WINDOW RESEARCH INSTITUTE

連載 窓の仕事学

松本伸弦楽器工房/バイオリン工房の窓

塚本由晴研究室(東京工業大学)

09 Jul 2019

岩手県盛岡市にある明治61年創業のバイオリン工房。完全受注制でバイオリンやチェロなどの弦楽器の製作、修理を行なっている。楽器の表面を削る際に凹凸がよくわかるように自然光の入る窓辺で作業する。塗装や乾燥の工程では直射日光を避けたいため、窓に設置されたロールスクリーンを適宜利用する。天井に造り付けられたレールに塗装を終えたバイオリンを吊るし、ロールスクリーンを半分だけ下ろすことで乾燥と削りだしの両方の作業を窓辺で行っている。集じん機と合わせて窓を開けることで、切り出した板を荒削りするときに出る木屑を外へ逃がす。

松本伸弦楽器工房
バイオリン工房/岩手県盛岡市

本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。

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