儀なくされてきた。その中で起きた数々の出来事を知っていくうちに、日本人である僕は少し戸惑うこともあったが、台湾で暮らすというのはそういう過去に向き合うことでもある。 原住民の古い集落…
09 Mar 2023
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黒石いずみ(建築理論家)「窓をめぐる生活世界のコロナ考現学」
…ナ考現学では、上記の問題の他に、山形県の高校生との交流でわかったことがあります。山形県の場合、木造の戸建ての家が非常に多く、多世代同居が多いこと、そして農家では職住近接が普通でした。多世代居住や職住近…
14 Apr 2023
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清家剛(東京大学 教授)「日本と各国の仮設住宅のあり方および再利用に関する比較研究」
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するため、2022年4月23日(土)に「WRI session 研究報告会2022」をオンラインで開催し、第一部では、研究助成事業において202…
03 Jul 2023
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金野千恵(建築家)「窓からみた健康へと向かう建築」
…される異なる健康窓シーンを比較することで見えてきます。凸凹保育園では先生が窓を開閉したりカーテンや網戸といった設えを活用することで子供達のために細やかに環境を調整しています。 ,,3つ目が、『環境の変…
26 May 2023
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西川純司(社会学者)「近代日本における感染症と微気候をめぐる実践」
…本的な療養方針です。ただ窓を開けておくと安全上も良くないので、回転式の欄間(1)や、換気窓(2)、網戸を用いた窓や戸(3)といった工夫がされていました。 ,,さらに、家の中で病室を確保できない場合は母…
04 Apr 2023
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土居義岳(建築史家)「19・20世紀フランスにおける初期環境工学的アプローチによる住宅計画」
…ポール・ジュイラは10年にわたりパリ住宅の衛生調査をしました。これは悉皆(しっかい)調査、すなわち全戸の調査を目指すものでした。実際は環境の悪いところから先行して実施しました。その成果「合流式排水」つ…
17 Feb 2023
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EMIアーキテクテン
…ーリッヒのホッティンゲンにある《シュタインヴィー/イーリス通りの集合住宅》(2011–15)では、住戸への入り方が計画の肝となっています。明るいところから暗いところへと移動する通常の行程を反転させて、…
15 Dec 2022
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奄美編 島口(徳之島母間方言)における「まど」
…じである 2。 ,かつて、島で一般的であった茅葺きの家には、木の板からなる「やどぅ[jadu](家戸)」 3はあった。しかし、ガラスが嵌め込まれた「窓」はなかった。茅葺きの家は、「やどぅ」の部分を除…
10 Aug 2022
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藤森照信|第三回 三田演説館の〈上げ下げ窓〉
…いが、その肝心のガラスが近代以前の日本にはなかったのだから、仕方ない。 というとすぐ、薩摩切子とか江戸切子とか、喜多川歌麿の名作「ポッピンを吹く女」に描かれているポッピンとか、人によると正倉院に伝わる…
24 Aug 2022
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ジョージア・オキーフの窓 建築史家に訊くニューメキシコの二つの住まい
…むアドビの壁は倒れた木のせいで何箇所か壊れていた。なかに入って歩き回っていると、とてもかわいらしい井戸小屋と、水汲みのバケツがあるパティオを見つけた。パティオはかなり広く、長い壁には片側にドアが付いて…
24 Jun 2022
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大崎漆器店 通り土間/漆と高窓
大崎漆器店の通り土間。土間におかれた釜戸で完成した漆器を蒸すことで漆器の品質を確かめる。高窓から釜戸の熱や蒸気を逃がし、採光する。高窓は2階の室内から開閉できる。真壁にあらわれた柱と梁は全て拭き漆塗り…
13 May 2022
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第4回 辺境の小窓 馬祖・前編
…見えた。集落の中で見た最小の窓は倉庫のような小屋に開けられたおよそ20cm四方くらいのもので、中に木戸がはめ込まれている。さすがに小さすぎると思う。こんな小さな窓にどれだけの意味があるのか分からないが…
24 May 2022
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
…いるんですね。 ,トピック3:家族それぞれの身辺が出合うところ ,,,,――――集合住宅ではなく戸建ての例ですね。 植田 戸建て住宅では、阿部勤さんの「私の家」を選びました。阿部さんとその息子さ…
30 Mar 2022
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第1回 吉村順三《旧・園田高弘邸》(現・伊藤邸)庭へ誘う掃き出し窓と、 場所をつくる腰窓
…と高くなっている。窓は、吹抜けいっぱいに、内法3.5尺(約1,060mm)の幅でつくられ、1階は引込戸、桁をはさんで2階ははめ殺しで、どちらも横3分割の障子が付いていた。これは、演奏者を斜め後ろから照…
26 Mar 2022
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擁翠亭(十三窓)
,擁翠亭 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代藩主前田利常が、京の装剣金工師で前田家の家臣であった後藤覚…
10 Mar 2022
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内田祥哉 窓と建築ゼミナール
08 Oct 2017
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藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
…」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。第2回目に取り上げる建物は京都に再建された茶室、〈擁翠亭〉です。江戸時代初期を代表する茶人、小堀遠州の作によるもので、三畳台目の小さな空間に13もの窓が設けられていて…
24 Mar 2022
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擁翠亭13 墨蹟窓
…る。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代藩主前田利常が、京の装剣金工師で前田家の家臣…
06 Dec 2021
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擁翠亭11 床脇の下地窓、12 連子窓と倹飩襖
…する扉)の襖であることは擁翠亭独自の創意で、元来、擁翠園の大きな池のほとりに建てられていたので、他の戸襖と同じ様に水面を眺める目的で設定されていると考えられている。倹飩(けんどん)の戸は本来、書院床脇…
05 Dec 2021
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擁翠亭06 / 07 下地窓と連子窓、08 躙口、09 / 10 下地窓と連子窓
…内側は片引き障子で構成されている。 08 躙口 躙口(にじりぐち)とは、客のために設けられた、片引戸の小さな出入口のこと。躙口は、「潜り」(くぐり)とも言う。躙口の潜りの戸は、躙戸(にじりど)または…
04 Dec 2021
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擁翠亭03 風炉先窓
…る。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代藩主前田利常が、京の装剣金工師で前田家の家臣…
02 Dec 2021
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擁翠亭01 / 02 色紙窓
…る。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代藩主前田利常が、京の装剣金工師で前田家の家臣…
01 Dec 2021
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擁翠亭04 / 05 下地窓と連子窓
…る。 擁翠亭について 日本の茶室は狭い空間に多くの種類の窓を備えた特殊な建築物である。擁翠亭は、江戸時代前期の寛永年間(一六二四~一六四四)に、加賀藩二代藩主前田利常が、京の装剣金工師で前田家の家臣…
03 Dec 2021
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林ぶどう研究所/マスカット温室の窓
…長を促進する。側窓と天窓を開放し、外気を取り入れて温度と湿度を管理している。側窓は、反復した9枚の引戸が棒で連結されることで一度に開閉することができるように改造されている。 ,,,,林ぶどう研究所 マ…
04 Feb 2022
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角海家/望楼の窓
…岸での北前船の荷下ろしの様子を確かめることができた。内部は4畳半の広さで開口部は出窓となっており、雨戸と障子窓の懐は450mmある。 ,,,角海家 (廻船問屋/石川県輪島市門前町黒島町) ,本コラムは…
14 Jan 2022
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
…画。第1回は、明治から昭和初期にかけて住宅作家として活躍した保岡勝也の設計による平野家住宅の〈ガラス戸〉を採り上げます。和風住宅でも当たり前のように使われる〈ガラス戸〉ですが、これを実現させた初期の例…
09 Dec 2021
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廻船問屋瀧田家/収納と窓
愛知県常滑市にある廻船業を営んでいた旧滝田家の住宅。収納の奥行き分の厚みが窓に深さをつくりだし、光がぼんやりと入り込む。開口部には障子、収納の引き戸には板戸が設けられているが、収納の引き戸を開口部側に…
03 Dec 2021
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第2回 埋もれる黒屋根 蘭嶼・前編
…ような開口部から入る。約60cm四方という、人が通れるギリギリの大きさ。さらに風で開かないように引き戸になっているのも台風対策のためである。 ,,縁側から続く板張りの前室は、縁側と同じく短冊状の細長い…
11 Nov 2021
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
…鋼鈑と、床の骨格となるH形鋼125×58から成る、自立するメイン・フレームである。薄板鋼鈑の奥行きは戸棚や引違扉付収納として使われていることを鑑みれば、本棚の構造同様、メイン・フレームを薄板鋼鈑で連結…
22 Oct 2021
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佐藤又六家/内蔵と窓
…屋から土蔵に造り替えたため。主屋と内蔵の間の二階部分は、幅広のバルコニー状になっており、ガラスの引き戸によって、寒い時期には内部化できる。 ,,,佐藤又六家 (内蔵/秋田県横手市) ,本コラムは、世界…
07 Sep 2021
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
…る。そして、驚くべき最後の機構は下段に位置する。下段は断熱材を内包する室内用の壁と外壁側にとりつく鎧戸からなる。 ,,ガラスカバーのようにもみえるアルミの鎧戸は上下に可動し、窓上端まで上げれば雨戸にな…
21 Jul 2021
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旧杉原家住宅/養蚕農家の反復窓
石川県白山市にある民族資料館。嶋村(現在の白山市桑島)に1864年に建てられた旧豪農の民家を移築してつくられた。江戸時代までは主屋の2、3階で、蚕の幼虫を飼育し、まぶしの上で繭をつくらせた後に殺蛹し、…
09 Jul 2021
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ジャパン・ハウス サンパウロにて『WINDOWOLOGY : 窓学 窓は文明であり、文化である』展を開催
…造物としての窓の存在に迫ります。 ,日本の窓は、伝統的に大部分が木製の柱と梁で作られた構造体の間に、戸や窓といった建具を可動させることによって空間全体をフレキシブルに仕切り、風を通すなどの特徴的な性質…
23 Jun 2021
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復元塩田釜屋/茅葺き屋根と排気窓
兵庫県の赤穂市海洋科学館に復元された製塩所。瀬戸内海の穏やかな気候に恵まれた赤穂は、古くから塩づくりの町として知られている。現在は、工場内で製塩する方法が主流だが、かつて塩田でつくられていた。鹹水(か…
04 Jun 2021
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ペーター・メルクリ
…れぞれの部材やそれらの関係性が識別しやすくなります。 ,,,初期作の《トリューバッハ=アツモースのニ戸建て住宅》(1982)に取り組んでいた頃に比べれば、今の方がよほど伸び伸びと仕事ができるように思い…
17 May 2021
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森林鉄道機関庫/機関車倉庫の窓
北海道開拓の村にある、木造平屋建ての森林鉄道機関庫。正面の両開きの板戸から機関車が出入りする。杭に取り付けられた金具に戸を固定して開けたままにしておける。側窓は上下に設置された引き違いの小割りのガラス…
07 May 2021
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無窓性、あるいは消える小さな窓—サミュエル・ベケットの世界観
…ell” と訂正した。その詳細は、「〈無窓性〉再考:サミュエル・ベケットの〈バロック的唯我論〉」(神戸女子大学文学部紀要、第50巻、pp. 49-60.)に書いたので参照していただきたい。 3 : 「…
17 Feb 2021
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堀江敏幸|気泡に封じ込められた微笑──夏目漱石『硝子戸の中』から
夏目漱石の晩年の作、『硝子戸の中』。「私」は部屋の中から、うつろう日々を見つめつつ、過去の記憶にも思いをめぐらせます。そんな趣深い小品を読み解くのは、作家・フランス文学者の堀江敏幸さん。漱石を愛読し、…
23 Dec 2020
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南保留太郎商店/燻製小屋の換気窓
…用している。小屋の中の温度は、紐を引くことで下部の板が開閉する横桟のついた越屋根窓と、燻製室の木製引戸の足下の小さな開き戸とその向かいの小さい換気窓の3つを調節することによって一定に保たれる。また、引…
03 Feb 2021
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愛媛蚕種/養蚕小屋の窓
愛媛県八幡浜市にある、明治17年に建てられた木造3階建ての養蚕小屋。今も現役で使われている。廊下に引き違いの掃き出し窓、らんま部分にも引き違い戸が取り付けられている。引き違い戸は腰までが板で、その上に…
20 Jan 2021
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マリオ・ボッタ
…、スイス建築家連続インタビュー第二回。 ,──今回のインタビューでは、まず日本の読者にとって身近な戸建住宅の話題から入りたいと思います。日本人建築家たちのように、これまでボッタさんも小規模な作品をい…
17 Nov 2020
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千街晶之|覗く者と覗かれる者 ミステリにおける窓の役割
…セキュリティホールにして、こちらから外を覗くためのものでもある──そんな窓の両面性を象徴するのが、江戸川乱歩の短篇「目羅博士の不思議な犯罪」(『江戸川乱歩全集 第8巻 目羅博士の不思議な犯罪』所収、光…
19 Aug 2020
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内藤礼 うつしあう創造
…ら〈生の内側〉を見る慈悲の体験だったのではないか」(「内藤礼-明るい地上には あなたの姿が見える」水戸芸術館、2019年)とも。この体験についてお伺いできますか。 そのときは「自分を見た」と感じました…
02 Nov 2020
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ジャパン・ハウス ロサンゼルス『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』オンライン展示開催
…は、日本の窓にも焦点を当てています。日本の伝統的な建築は、柱と梁の間にある建具を取り除いたり、窓や網戸を開閉することで、室内外の空気を変化させることができます。一方、日本の茶室は、閉ざされた箱の中に様…
27 Oct 2020
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鈴木盛久工房/鉄器工房の窓
岩手県盛岡市にある江戸寛永2年創業の南部鉄器工房。現在使われている建物は、明治17年にあった大火事の翌年につくられたもので、細長く奥行きのある敷地の中で、商店、主屋、中庭、工房が連なる町家型の配置をと…
20 Oct 2020
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…ァン・エイクがこの絵の作者であるだけでなく、婚礼の場にいたこと、婚姻の証人だったことがわかる。さらに戸口には作者の隣にもうひとり人物が描かれており、ふたりの肖像とひとつの固定された視点を効果的に強調し…
08 Oct 2020
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滝口悠生|第3回 自宅
…きます。 ,いまの家に引っ越したのは2年前で、その前に住んでいた家には8年住んでいた。 前の家は一戸建ての二階と三階を借りて住んでいて、私の仕事部屋は三階にあった。天井が斜めになった、屋根裏部屋のよ…
24 Sep 2020
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窓の短編映画 “柱都”
…長屋が経営されてきた。平成20(2008)年には建造物として国の登録有形文化財に指定されている。 江戸時代に耕作地であった豊崎地区では、明治時代よりメリヤスを中心とした紡績産業が栄え、その発展とともに…
03 Aug 2020
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出雲民芸紙工房/乾燥室の窓
…鉄板があり、漉いた紙をそこにかけて高熱で乾燥させる。そこで発生した熱と湯気と煙は和紙貼りの木格子の蔀戸から排出される。 ,,,,出雲民芸紙工房 乾燥室 (出雲和紙/島根県松江市八雲町) ,本コラムは、…
20 Jul 2020
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
…農家によく見かけたものです。この窓枠は昔ながらの木製で、これを室内側で壁と面一に納め、やはり木製の鎧戸を窓枠に収納しています。 ギゴン ここは農村部の指定保護地区ですから、おのずと厳しい建築基準が課せ…
17 Jun 2020
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窓の建築
…トリート沿いの長い都市的ファサードを設けました。ここでも窓は私たちにとって重要な要素になりました。住戸内に光を最大限取り入れられるように、そして窓から身を乗り出して通りを見渡して素晴しい気分を味わえる…
07 May 2020
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塩田千春 窓に滲む生活感や匂いが作品に力を与える
…。イメージを壊さないためにも何もしない状態でぼんやりと考え続ける、その時間が大事なのです。 ──瀬戸内国際芸術祭で制作された《遠い記憶》(2010年)は、豊島にある古い公民館を舞台にした作品です。ベ…
15 Oct 2019
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滝口悠生|第1回 岸辺幼稚園
…て、部屋も入口も一見歪につながっているようだが、そこに立ってみれば、なるほど各部屋の位置関係と、どの戸も常に開け放たれているおかげで、その場所からは園内の様子がすべて見渡せるのだった。 そこで教室やそ…
18 Mar 2020
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両開き窓
,戸がそれぞれ左右の端部を軸に、中央から左右に水平回転する開き方。内側に開くものと外側に開くものとがある。左右の戸が同寸で1方向に開くものを「観音開き」、左右を大小の戸にするものを「親子開き」という。…
18 Dec 2019
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「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」が東京国立近代美術館にて開催
,一般財団法人 窓研究所、東京国立近代美術館は、2019年11月1日(金)から 2020年2月2日(日)まで、東京国立近代美術館にて「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」を開催します。 本展は、窓研…
01 Nov 2019
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Ch.2 象徴と写実
…思えば、一時間後には全て消えている」12そこで撮影された写真には、川に浮かぶたくさんの船、窓のよろい戸や飾り付きの柵だけでなく、ホテルの豪奢なカーテンも写っている。タルボットは、それを完全に開け放って…
11 Jul 2019
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ルイス・バラガン設計 中庭に向いた窓
ルイス・バラガンが設計した自邸の、中庭に向いた窓。大きなフィックス窓と格子窓に分けられ、左下にはガラス戸と鉄格子と網戸が入っている。窓の外には鉄製のパーゴラと花壇が設けられている。 ,,,Casa B…
07 Aug 2017
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窓─ 建築と共生の境界
…する場である家庭環境の作り方が前進しており、建築界からも強い関心を集めています。従来、家族の暮らす住戸とパブリックな生活は完全に切り離されたものとみなされていましたが、デンマークではその逆の考え方が進…
25 Jun 2019
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上げ下げ窓
,2枚以上の戸を平行した2本以上の溝またはレールの上を鉛直移動させることによって開閉する窓を「上げ下げ窓」と呼び、上下2枚とも動く。主にイギリスの石造りの住宅で発展し、現在もイギリスの他アメリカで多く…
12 Jun 2019
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明洞 (ミョンドン) カフェの窓
ソウル、明洞 (ミョンドン) のカフェの窓。上部には折れ戸 (外開き) の金属製サッシの建具、下部には引き違いのガラス戸のついたショーケースと跳ね上げて窓台となるアルミ板が設けられている。伸縮可能なオ…
03 Jul 2017
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第4回 ボルミダ渓谷・段々畑の赤ワイン
…ど温度変化が著しい、建物の2階部分に設置されている。しかもコルテミーリアは冬には5℃、夏には25℃と戸外の温度変化が激しい地域だ。不思議に思い理由をパトローネさんに訊ねた。 ,,「ワインの熟成は通常1…
28 May 2019
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引違い窓
,2枚以上の戸を平行した2本以上の溝またはレールの上を水平移動させることによって開閉する窓を「引違い窓」と呼び、左右2枚とも動く。日本古来の開閉方式で、その原型は平安時代の遣戸(やりど)まで遡ることが…
15 May 2019
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エドウィン・ラッチェンス設計 食堂の窓
…イニングテーブルが置かれている。まぐさや窓台には石が使われ、そこにスチールサッシで小割りにされた開き戸とフィックス窓が組み合わされている。 ,,,Goddards 2 House / Surrey, …
05 Jun 2017
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矢部屋許斐本家/茶問屋の窓
福岡県八女市で300年続く八女茶の老舗。現在の建物は江戸時代に建てられ、その後外国商館に倣い窓の外に覆いをつけて拝見窓にした。許斐本家は、まだ八女茶の品質が安定していなかった大正から昭和にかけて、お茶…
27 Mar 2019
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小窓ブロックの生垣
…けではなく、わずかながらに視線、音、空気を通すという窓の機能を果たしているから。2むかし近所に年中雨戸を閉めっぱなしにしている家があったが、この小窓もやはり色々あって、生垣の雨戸を閉めきってしまったの…
21 Feb 2019
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JRA 日高育成牧場/馬場の窓
…の引き違い窓がついており、冬場に風が入らないようになっている。南側にはガラスが入っておらず、開口に網戸がついているのみである。壁に接触しても窓にぶつからないように側窓の高さは馬より高くなっている。ヴォ…
19 Feb 2019
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学校としてのバウハウス、その日本への展開
…けるように作用すればいいなあと思っています。 ,,梅宮弘光/Hiromitsu Umemiya 神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。1958年、神戸市に生まれる。近畿大学工学部建築学科卒業。鹿島…
13 Feb 2019
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武工房/竹細工と窓
愛媛県内子町にある築約140年の竹細工の工房。狭い間口をできるだけ大きく開くために、雨戸は庇の下にしまえる蔀戸になっている。昼は蔀戸を跳ね上げ、細かく桟の入った引き違いのガラス戸を開けて手前の床几に座…
05 Feb 2019
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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
…塩漬けと成形の工程が終わると乾燥・発酵の工程に入る。乾燥を促進させるために、室は二階にある。室には網戸付きの両開きの窓があり、雨戸と共に開け放たれていた。この乾燥・発酵の工程ではクラテッロ以外の肉も同…
28 Jan 2019
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ブリーダーズ・スタリオン・ステーション/厩舎の窓
…下の間に配された鉄格子の窓か ら従業員が馬の飼料の乾草をいれる。厩舎外部には、上下に分かれた木製の裏戸、その内側には鉄格子の扉、上部にはアルミサッシの外倒しの窓が設置されている。この裏戸によって風通し…
09 Jan 2019
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アメリカ編 (下)
さまざまな様式の展開 アメリカ各地で、豊かになって来た人たちが、ジョージアン、フェデラル、グリーク・リバイバル、ゴシック・リバイバル、ヴィクトリアンなどさまざまな様式の住宅を展開し、やがて19世紀末に…
16 Mar 2017
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第4回 烏鎮・「景区」外の家 (後編)
…んの奥さんらしき女性が、竹と籐でできた気持ちの良さそうなイスに座っていた。突然やってきた異国の若者に戸惑いながらも、僕の持っている中国語会話の本やスケッチを書いたノートなどを物珍しそうに眺め、中国語で…
08 Nov 2016
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肥後屋/鯛味噌店の窓
広島県鞆の浦にある鯛味噌の専門店。主屋に付属する庇部分には引き違いのガラス戸が反復し、小上がりになった畳敷きの店内には棚をかねたカウンターが置かれ、販売員が座って対応する。 ,,,,肥後屋 鯛味噌/ …
21 Dec 2018
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アメリカ編 (中)
フランス、ドイツの伝統 毛皮取引でケベックに入っていたフランス系の人たちは、ミシシッピー川沿に南下して、ニューオリンズまでのルイジアナに入植し、また、ドイツ系の人たちはペンシルバニアから、アレゲニー山…
23 Feb 2017
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窓学10周年記念「窓学展-窓から見える世界-」巡回展を九州にて開催
…、「窓」をみつめなおした本展。伝統産業において窓の果たす役割を解明した「窓の仕事学」、日本の建築の間戸(マド)に着目して美しい短編映画としてまとめた「窓の記録学」など、建築のみならず、産業、文化、サブ…
19 Sep 2018
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アメリカ編 (上)
…ル レンガ造が多かったオランダ入植者の家では、妻側でレンガ積みのパターンを強調し、窓のレイアウトや雨戸に凝った表現をした。オランダとフランスの間フレミッシュ地方からの移住者は、屋根に緩いカーブを付けて…
19 Jan 2017
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チャールズ・レニー・マッキントッシュ設計 レストランの窓
グラスゴーにあるチャールズ・レニー・マッキントッシュ設計による≪芸術愛好家のための家≫のレストランの窓。半円に満たない形の薄い大きなアーチにスチールサッシの小割りのフィックス窓と開き戸が組み合わされて…
26 Jul 2018
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サンフランシスコの一つ残し
…かけずオフィスをつくれたのはよかったが、もともと出入り口がなかった場所につくるオフィスには、あらたに戸口を設ける必要があった。それならば一からつくるよりも、既存の窓を戸口に作り変えた方が構造的に安全だ…
18 Jul 2018
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建築の民族誌/後編
…るわけです。貧しい家には窓が少ない。日本の感覚と違いますよね。日本はもともと空間が空いているところに戸を入れよう、という観点から窓が始まりました。ヨーロッパでは、壁で家がつくられているので、お金があれ…
07 Jun 2018
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第1回 妙喜庵待庵
…もあるが、もともとは利休屋敷にあったという堀口捨己説に同意。 11:「侘び」は利休の言葉ではなく、江戸時代に名づけられたといわれている。利休の理想は茶を主役とすることであり、亭主(利休)の控えめな態度…
18 May 2018
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建築の民族誌/前編
…ュトルダー (スイス連邦工科大学チューリッヒ校歴史理論教授、建築理論・建築史研究所所長) 井関悠(水戸芸術館現代美術センター学芸員) アシスタント・キュレーター:シモーナ・フェラーリ、伊藤維、アンドレ…
17 May 2018
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内田祥哉 窓と建築ゼミナール【補講】開講
…:門脇耕三 ディスカッション登壇者: 青木淳 伊藤暁 加藤亜矢子 島田陽 長谷川豪 幹事:門脇耕三、戸田穣、藤原徹平 (50音順/敬称略) アクセス: YKK AP株式会社80ホール 東京都千代田区神…
10 May 2018
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窓学10周年記念「窓学展-窓から見える世界-」巡回展を大阪にて開催
…、「窓」をみつめなおした本展。伝統産業において窓の果たす役割を解明した「窓の仕事学」、日本の建築の間戸(マド)に着目して美しい短編映画としてまとめた「窓の記録学」など、建築のみならず、産業、文化、サブ…
27 Apr 2018
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西沢立衛 中と外をつなげる窓
…やってみました。けれども反省としては、箱の閉鎖感や箱っぽさをそれほど払拭できなかったと思います。 瀬戸内海に浮かぶ島、豊島(てしま)につくった『豊島美術館』の構造はシェルストラクチャーでした。一般的な…
06 Sep 2016
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藤屋/土産物店の窓
長野県奈良井にある1830 年頃に建てられた町家。道路側の開口部の上部ははね上げ式の蔀戸、下部は柱の溝に沿って上部にスライドする板戸とガラス戸が設けられ、開店時に全て開け放てる。夏に催される祭りの時は…
08 May 2018
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磐乃井酒造/清酒醸造と窓
…て11月から3月にかけて行なわれる。玄米の洗米、精米、蒸米を行う作業場では、北側の連続した木製引違い戸から冷気を取り込み、米を蒸した際の蒸気を釜の上部に設えられた大きな吸気口と高窓から排出することで、…
20 Apr 2018
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東京国立近代美術館企画展「窓と写真」からの考察
…そういえばこれも窓ですよね。 (亡命したユダヤ人たちが) 隠れているのを、カメラクラブ3~4人で、神戸まで写真を撮りに行ったって書いてありましたね。 増田 これは、たまたま窓から顔をのぞかせている様子…
06 Sep 2016
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第3回 華やいだ通りの情景
…は駆け寄り、女性たちは窓の方へとキラキラと目を輝かせて視線を送る。広場ではクリスマスのために大きな蔀戸を上げたマーケットがあり、家族やカップルがその中を眺めながら楽しそうに話している。太陽は弱く陰鬱な…
13 Jun 2016
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ル・コルビュジエ設計 繊維工業会館の窓
アーメダバードにあるル・コルビュジェの設計した繊維工業会館の東側会議室壁面の窓。壁面はフィックス窓と彩色のされた棚で分割され、その間に木製の内開き板戸と網戸の重ねられた縦長の換気窓がある。外部側には立…
04 Apr 2018
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窓学10周年記念「窓学展-窓から見える世界―」巡回展を名古屋工業大学にて開催
…「窓学」の研究成果を展示 ・「窓の漫画学」五十嵐太郎(東北大学) ・「窓の環境制御学」小玉祐一郎(神戸芸術工科大学・エステック計画研究所) ・「窓の民族学」佐藤浩司(国立民族学博物館) ・「窓の仕事学…
28 Mar 2018
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窓の短編映画 Transition of Kikugetsutei 栗林公園・掬月亭
… Kikugetsutei─ 〈栗林公園について〉 〈当時の行路〉 〈柱間と柱間装置について〉 〈雨戸の発生と戸廻し機構〉 ,,,,〈栗林公園について〉 栗林公園は香川県高松市にある回遊式の大名庭園で…
28 Oct 2015
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第17回 シェムリアップ 「洪水と床」(後編)
…窓というよりは壁全体が跳ね上がり、開放感のある吹きさらしの空間になっていた。 平安時代の蔀(しとみ)戸の開放感にも似ているが、そもそも蔀戸は引き戸のない時代の簡単な窓として同じように発生した、多雨地帯…
08 Feb 2018
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第2回 奥行きがもたらす生活の深み
…ム・ウィレットの提言に遡る。彼はある夏の朝、とっくに太陽が昇っているにもかかわらず、街の人々が家の鎧戸を閉めたまま眠っている状況を見て、せっかくの日光が浪費されているように感じたという。やがてウィレッ…
08 Mar 2016
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ポルトヴェーネレ レストランの窓
北イタリアの港町ポルトヴェーネレにあるレストランの窓。アーチ型の窓は折れ戸になっており、吊元の反対側にはワインの飾り棚が設えられている。両開きの雨戸にはメニューボードが貼られ、窓台には小さなテーブルが…
23 Jan 2018
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増田信吾/増田信吾+大坪克亘 『躯体の窓』
…科大学奨学生。2011年東京工業大学大学院博士課程修了、博士 (工学) 取得。2011-2012年神戸芸術工科大学大学院助手、KONNO設立。2013年より日本工業大学助教。2015年t e c o設…
27 May 2016
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総論 窓の成り立ち《4》
…の回転窓が考案されています。枠とガラスの間にゴムのチューブが入っていて、空気が送り込まれるとふくれて戸締りができる。空気を抜くとチューブが縮むのでガラスを裏返して外面が掃除できます。マリオンをなくして…
17 Jan 2018
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金野千恵/t e c o『向陽ロッジアハウス』
世界最大の現代建築の祭典のひとつであるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。2016年の日本館のテーマは「en: アート・オブ・ネクサス」。出展作家、会場デザイナーたちは、そのテーマをどう捉えたのか。ま…
27 May 2016
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第16回 シェムリアップ 「洪水と床」(前編)
…つくり、屋根も壁も薄いトタンで、簡単に打ち付けられているだけ。窓に注目してみると、ほとんどの家が引き戸でも開き戸でもなく、開口部でトタンを跳ね上げ、つかえ棒で支えている。窓庇のみといった感じであるが、…
11 Jan 2018
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総論 窓の成り立ち《3》
…容の一部を抜粋したものです。 『内田祥哉 窓と建築ゼミナール』 内田祥哉: 著 門脇耕三/藤原徹平/戸田穣/YKK AP窓研究所: 編 出版: 鹿島出版会 出版年: 2017年 ,,内田祥哉/Yo…
13 Dec 2017
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第1回 フランス窓 ─パリの呼吸と眼─
…ンチウィンドウ」と呼ばれる両開きの窓である。 日本の伝統的な開口のように横に引くものではなく、左右の戸を内側に引くことで開閉する。左右の窓を開けると、空気が勢いよく部屋の中に飛び込み、流れ込んだ空気が…
17 Sep 2015
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サラエボにある花屋の窓
ボスニア・ヘルツェゴビナ、サラエボにある花屋の窓。低く抑えられた軒の下に木製の雨戸が収納されている。窓の下部には折りたたむことができる台がついており、植物が置かれている。フィックス窓の内側にも棚や台が…
05 Dec 2017
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第3回 往来のための開口部
…宅は、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンが設計した《コックフェルトの別荘》(1957年)である。引戸式もしくは蝶番式のガラス窓の開閉によって、内部と外部を行き来できる。居室は一段高いところに設けられ…
15 Nov 2017
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第2回 ふるさとを抱く窓
… ,,その窓は古民家の二階を上がって北側に面している。建物の老朽化により、障子は破れ、窓枠は腐り、雨戸も機能していなかった。私たちが何カ月かおきに田根を訪れるとき以外、そこは真っ暗な空間でしかなかった…
08 Nov 2017
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写真から窓を考える
… 北斎がそんなの描いているんですか。 ホンマ 描いてるんです。 塚本 そういう小さな現象を捉える。雨戸閉めれば小さな節穴で実際に起こりますからね。 ホンマ 昔は本当にそういう真っ暗な空間って室内にあっ…
17 Dec 2014
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総論 窓の成り立ち《2》
…ょうね【図1】。 こうした窓は、もともとは一本溝だったと鈴木嘉吉1さんは言っています。それが引き違い戸のようなものに発達していくのですが、引き戸の溝は雨仕舞いが大事です。それをきちんとやらないと、水が…
31 Oct 2017
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シドニー 通りに面したカフェの窓
オーストラリア、シドニーのパディントンの通りに面したカフェの窓。間口いっぱいに開口を設け、そのうち片側は出入りのための片開き、もう一方の上部は5枚の折戸、下部はフィックス窓になっている。窓辺にはカウン…
28 Nov 2014
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グアダラハラ ホテル 中庭に面するアーチ窓
グアダラハラにあるホテルの中庭に面する窓。アーチ形の開口が、開き戸と跳ね出し窓とフィックス窓で分割されていて、アーチの内外に家具が置かれている。建具は安価なスチールのアングルなどで作られている。 ,,…
28 Nov 2014
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窓学10周年記念「窓学展 ―窓から見える世界―」 巡回展第一弾を金沢工業大学にて開催
…にまつわる研究成果を展示 ①「窓の漫画学」五十嵐太郎(東北大学) ②「窓の環境制御学」小玉祐一郎(神戸芸術工科大学・エステック計画研究所) ③「窓の民族学」佐藤浩司(国立民族学博物館) ④「窓の仕事学…
18 Oct 2017
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窓学10 周年記念「窓学展―窓から見える世界―」 巡回展を10月21日より金沢工業大学で開催
… ] (50音順) 「窓の漫画学」 五十嵐太郎(東北大学) 「窓の環境制御学」 小玉祐一郎(神戸芸術工科大学) 「窓の民族学」 佐藤浩司(国立民族学博物館) 「窓の仕事学」 塚本由晴(東京工業大…
13 Oct 2017
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総論 窓の成り立ち《1》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者と共に「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。幹事である戸田穣氏による前回の内田祥哉論に続き、初回講義「第1講 総論 窓の成り立ち」を、全4回に分けてお…
29 Sep 2017
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窓学10 周年記念「窓学展 ―窓から見える世界―」開幕
…スト) ○研究展示 五十嵐太郎(東北大学教授/建築史・建築批評家/「窓学」総合監修) 小玉祐一郎(神戸芸術工科大学名誉教授/建築家) 佐藤浩司(国立民族学博物館准教授/建築人類学者) 塚本由晴(東京工…
28 Sep 2017
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横溝静 × ホンマタカシ アイディアの源泉
…たり。ほかにも、SANAAという妹島和世さんたちのところは、長屋みたいのをつくっています。例えば10戸の集合住宅なのですけれども、庭は共用みたいになっているのです。それをわざとやっています。だから、知…
09 Oct 2015
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窓学10周年記念 「窓学国際会議―窓は文明であり、文化である―」
…建築設計の極意は必聴です。 ⑤東京大学名誉教授の藤森照信が、“建築家”として自身の窓を語る 現在、江戸東京博物館館長をつとめると同時に、研究者・建築家として精力的に活動している藤森照信氏。屋根から植物…
28 Sep 2017
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Ⅳ 超高層マンションと窓─機能性から眺望性へ─
…常識となっています。たとえば、東京の湾岸に立地するタワーマンションの多くは、同じ方角で同じ間取りの住戸ならば、階高が1階上がるごとに価格帯が一定の間隔で上昇していくように設定されています。 写真は、ハ…
02 Mar 2017
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Ⅲ 窓が増える社会、減る社会─変動期の「窓」問題から考える─
…見ると、若い層では「共同住宅非木造」が圧倒的なのに対し、「主たる家計支持者」の年齢が高くなるほど「一戸建て」が多いことがわかります。建物の構造が違うと窓がもつ形状も変わります。同じ窓とはいっても、年齢…
21 Feb 2017
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ボウネス・オン・ウィンダミア レストランの窓
…が造り付けられ、そこに円形のテーブルセットが置かれている。木製の建具にスチール製のフィックス窓と開き戸が組み合わされている。 ,,,,Spinnery Restaurant Restaurant / …
26 May 2015
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Ⅱ 「見えない光」と窓
日本における「窓が増える社会」は、明治以降にやってきたと考えられます。ガラス窓が一般住宅に普及し始めるのも、大正・昭和初期からです。この時期はちょうど、資本主義が発達し都市文化が繁栄する時代と重なって…
16 Feb 2017
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窓がつくる社会、社会がつくる窓
「幸せ」な窓の時代は終わってしまったのか? ,「窓のある社会」と「窓のない社会」のどちらがよいか。もしこう問われれば、ある方がよい、と多くの人は答えるでしょう。だが人口減少へと向かう日本において、増え…
31 Jan 2017
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ベイリー・スコット設計 大広間の窓
…れに対面するようにベンチが造り付けられている。まぐさや窓台には石が使われ、そこにスチールサッシの開き戸とフィックス窓が納められている。 ,,,Blackwell House / Bowness on …
11 May 2015
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第2回 窓の本棚
…、「建物案」の2つをデザインしています。 ,,,まず、初めに作ったのが、この屏風案です。本棚から折れ戸になったフレームが伸びて、屏風のように広がり、居場所をつくる提案です。屏風自体を格子状の窓のように…
01 Apr 2015
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作家・堀江敏幸 夢想の枠としての窓
本を開いたときの感触は、自分の家の窓を開けたときのそれに似ている──多様な”窓”のすがたを切り取ったエッセイ集『戸惑う窓』の著者である作家・フランス文学者の堀江敏幸氏。幼少時代…
19 Jul 2016
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藤森照信「穴」
《空飛ぶ泥舟》や《草屋根》、《多治見市モザイクタイルミュージアム》をはじめ、木や土、植物など自然を生かした独創的な建築を手掛けてきた藤森照信氏。本レクチャーでは、歴史家である氏が窓の原初としての「穴」…
15 Jun 2021
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今村水紀+篠原勲/miCo. 『駒沢公園の家』
…合わせました。 ,,,,スラブが飛び出ている開放的な空間は、パンッと開けるような、いわゆる日本の間の戸の窓にしていて、半外付けのサッシにしています。逆にボリュームになる空間に開く窓は、うがつような穴と…
27 May 2016
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内田祥哉 窓ゼミナール 開講
…トではゼミナールの第1回目の模様を、数回の連載形式でお届け。ゼミの幹事として尽力するのは門脇耕三氏、戸田穣氏、藤原徹平氏の3氏。今回はその中から、戸田氏による内田祥哉論をご紹介する。 近代日本建築学…
10 Mar 2016
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シリア編
…フラテ沿いを除けば、シリアの大部分は乾燥した土漠で、ベドウィンと呼ばれる遊牧部族の生活領域である。井戸の近くに10数家族が50〜200mくらい離れてテントを設営し、子供の教育などでベースとなる所には土…
02 Mar 2016
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第8章 出窓・天窓
…なったが、ドーム型天窓においては従来と同様の機能を持つ製品が引き続き発売されている。1990年の防火戸試験方法の改正に伴って乙種防火戸の規定が変更され、FRP製ドームと網入りガラスを使用した製品がサッ…
08 Jan 2016
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第7章 雨戸・窓用シャッター・網戸など
窓のディテールを読み解く この連載では、我が国におけるアルミサッシの初期の変遷の概要について述べてきたが、開口部関連アルミ製品としては、雨戸・窓用シャッター・網戸・出窓・サンルーム・天窓などのサッシ関…
20 Oct 2015
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ソロモン諸島編 (上)
…にし、地面に寝たり、ハンモックや床几を使ったりしている。内外の境界が全面的に可動ということは、柱間に戸を立てるという意味のマド(間戸)よりも開放的で、柱の間の空間“柱間”そのものと言えよう。 ,,炊事…
13 Oct 2015
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第3回 チロエ島 カモメが舞う場所
…ゴやバルパライソといった中央部の地中海性気候の地域でよく見受けられた、爽快に開け放つことができる引き戸をあまり見かけることはない。やはり多雨でありながら基本的に低湿冷帯なので、どちらかというと気密性を…
30 Jun 2015
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第6章 サッシの断熱性及び気密性の向上
…が発売された (ビル用の「HAA-70H」も同時発売) 。この製品は引き寄せ機構を持ち、従来の片引き戸タイプの防音サッシと同等の遮音性能を確保した。 複層ガラス用サッシ 〈複層ガラスの普及〉 197…
27 May 2015
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第2回 バルパライソ ─瞳の奥の楽園─
…ていたトタンを型枠としてモルタルを打ち、波打つ無口なファサードをこしらえた。ただしアクセスの扉の引き戸は大きく開け放つことができ、その視線は内部の生活を通り抜け太平洋の水平線へとたどり着くことができる…
23 Mar 2015
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第5章 各種構法用サッシと各種開閉方式
…パルコン用の製品以降、本格的にPC用アルミサッシを生産しているが、これはRC用の枠をそのまま用いて、戸(サッシ業界では「障子」と呼ぶことも多いが、JASS 16 の正式呼称は「戸」)だけを住宅用に変え…
11 Mar 2015
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第4章 アルミサッシの多様化と高性能化
…に組み合わせたもの(ホテル日航の辷り出し・嵌殺し二重サッシ、1959年、図12)があるが、1つの枠に戸を二重に取り付けた本来の二重サッシの例(ポーラー化粧品銀座ビルのブラインド入りサッシ、日軽アルミ、…
16 Feb 2015
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第1回 アンデス山脈水平事情
この窓に関するコラムをどう展開していくべきか、少し戸惑っている。というのも柱、床、階段、屋根などなど数ある建築を構成する要素の中で、僕はこれまであまり「窓」というものについて注意を払ってこなかった。な…
05 Dec 2014
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第3回 主流のない中国現代建築における窓
…ボコと穿たれていたり、ガラスのカーテンウォールにコンクリート製のルーバーが重ねられたり、木製の両開き戸が中庭に向かって全面に開かれたりする。 ,,,,こうした非常に自由度が高い窓のデザインは、この地方…
16 Sep 2013
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中村拓志 窓と愛着 自作を通した窓の試行を訊ねる
…態は、窓辺を設計しているんです。大きなトップライトがあって、光をドーンといれるライトウェル (光の井戸) という形式ですね。光を上から取り入れて、そのあと各室内に採光するというやり方で、トップライトを…
19 Aug 2013
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第3章 アルミサッシの本格化と普及期へ
…K (1961年) である。FKは、フェントロン社の製品をそのまま導入したもので、片引き (室内側の戸が動く) 、上下対称の断面 (左右勝手が自由) 、工場組立・ガラス嵌め (精度の確保のため) とい…
30 Oct 2014
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VOL.1 日本語における窓
…連載では個別の言語における「まど」を表す語を具体的にみていく。 日本語における「窓」は、語源が「目の戸」であることから、3つめの「展望」機能を重視するタイプに属する。 まずは、日本語の表現形式における…
19 Aug 2013
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第2章 アルミサッシの導入から本格化へ
…52、東京・呉服橋、前川國男設計)である。 日本軽金属の地金(当時の材料はまだA5052S合金)を神戸製鋼が押し出し、田島金属工業が組み立てたもの。開き戸式で枠見込36㎜と、現在のサッシよりも細めで、…
04 Aug 2014
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堀江敏幸『戸惑う窓』
窓の前に立ったとき、ふと浮かんだ感情から内なる宇宙にとびたつエッセイ集。 筆者は初めの章でこう述べます。『窓とはいったいなんだろうか? (中略) 窓について考えるたびに私は戸惑う。それどころか、とまど…
15 Jul 2014
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VOL.6 最終回 まど文化論 言語学的考察のさらなる展開に向けて
…ことは、日本語の「窓」の語源と意味拡張の背景にある考えを示唆してくれる。日本語の「窓」の語源は「目の戸」である。身体を基盤として窓を捉えていることが分かる。そして、その「展望」機能を共通項として、「目…
15 Jul 2014
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第1章 アルミサッシの初期の様々な試み
…の試作がいろいろ行われている。1949~1950年に日本建鐡と東京大学星野・坪井両氏の協力で試作(6戸)された住宅では、航空機用アルミ材の残材を利用したアルミサッシやドアが採用されていたが、価格の問題…
23 May 2014
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第2回 蒐集される門と窓
…本人でも知っているような《三国志》や《水滸伝》といった物語が、木彫のモチーフになっている点だ。一枚の戸に一つのシーンが彫り込まれ、それが何枚も連続することで、ストーリーが展開していく仕掛けとなっている…
08 Jul 2013
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窓とパッシブ
…されてしまう。ヨーロッパの窓の概念もこれに近い。それに対して日本の窓は、柱の間の「間」に由来する「間戸」ですから、出自が全く違います。寒冷地と温暖地という違いもありますが。 ハイ・エネルギーに頼る建築…
10 Jun 2013
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VOL.5 まどの対照言語学 日独英伊のイディオム比較対照をもとに
…える。 日本語に特徴的なのは、窓の開閉機能を強調する表現である。これは、日本語の「窓」の語源が「目の戸」であることと関係しているのだろう。当該の語を生んだ認知基盤が、意味拡張の展開にも影響を及ぼしてい…
03 Apr 2014
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成瀬友梨・猪熊純 窓とシェア/前編
…映るかというか、見えてくるかということはすごく大事だと思いますね。 窓が無いような家がズラッと100戸並んでいたら、やっぱりちょっとつらいと思うんですよね。それは街区が死んでしまうというか。そこになに…
24 May 2013
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VOL.4 イタリア語におけるfinestra
…utile serrar finestre e porte (女性が死ぬほど恋しているときには、窓や戸を閉め切っても無駄である=愛は盲目) (Guazzotti/Oddera 2006: 232) …
10 Feb 2014
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第1回 古典建築のなかの窓【穴編】
…もん) 」と呼称されるものである。「洞門」とは、通常であれば「ほら穴の出入り口」またはそこに設けた門戸というような意味になるのだが (木津雅代『中国の庭園 山水の錬金術』) 、なぜ庭園空間をむすぶ門に…
24 May 2013
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藤本壮介 窓の試行
…ムがない状態をつくりました。一方で真ん中の箱には開くところが必要なので、太い木枠がバコッと開いて、網戸もちゃんと内蔵されてるといったものを我々で図面を引いて制作しました。だから、その部分は窓が入ってる…
14 Jan 2014
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VOL.0 対照語源学からみる諸言語におけるまど
…「窓」もこのタイプに入るようである。『広辞苑』 (第6版、2008) には、「 (「目門」または「間戸」の意か) 」とある。前田富祺監修『日本語源大辞典』 (2005) では、「「ま (目) と (門…
24 May 2013
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VOL.3 英語におけるWindow
… the window and goes out at the door. (愛は窓から入ってきて、戸口から出て行く。) 、To a fair day, open the window, but ma…
16 Dec 2013
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VOL.2 ドイツ語におけるFenster
…との接点は、敵の侵入を防ぐために強固にしつらえられた窓であった。つまり、無駄なものを捨てるとなれば、戸外に出る必要はなく、直接窓から捨てればよかったのである。 ―古代ゲルマンの「まど」を想起させるFe…
18 Oct 2013