08 Sep 2020
山形県鶴岡市にある明治39年創業の絹生地の精練場。絹の精練は、絹特有の光沢と滑らかな風合いをつくりだすために、生糸に含まれるタンパク質などの余分な不純物を、薬剤の溶けた熱湯に浸して取り除くことで行われる。いくつも並べられた大型の桶から発生する大量の湯気を排出するために、木造の精練場には腰屋根が設けられ、そこにはめられた引き違い窓は、下から紐で開け閉めできるようになっている。
羽前絹練
(絹/山形県鶴岡市)
本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。