WINDOW RESEARCH INSTITUTE

連載 窓の仕事学

ブリーダーズ・スタリオン・ステーション/厩舎の窓

塚本由晴研究室(東京工業大学)

09 Jan 2019

北海道日高町にある 1988 年に建てられた種馬所厩舎。種牡馬繋養施設として種牡馬 20頭を収容する。片廊下型の厩舎で、それぞれの馬房と廊下の間に配された鉄格子の窓か ら従業員が馬の飼料の乾草をいれる。厩舎外部には、上下に分かれた木製の裏戸、その内側には鉄格子の扉、上部にはアルミサッシの外倒しの窓が設置されている。この裏戸によって風通しをよくして、敷き詰めた寝ワラで馬の蹄が腐るのを防ぎ、馬が顔を出せるようになっている。湿気が多い夏場には上下の裏戸を開け、それ以外の季節は上部のみ開く。雨天時や寒い日、夜は馬房内の熱を逃がさないために裏戸を閉めた状態にしておく。

ブリーダーズ・スタリオン・ステーション厩舎
畜産 / 北海道沙流郡日高町

本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。

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