05 Mar 2021
北海道開拓の村にある明治35年に建てられた木造2階建ての郵便局。1960年に復元された。北海道では明治5年に近代郵便の取り扱いが始まった。この建物は郵便局機能だけをもち、局長や職員の住居は別棟であった。カウンター越しにある格子窓のうち、下段のガラスだけがスライドするように設計されており、そこから郵便の受け渡しを行っていた。また、客が雨に濡れないように、破風のあるポーチが設けてある。
北海道開拓の村 旧島歌郵便局
(郵便 / 北海道札幌市)
本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。