田中義之(東京大学 特任講師)
「事物間の距離や関係性を再構築する建具の生態学的研究」
04 Jun 2024
- Keywords
- Architecture
- WRI session
公益財団法人窓研究所は、当財団が関係した研究の成果を共有するための場として、2024年4月20日(土)に「WRI session 研究報告会 2024」を開催し、その様子をオンラインにて配信いたしました。本記事は登壇者のひとりである田中義之氏(東京大学 特任講師)の講演内容を再構成したものです。
かつて日本では多種多様な建具を組み合わせて使うことで生き生きとした生活を実現してきた。コロナ禍以降、物理的距離だけでなく心理的距離である「距離感」のデザインが求められるなか、世界各地の事例から建具が司る事物間の多様な関係性をつぶさに観察し分析することを目的とする。現地調査結果の考察から、これからの社会やそこでの人や事物間相互の生き生きとした関係性を考え設計するための視座を得る。
田中義之/Yoshiyuki Tanaka
1980年兵庫県生まれ。2003年東京大学工学部建築学科卒業。2005年東京大学大学院新領域創成科学研究科修了後、鵜飼哲矢事務所勤務。2013年田中花巻事務所設立。2015年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻学術支援専門職員、2017年同大学助教、2023年より東京大学大学院工学系研究科附属キャンパス・マネジメント研究センター特任講師。千葉学研究室にて『a+u:2101 Bicycle Urbanism – Re-mobility and Transforming cities』や「Motion. Autos, Art, Architecture展」(グッゲンハイム美術館・ビルバオ)などのモビリティと都市空間に関する研究のほか、屋台「5枚のそら」(岡山芸術交流2016 連携プロジェクト)など設計プロジェクトに携わる。現職では「東京大学工学部1号館 KAJIMA HALL:15号講義室」、「工学部10号館改修」などキャンパス内のプロジェクト・マネジメントに携わる。