WINDOW RESEARCH INSTITUTE

吉屋信子邸 / 山口蓬春邸 画室

吉田五十八
1962 / 1954
所在地:神奈川県
用途:住宅 / アトリエ
構造:木造
25 Jul 2025
Keywords
Architecture
Collection
Japan

建具を開放時に開口部から隠すことのできる引き込み窓を多用した建築家・吉田五十八。既存の民家を改修した吉屋信子邸の書斎、寝室では、紙障子戸、ガラス戸、そして無双窓が組み込まれた雨戸の3層の建具を施した。書斎の窓は片側への引き込み窓で、紙障子戸下段には横方向に開閉できる猫間障子が採用されている。窓に合わせて配置された仕事机から裏庭をうかがうことができる。寝室も窓の機構は同様だが、紙障子は横桟のみの明快な意匠となっている。山口蓬春邸画室の南面の窓は、縁側部に1枚が約1600mmのガラス戸、網戸、雨戸の3層あり、各3枚建の計9枚を動かすその敷居は340mmの幅がある。縁側は室内部から張り出す形でL字型になり南東の方角に開けている。紙障子戸は画室と縁側を区切るために手前に設置され、画室内に柔らかく均一な光を採り入れる。

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Drawings

吉屋信子邸 書斎 引き込み窓
吉屋信子邸 寝室 引き込み窓
山口蓬春邸 画室 L字の引き込み連窓
窓の事例集
吉屋信子邸 / 山口蓬春邸 画室