08 Jan 2021
広島県呉市大崎下島にある明治期からの時計店。主屋の1階部分が店舗を兼ねた作業場となっており、道路側には時計を陳列するショーケース、その隣に作業机が設けられ、南からの自然光を利用して時計の修理を行なっている。修理中の部品はチリやホコリを避けるためにガラス製の伏せ瓶やシャーレに入れられ、ルーペとタガネを用いて修理される。作業机の下は足が入るように掘り込まれており、畳の上にクッション、その脇には火鉢が置かれている。修理を終えた時計は正常に動くことを確認するためしばらくの間、壁にかけられる。
新光時計店
(時計/広島県呉市)
本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。