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あらしまど(嵐窓)

あらしまど(嵐窓)

能楽堂の鏡の間の壁に設けられる格子窓。見所から見て揚幕の左側付近に位置し、鏡の間から能舞台や見所の様子をうかがうために設けられる。窓は櫺子(れんじ)格子を備えた形式とし、内側には簾を掛けて、見所の観客から内部が見えないようにする。

能楽師は舞台に出る前にこの窓から見所をうかがい、観客の様子や場内の雰囲気を感じ取って舞台に臨むといわれる。また、舞台の進行を確かめたり、楽屋側から舞台の様子を確認したりするためにも用いられる。場合によっては、師匠が弟子の舞台を見守るなど、舞台裏から舞台を観察する窓として機能する。

この窓は舞台をうかがい見る用途から「物見窓」とも呼ばれる。鏡の間の壁に設けられた開口から舞台の様子を確認する窓を指し、古くは単に壁を切り抜いた開口であったが、後に格子や簾を設けて外から見えないようにした形式が見られる。また、能の上演を監督する役人が舞台を見守る位置にあったことから「奉行窓」と呼ばれることもある。